時々、待合室から可愛い声が聞こえることがあります
患者さんのお孫さんが一緒に来院
普通の病院であれば
「小さいお子さんはご遠慮下さい」となるところですが
当院は結構遠方から来院される患者さんが多いため
「おばあちゃんと一緒に東京に行く
帰りにスカイツリーに連れてって」
「銀座でおいしいもの食べて
お買いものしよう」
などとなるらしい
患者さんは
「一緒に来たいっていうから仕方なく・・」といいながら嬉しそう・・
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ある患者さんは、孫が温泉に行きたいって言うので
家族で温泉旅行に行く
体はしんどいけど、もう十分生きたから最後の旅行になってもいい・・と出かけた
旅先から電話があった・・
「もう楽しすぎて、このまま死んでもいいくらい・・
でも、私がそういうと、孫が泣く・・」と
もっと生きていたい・・きっとそう感じたはずである
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また、別の患者さんは
子供が結婚し家を離れ、夫婦2人の生活を送っている
夫が「がん」になり、体調が優れず
「いつも苦虫を噛み潰したような顔をしている」と妻が言う
娘が2歳の孫を連れて来ると
突然顔が変わる、痛いとも言わなくなる
ずっとニコニコしている
孫が帰ると、また苦虫・・・に変わる
私の前で、もう少しいい顔してくれるといいのにと
感情表現が下手な男性でも
孫にはメロメロらしい
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癒されて・・顔がゆるんで・・懐もゆるむ・・・
孫の成長を見届けたいと欲がでる
良いこと尽くめの「孫セラピー」である