今までも何度か「医療連携」というタイトルで記事を書いてきました
当院で治療中の「がん患者さん」が具合悪くなったときに
緊急で入院できるように・・・
そして緩和ケア・ホスピス入院の希望が出たときに
スムーズに移行できるように・・・
「病院」との連携を主に紹介してきました
そして今回はクリニック編です
クリニックとの連携と思われるかも知れませんが
当院は近くの他科の先生との連携を大事にしています
がん患者さんの診療の中では、こんなことがあります・・
薬剤性の湿疹が出た~治りがわるい
皮膚科の先生に診てもらおう
急激にヘモグロビンの値が下がり貧血が・・消化管からの出血?
消化器科で胃カメラや大腸カメラお願いしよう
脚がムズムズして夜寝つけない
神経内科に相談に行こう
これらは、当院から徒歩数分のクリニックの先生に診てもらいます
顔の見える連携はとても大事です
そして先日、ある交流会(飲み会)をきっかけに
新たな連携先ができました
心療内科・精神科 と 歯科 です
当院で治療中のがん患者さんは、ほとんどが 「ステージⅣ」
いわゆる 「治らないがん」です
いままで他の病院で色々な治療をしたけれども治らない・・・
進行した・・
肉体的にも精神的にもぼろぼろになっている方が多いのです
三好Drのおおらかな人柄が幸いして
心の元気を取り戻す方が多い中
それでも、徐々に進行していく日常を
常に心穏やかに過ごせるはずはありません
心の奥底では人知れず恐怖と戦っています・・
眠れない・・不安になる・・落ち着かない・・
話を十分聞き
症状に応じて当院でも薬を出しますが
一定ラインを越えた患者さんは、やはり専門家にお願いします
交流会で、「茅場町こころのケアクリニック」の先生と
飲食させていただきました
院長が男性医師・副院長が女性医師
タイプも違う2人が診療していることは
患者さんにとって嬉しいことです
「心療内科・精神科」は、医師との相性が合わないと
患者さんはそれきり受診しなくなります
医師を選べるのは患者さんにとって大きなメリットです
受診の継続が、良い状態への近道だと思っています
そしてもう1つは「歯科」です
がんで骨に転移のある患者さんは
骨の強度を失うのを防止し、骨折・痛みの頻度を減少させる目的で
ゾメタやランマークというビスフォスフォネート剤を使用することが
あります
この薬剤の重篤な合併症として 「顎骨壊死」(あごの骨が溶ける)が
挙げられています
そのため当院では「大きな歯の治療を済ませてから
この薬を開始しましょう」と指導しています
特に、かかりつけの歯科を持っていない患者さんは
初対面の歯科医に
「実は私はがんで、骨に転移があり・・」と
重々しい話をしなければならず
先日の交流会の席で、三好Drが上記のような話をすると
参加していた、銀座イーストデンタルクリニックの院長が
「ぜひご紹介ください」と
明るく元気な女性の先生で
当院の患者さんをお願いするにはもってこい
連携先Getさせていただきました
茅場町こころのケアクリニック
http://www.kk-c.com/index.html
銀座イーストデンタルクリニック
これからも顔の見える連携を大事にしていきます