「家族が余命数ヶ月と宣告されましたが


  それでも相談にのっていただけますか?


  治療を希望した場合は可能でしょうか?


  本人は余命は知りません大丈夫ですか?」


家族からのこのような電話相談が多くかかってきます




先日は

  「余命3ヶ月と宣告されました


  でもそれから1か月と3週間経ったので


  残りの命は1ヶ月と1週間・・つまりは5~6週間でしょうか?」と


「余命宣告日に死ぬお墓・・・」と思い込んでいる方からの相談がありました


話しながら、電話口で泣いています

時間がないのに恐怖で何もできないと言います




余命宣告の多くは、「統計学に基づいた数値」が使われます

○○がんのステージⅣ → 平均予後は○○ヶ月 という感じです


これはあくまでも、過去の他人のデータの平均であり

イコール、自分の数値と断言することはできません



余命宣言されると、その数字が頭から離れずカウンターが

動き始めます

1日が終わるごとに、残りの数字が減っていき

あと何日・・あと何日・・と



数値が頭から離れず、ビクビクしながら日常をおくり

それでも、なにか出来ることはないか、治療ができないか

少しでも生きたい・・と色々と探し

恐怖いっぱいの声で電話がかかってくることの多いこと・・



余命宣言をされる先生には

「余命」は統計学的な数字であることを

伝えていただきたいと思います





ちなみに当院の三好医師が

「私はあとどのくらいでしょうか?」と患者さんに聞かれると


「神様じゃないからわからない・・」と答えています


そのうえで必要があれば

今の患者さんの状態から予測し

幅をもたせた数字を伝えています


そして

「外れること多いけどね~~~」と付け加えています