私ががん患者さんの電話相談を受けるようになって
約10年が経ちます
10年前には世の中に出ていなかった治療が世の中に出て
選択できるようになり
治療の幅が広がったのはもちろん
インターネットの進歩や
ソーシャルメディアの普及により
速く・広く・深く 情報が得られるようになりました
そして、患者さん自身がさまざまなツールをつかい
手軽に闘病記を発信し、自分が得た知識を共有することで
同じ病気の患者さん(仲間)に勇気を与えています
先日、患者さんの家族から電話相談がありました
家族ががんで、情報収集してあげようとおもい
同じ病気の患者さんのブログを片っぱしから読んでたら
結構亡くなってるんです・・
しばらく更新してないな~と後で見ると亡くなってるんです
怖くなって・・・
本人は今とても元気なんです、でも怖くなって
怖くなり、どうしようもなくなり、電話相談に行きついた方でした
よく話をきくと、患者さんは早期のがんで、完全に切除が出来
術後の補助療法も必要ない状態
あとは、定期検査を行うだけで
早期で良かったですねと言われている
でも、ネットでいろいろ見たら怖くなったと
過度な不安に結びついてしまった方からの相談でした
調べれば調べるほど怖い情報に突き当たるのも事実です
情報は冷静に読み込み、正確に判断する必要があります
同じ病気でも、病期(進行度)が違うと、治療も変わります
偏った解釈が、間違った選択に繋がる怖さもあります
どれだけインターネットが普及しても
最終的に判断するときや、大きな不安を軽減するためには
「人のことば」が必要だと思います
セカンドオピニオンや電話相談を
上手に活用して下さいね