ある日の電話相談での出来事です
患者は義理の母です、私は長男の嫁です
○○県に住んでいます
距離があるので実際治療ができるかどうかわからないけど
相談に行きたいんです
遠方からの相談でした
飲み薬の治療をしていたが、どんどん調子が悪くなり
病院に行ったら胸に水が溜まっていた
急遽入院になり、胸に管をいれるとかなんとか・・
電話の向こうで泣いています
「まだまだ生きててほしいんです・・」と泣きじゃくります
電話の話から患者さんの状態を想像します
急な変化があり、患者さんも家族も現状についていけません
医師からある説明は、このままいくと平均・・悪ければ・・ と
具体的な数字を聞かされます
その数字だけが頭を駆け巡ります
パニックになります
まず落ち着いて現状を把握しましょう
急な変化で驚きましたね
今の症状を落ち着かせる治療を提案されているんですね
辛い症状を軽くしないと、家で生活出来ないですものね・・
その治療のために急遽入院することになったんですね
ばらばらな言葉でもらった現状と感情とを 「まとめて」
ことばで返してあげます。そして
今の治療で症状改善し退院したら、どうぞ相談に来院してください
そのために目先の治療をがんばらないといけませんね
そう話しをすると
そうですね、退院しないと東京にも行けませんよね
少しは冷静になれたお嫁さん
その後経過報告の電話をいただき
退院が決まり、当院に相談に来院 治療開始となりました
遠方からの来院であり、息子さんたちが交代で同行されます
電話をいただくのは長男のお嫁さんからです
実に役割分担が良くできている家族と感心します
数か月が経ち、お嫁さん同行の日があり
初対面となりました
「初めまして岡田です」とあいさつをすると
あの節は大変お世話になりありがとうございます
おかげで通院できるようになりました
最初の電話のときはホントに大変で・・
あ、ダメだ・・思い出しちゃう・・涙が出ちゃう
大事な義母なんです
義母がいないと、家族・親族が廻らないんです
まだまだ生きていてほしいんです
一生懸命なお嫁さんです
すてきな嫁姑です
まだまだ生きてほしいです