ある日、ホームページをみました。初めて電話をします・・と
電話がありました
初めてなので何から話していいか・・
乳がんって突然言われました
半年ごとに検査を受けてたんですよ
もうびっくりして・・寝耳に水です
それだけじゃないんです
いろんな検査をしていったら、骨に転移があるって・・
半年ごとに検査してたんです
わかった時には骨までいってて・・
もう駄目なんです・・骨にいってるんですよ
どうして・・という怒りの感情が伝わってくる
骨に転移しても生きてる人っているんですか?
インターネットでいろいろみてみると「がん」の人のブログが
たくさん出てくる・・でも、今も生きてる人のブログが少ない・・
亡くなった人のブログが放置されている
骨に転移してるってことは、もう駄目ですよね?
何度も何度も「骨に転移してるってことは、もう駄目ですよね?」と
一方的に繰り返す
私はここまで話を聞き続けたあとで
当院に通院している患者さんで、骨に転移のある方は
たくさんいます
普通の生活をおくり、仕事をしている人もいます
骨の転移に対して月に1度の点滴や注射をし、放射線治療を
する方もいます
それを聞いた患者さんは
ええっ・・そうなんですか・・治療があるんですか
骨に転移があっても生きてる人はいるんですか?
そういう人がいることがわかって良かったです
電話して良かったです・・ありがとうございました・・
と、電話を切られました
一方的な終わり方だったため、私のほうが面喰ってしまいました
「骨転移」と聞き、頭が真っ白になり、ネット検索したら
亡くなった方のブログばかりに行きついた
私はもう終わりだ~~~とパニックになり電話をかけてきた
インターネットはとても便利だけど
偏った情報にばかり目がいっていまい
冷静に判断ができなくなる場合がある
冷静さを失った方に対し
「冷静な声」によるナビゲーションが出来れば・・
それが電話相談の目的の1つでもあります