クララがハワイに
以前のブログで紹介した患者さんが
本日、ハワイに出発しました
(腹水が溜まり、お腹を圧迫し、食事もしにくく
脚も浮腫み、そのために歩行が難しく、車いすで通院・・・
治療が奏功し車いす不要になった患者さん)
http://ameblo.jp/ginnami2/entry-11567798840.html
初めて会った数か月前は
お腹が臨月のように膨れ
脚が浮腫み
食事が摂れず、体重減少
( 医療用語で「るいそう著しい」状態・・)
顔が苦痛を訴えていた
自宅での日常生活も不自由となり
早急に介護保険を申請
夫も緊急度を察知し、介護休暇を申請
バタバタと在宅環境を整えた・・
その結果
「要介護5」 (一番重い認定結果)の判定を得
ヘルパーさん、訪問看護師、往診医が決まり
ほぼ毎日誰かが自宅に入る、手厚い介護体制が敷かれた
夫も介護休暇取得し、日中自宅に居られるようになった
ところが
あっという間に腹水が溜まらなくなり
脚の浮腫みが取れ、自力歩行に・・(クララが立った)
食事が出来るようになり
あれよあれよと介護が不要に・・
「要介護5」の方が、電車で普通に外出できるようになった・・
緊急事態を察知し、介護休暇を取った夫は
特に日中やることがない・・
(うれしい悲鳴・・苦笑い状態と・・)
「はた目から見たら、リストラされて日中家に居る人みたいだよね・・」と
元気になった妻がケラケラ笑いながら言う
通院には毎回夫が付き添って来院する・・
病院を一歩出た二人の姿は
平日の銀座を仲良く歩く、優雅なご夫婦・・
誰も、「がんで要介護5に認定された妻と
その妻を介護するために介護休暇中の夫」 と見る人は居ない
私たちは、来院のたびに
「せっかくご主人も仕事を休んでるんだから
2人でゆっくりと旅行でも行ったら~~」と話をしていた
その結果が
「クララ ハワイに発つ」となったのである
「がん」が消えたわけではないけど
調子がいい
みんながみんなそうなってほしい・・と願いを込めて
クララさん、ご主人と楽しんで来てね