クリニックの電話相談を受けています
ある日の電話です
お電話代わりました、コーディネーターの岡田です
こんにちは・・
あ、はい・・○○と言います
お世話になっています・・いや、まだお世話になってないですね
すみません緊張してたので・・
電話がつながって良かったです
お電話いただいているのは、患者さんご本人ですか?
ご家族ですか?
私が患者です
子宮がんを1年前に・・
放射線治療と抗がん剤治療を受けました
シスプラチンを使いました
途中で骨髄抑制で休んだりしてきつかったです・・
数か月前に再発がわかりました
抗がん剤治療を行いました
DC療法です・・数日の入院で行ったのですが
退院してから下痢がひどく、脱水になり緊急入院しました
もうこんなつらい治療は続けられない
一時は、もう何の治療もしない、もうどうなってもいいと思いました・・
そしたら家族が・・
そしたらやはり何か・・
若い方からの相談でした
一思いに話をします
電話の声が涙声に変わります
自暴自棄になったけど、家族から生きてほしいと言われ
何らかの治療をしなければ・・と探し、当院のホームページにたどり着いたと
悔しさ・悲しさ・辛さ・不安・・多くの感情を抱え
言葉をぶつけてきます
約20分、お話を伺いました
その方は自分の中で治療の方向性を決めていました
電話相談で
「人ってすごいな・・」という場面に遭遇します
困難を抱えて電話をかけてきて、一方的に話し
話しながら問題整理をし
そして話しながら、自分で結論を出します
私は、話を聞きながら
「決めたら進みましょうか・・時間ももったいないし・・」と
「背中を押す係り」をするだけです