「がん」患者さんが通院治療をしている病院には
大抵「医療連携室」や「医療相談室」というようなところがあります
ソーシャルワーカーやケースワーカーが相談員として配置され
退院支援や、自宅近隣病院・診療所へ連携するため
縁の下の力持ち状態で相談にのってくれます
がん拠点病院や、大学病院には遠方から患者さんが集まります
そして、がんが進行し
「もう治療は難しいです」
「自宅近隣の病院で療養・・」
「自宅に近い緩和病院を・・」 など言われた患者さんは
医療連携室に相談に行き、自宅近隣の連携病院を紹介してもらうことになります
医療連携室には、緩和病院の一覧や連携病院の一覧があり
患者さんの住所を確認しながら、「この近隣だと・・・」と
数か所の病院を提示してくれることが多いです
その中で、患者さんが自宅からの通院のしやすさや
地元の評判などから選択し、主治医からの情報提供書(紹介状)を
持ち、受診することになります
先日、大学病院での治療が終了し、当院で治療を希望される方が
相談に来院されました
三好Drが
「今かかっている大学病院の連携室に相談し
地元の病院を紹介してもらうと
今後安心ですね」とアドバイスをし
患者さんが実際に連携室に相談したところ
「自分で行きたい病院を探してください
見つかったら、主治医が紹介状を書きます」と言われたと
患者さんは、「自力じゃ見つからないから相談している」と
怒り爆発
後日それを聞いた三好Dr
「えええっ~~~
そんなの聞いたことない
大抵、提示してくれるか、一緒に探そうとしてくれる
怠慢じゃないか」
その大学病院がその体制なのか
たまたまの相談員がその返答だったのかはわからないが
とても残念な話である・・
患者さんが立腹するのも当然だと思う
当院は開院から7年が過ぎ
今まで多くの病院・在宅の先生などにご協力をいただいています
それがないと患者さんが安心できないから・・
これからも当院なりに医療連携強化を進めていきます
某大学病院も患者さんの連携に真摯に向き合ってほしいと
心から願います