がん治療をメインで行っている当院
入院ベッドをもっていないために
自宅近隣の緩和ケア病院に定期受診しながら
必要になったとき入院できる体制をとっています
少し前までは、他に何か治療をしているというだけで
緩和ケアの定期受診も受けてもらえず
「治療を全部やめたら来てください」と言われるところも
多くありました
そんな中、最近当院の患者さんが通院し出した
「緩和ケア外来」の先生から
嬉しいお返事が届きました
<A病院より>
先日はご多忙の中ご丁寧な情報提供書をありがとうございました
○月○日より当院緩和ケア外来を受診いただいています
今後も定期的な通院をして頂きながら、症状経過に合わせ
緩和ケアの提供を行っていきます。
緊急時などの対応も当院にてお受入れ可能と思われますので
その際にはご連絡いただければと思います
当院では外来、在宅、入院と地域に根ざした緩和ケアを
提供していきたいと思っております。
このたびはありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
そして、もう一通
<B病院より>
○月○日、当院緩和ケア外来を受診されました。
同日午前中に、貴院で治療を受けた後に受診されましたので
同日では本人の負担が強いようでしたら、他の曜日に
変更して良いとお話ししてあります。
現在、貴院でADL他、緩和すべき症状は十分対処されていると
考えましたので今後、月1程度の定期受診と、急変時の対応を
おこなうことといたします。
病状など変化があり、こちらに対して何か留意事項が生じた場合などは
お知らせいただければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
「緩和」というとなかなか敷居が高く、最後の最後に行くところ・・と
思いがちですが
今回のように、通院治療をしながらの連携が出来ると
患者さんはとっても安心です
「何かの治療をしている」という前向きな姿勢と
「もしその時が来たら、ここにお世話になる・・」という
相反することを同時に行うことが
複雑に交錯する「こころ」を穏やかにしてくれるのかもしれません
A病院の先生、そしてB病院の先生
今後ともよろしくお願いいたします