暑かった夏が通り過ぎ
曼珠沙華 の咲く9月が過ぎ
気が付けば金木犀の香る10月となりました
「10月」は当院にとって忘れられない月です
当院の前身は「キャンサーフリートピア」という
「がん相談所」でした
三好Drの先輩にあたる土屋繁裕医師が2000年に開設しました
マンションの一室で行っていました
当初はまだ「セカンドオピニオン」が浸透していない時代でした
医者に臆せず、患者の権利として「セカンドオピニオン」を
申し出ようと提起しました
患者さんの不安をなくすために、丁寧な相談を行います
会員制度を作り、会員は24時間電話相談可能としました
メンタルサポートを強調し、自身を「話す抗がん剤」と
命名していました
患者さんは土屋医師と話をすることで
帰りは笑顔になり、気持ちが上がり食欲が出て
痛みも軽くなるという不思議な現象を起こしていました
テレビ番組にも頻繁に出演し
医療制度に問題提起していました
ドクターハラスメント⇒「ドクハラ」という造語を作りました
医者と患者は対等であるべきと訴えていました
医者と対等に話が出来るように患者に知識を与えていました
熱い人でした
涙もろい人でした
2005年10月 49歳で亡くなりました くも膜下出血でした
金木犀の香りがしていました
多くの患者さんが泣きました
その後、想いはそのままで形を変えて現在のクリニックが出来ました
「話す抗がん剤」である相談(メンタルサポート) +
実際の治療 「低用量抗がん剤」 をメインで行っています
毎年10月がくると、胸が苦しくなります
妙にセンチメンタルになります
金木犀の香りに過剰反応します
「10月」 大事な人を亡くした月です・・・