ある日、患者さんの娘さんが来院されました
ご無沙汰しています
その節は母が大変お世話になりました
がんばったんですが・・・
明日が四十九日です
1時間以上の通院を、二人三脚で頑張った親子です
通院の後半は体調がすぐれず、やっとの思いでたどり着いていました
ある日は近くの地下鉄の駅にたどりついたものの
そこから動けず・・
予約時間をかなり過ぎたので、どうしたのかと電話を入れると
すぐ近くにいるんですが母が動けないんです
おんぶして何とか行こうと思います
と言います、それを聞いて
わかりました、車いすで迎えに行きます
どちらにいますか?
と車いすを持って迎えに行きました
数分後指定の場所に行くと
路上の縁石に腰かけている患者さんの姿がありました
すみませんありがとうございます
今ここまで駅員さんが肩を貸してくれ
何とか地下から上がってくることができました
皆さんにお世話になって本当にありがたいです
通院過程でそんなことがありました
患者さんである母は、駅員さんにお礼をしたいと言っていました
明日が四十九日なので・・と当院に報告とお礼にみえた娘さん
今、駅員さんのところにも立ち寄ってきたんです
母が言ってたんです、お礼をしたいって・・
このクリニックに来るの楽しみだったんです
だから、今日来ました
母が生前お礼をしたいって言ってたところを回ってるんです
母の代わりに来ています
本当にありがとうございます
娘さんひとりで来院されたけど
そこには母と娘ふたりの姿が見えました
かたちは無くなったけれども
思いは無くなっていません*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆