患者さんや家族と話していると
自宅での不便さが話題になることがあります
その多くは、病状進行や体力低下により
今まで出来ていたことが人の助けがないと出来なくなってきた・・
という内容です
患者さんも家族も「出来なくなったこと」「なりつつあること」を
どんどん出してきます
その話を聞きながら、患者さんの自宅での生活を想像します
どんな援助が入れば安全に安心して生活できる?
それは、今すぐ必要? もう少し先で大丈夫?
40歳以上のがん患者さんであれば、介護保険を利用します
40歳~65歳までの方は特定の病名がついた方のみ
介護保険の適応になります
がん患者であれば、「がん末期」という病名になります
介護保険での「がん末期」とは、
「治癒困難でおおむね6か月以内の予後」と定義されています
当院の三好Drも丸山Drも
「僕は神様じゃないので、予後はわかりません」 と言います
でも、介護保険の主治医意見書が来れば
「がん末期」と書きます
患者さんのメリットを考えてのことです
至急何らかのサービスが必要な患者さんには
「今日、役所に立ち寄って介護申請して帰って
申請日にさかのぼってサービス受けられるから」と急がせます
病名は「がん末期」と伝えるように話します
至急動いてもらうためです
早急にケアマネを決め、自宅での状況を見に来てもらい
早ければ数日でで物が入ったり(ベッドや車いす)
訪問看護師や医師が入ったりします
手慣れたケアマネは正式な介護認定が出る前に
「暫定」でケアプランを立てます
急ぐ必要がある・・おおよそ要介護○くらいはとれるという
見立てのもとで動きます
ケアマネの腕の見せ所です
たった1週間でスピーディーにプランが決まり
サービス導入になり、安心する方がいる一方
2週間経っても、まだ何も進まず、疲弊してしまい
ケアマネ変えようか・・と相談を受けることもあります
がん患者さんを受け持ったケアマネは
「スピード」が重視されます
積極的に関わってほしいと思います
ケアマネなどの資格をもつ岡田です
こんなサービスや物が入ると
自宅で安心して過ごせるんじゃないかしら・・と
患者さん・家族の相談に応じています
また必要であれば、直接担当ケアマネと話をすることもあります
自宅での生活に不安を感じるようになった場合は
何か一緒に考えることが出来るかも知れません
必要でしたら、電話相談・院内での対面相談をご利用ください