電話相談では「家族ががんで・・」という相談も多くあります


患者さんである「家族」とは、「親」や「配偶者」が多くを占めますが

時に「兄弟姉妹ががんで・・」という相談もあります


兄や姉のために、必死で情報収集する弟妹


地方に住む兄弟のために、東京在の兄弟が走り回り


実際に兄弟姉妹3~4人で相談にみえることもあります



兄弟姉妹はそれぞれに家庭を持つと家庭重視になり

疎遠になりがちと言われますが

先日、素敵な兄弟姉妹に出会いました・・


患者さんはAさん(女性)です

弟さんから何度も電話相談がありました

手術に踏み切れないと、手術前の相談に兄弟姉妹で来院されました

遠方からの来院です

交通費をかけてまで・・・

相談の重さが伝わります


相談のあと

「踏ん切りがついて、手術に向かいます

手術が終わったらまた相談にのってください」と帰られました



手術後の相談が弟さんから入ります

退院したら銀座での治療を行いたいので受診しますと・・


そして先日、遠方から新幹線でやってきたAさん兄弟姉妹

術後でもあり、車いすでの来院です

道中、少しでも楽にな方法は・・といろいろ探し

新幹線の多目的室が予約できることを知ったといいます


その日は、新幹線の多目的室の予約をし

ベッドが引き出せるようになっていたので

Aさんをベットに横にさせながら来ました

兄弟姉妹だけの個室で、良かったです・・と


弟妹は車椅子を移動したり、足をさすったり・・甲斐甲斐しく動きます

キビキビしてるけれど、目線が優しく、愛おしく・・

大事な大好きな「姉」なんだな・・と、その行動全てから伝わってきます


帰りがけ

「地元のホスピスは受診してあります

 でも通えるだけ通います

 新幹線の個室(多目的室)利用して・・」と帰られました


その後姿は

「兄弟姉妹でがんばるぞ~~~」 と言ってるように見えました




通常、親は先に亡くなり

夫婦は所詮「他人」

子供にはおんぶしたくない


そうすると、年の近い血のつながっている兄弟姉妹・・


もし私だったら誰に力になってもらいたいか

いろいろと考えさせられました