カッコいい女性の患者さんがいます
いつもお洒落で、颯爽と来院されます
帰りも、まるで「ごきげんよう・・」とでもいうような
エレガントな去り方です
数か月前に、「がん友」を亡くしました
その時に、「悔しい、私はがんに負けない」と言葉にしました
数か月が経ち、腫瘍マーカーが上昇しました
画像でも進行が見られました
地元の医師からは「ホスピスの選択も・・」という話が出ました
私はときどき、点滴中のベッドサイドにお邪魔し話を伺います
弱音を吐かない方なので、ある意味心配だからです
今までの入院も手術も退院も、1人で説明を聞き
1人で結論を出し、みんな1人でやっ
夫には別に同席してもらう必要もなく
事後報告だけしてきた
10代の息子がいるが、病気の全ては話をしていない
仕事をもっており、生きがいである
食べることが大好きで、食事が美味しく摂れなくなったら
私はおしまいである
自分は、「かっこつけし」であり
こう見られたい「自分」を演じている部分が多分にある
職場や友人たちにも、「がん」であることを話をしていない
「がんである」「調子が悪い」など言葉にしてしまったら
発した時点で、そうなってしまうよう
そうならないために、発しないようにしている
いずれ死ぬことは知っている
「ホスピス」の話題が出たくらいだから
息子にいつ、どのタイミングで話をしようか・・
それを受け
「かっこつけられなくなったときじゃないですか・・
かっこいいお母さんを演じられる間は言いたくないですよね?」
私がそう代弁すると
「そうですよね、私もそう思っていました」と 上品に微笑みます
点滴ルームは個室の狭い空間であるために
多くの患者さんが内面をさらけ出していきます
そして点滴が終わると、仮面をつけ、理想の自分の姿で帰られます
「ごきげんよう・・」なぜかそう聞こえます
いつもお洒落で、颯爽と来院されます
帰りも、まるで「ごきげんよう・・」とでもいうような
エレガントな去り方です
数か月前に、「がん友」を亡くしました
その時に、「悔しい、私はがんに負けない」と言葉にしました
数か月が経ち、腫瘍マーカーが上昇しました
画像でも進行が見られました
地元の医師からは「ホスピスの選択も・・」という話が出ました
私はときどき、点滴中のベッドサイドにお邪魔し話を伺います
弱音を吐かない方なので、ある意味心配だからです
今までの入院も手術も退院も、1人で説明を聞き
1人で結論を出し、みんな1人でやっ
夫には別に同席してもらう必要もなく
事後報告だけしてきた
10代の息子がいるが、病気の全ては話をしていない
仕事をもっており、生きがいである
食べることが大好きで、食事が美味しく摂れなくなったら
私はおしまいである
自分は、「かっこつけし」であり
こう見られたい「自分」を演じている部分が多分にある
職場や友人たちにも、「がん」であることを話をしていない
「がんである」「調子が悪い」など言葉にしてしまったら
発した時点で、そうなってしまうよう
そうならないために、発しないようにしている
いずれ死ぬことは知っている
「ホスピス」の話題が出たくらいだから
息子にいつ、どのタイミングで話をしようか・・
それを受け
「かっこつけられなくなったときじゃないですか・・
かっこいいお母さんを演じられる間は言いたくないですよね?」
私がそう代弁すると
「そうですよね、私もそう思っていました」と 上品に微笑みます
点滴ルームは個室の狭い空間であるために
多くの患者さんが内面をさらけ出していきます
そして点滴が終わると、仮面をつけ、理想の自分の姿で帰られます
「ごきげんよう・・」なぜかそう聞こえます