「思い思われ」 シリーズの2回目です


多くの患者さんが「ありがたいんだけど、重い・・」と漏らす

「家族の思い(行為)」を紹介します


それは食事に関することです


・ 多く食べられないのに体力落ちるから・・と

   多くの種類を食卓に並べる・・

   手間暇かけてくれありがたいけど

   拷問・・


・味覚が変わり、味の濃いものを食べたいのに

  体にわるいからと、薄味のものを用意する・・

  まったく味を感じず、食べられない

  いくら言ってもわかってくれない


・がんになったのは今までの食事のせいと

  食事療法の本に従った食生活を強いられている

  あれもダメ、これもダメと・・

  本当はコロッケが食べたいの・・


・食事の前に大量のサプリメントを出される・・

  高価なもので、気持ちは十分ありがたい・・

  でも、サプリを摂るだけでお腹がいっぱいになり

  食事が摂れなくなる

  これって本末転倒では・・


・にんじんジュースを飲むようにと言われる

  1日のにんじんの量が半端じゃない

  自分で作りながら悲しくなる

  本当は辞めたいけど、勧めてくれる息子に叱られそう・・


・食事が摂れないのは努力が足りない証拠

  家族がこんなに頑張ってるんだから

  もっと頑張ってくれないと・・と言われる

  辛い・・



患者さんたちは、家族が自分のことを思って食事を考えてくれている

それに応じられずに申し訳ないと自分を責める一方

自分の今の状態を理解してほしい・・

無理強いしないでほしい・・と言います



「自分の代わりにそれを家族に話をしてほしい」とお願いされることもあれば


「自分が話したことは内緒にして、それとなく家族に話をしてほしい」と

頼まれることもあります


食事は毎日のことなので、とても大きな問題です



家族の「思い」が「重い」になっていないか・・


「家族の立場」にある人は、今一度考えていただきたいな・・と思い

上記を紹介しました