電話電話相談をうけています


1日5~6件の相談で、家族からの相談が約6割です


その中には、何度も電話をいただく方もいます




先日家族(娘さん)からの相談を受けました


 70代の母が「がん」です


 気丈にしていますが進行してきてます


 新たに放射線治療を行うことになりました


 それが終わったら、次の治療方針が出ると思います


 進行してるのはわかるけど、うまく付き合って

 もう少し長生きしてもらいたいんです


 まだ恩返ししてないっていうか・・

 子供が小さくてなかなか通院に付き合ってあげられないんです


 来春になると子供が小学生になるんです、

 そうすると日中の時間が今よりとれるので

 通院に付き合ったり、今より母との時間が作れるるんです


 辛い治療で日常生活の質を落としたくはないんです

 80位の父と2人で生活し、母が家事をしてますから


 そちらの治療は副作用があまり出ないと見たので

 母にどうかなと思って電話しました


 母はネットとか使わないんで、いろいろ知らないので

 楽観視しています・・知らないから良いこともあるんですが・・


 でも、これから徐々に大変じゃないですか


 最期を関わってあげたいと思って・・



それから数回電話をいただきました


「聞き忘れたことがあって」といって同日数回電話をいただくこともありました



本当は一緒にいて十分関わってあげたい

でも子供が小さくて思うように関わってあげられない

せめてたくさん情報収集しておくからね、わたし・・


電話の声がそう語っています




情報収集はとても大事です。が、

世の中、玉石混淆の情報が氾濫しています

良かれと思う治療は全部やってあげたいと思うのが人の常ですが

同時にたくさんの治療を行うことは不可能です


「知らぬが仏」ゆえに今を楽しく生きることができる場合もあります




必死に電話をかけてくる母思いの娘さんがいます


私は患者さんよりも、今は娘さん、あなたが心配です