とても怖がりの患者さんがいます

採血をするときには、思い切り顔をそむけ

全身に力をこめ、息を止めています

血管が収縮して、余計に採血しにくくなります

緊張している人に「力を緩めてください・・」と言葉をかけても通用しません


私が立ち会うときには

採血する患者さんの後ろに立ち、患者さんの背中に軽く手を当てるようにします

時には軽く撫でたり、ゆっくりトントンとたたきます


「大丈夫・・大丈夫・・」と気持ちを送ります


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


診察室で、患者さんが先生に痛みを訴えました

このあたりが痛いんだと、腰のあたりを指していました

先生は、痛み止めの薬の話をします

その話を聞きながら

患者さんの隣に座っていた息子さんが、痛む場所にすっと手を当てました


「痛みを自分の手で包み、取り除いてあげたい・・」と私には聞こえました


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


点滴中の患者さんに

リフレクソロジー(足マッサージ)の資格をもつナースが

時々、施術に入ります

足の裏を触ることで、患者さんの体調の変化がわかると言います

手でマッサージをしながら、上手に会話を引き出しています

診察室では出なかった話が得られることも度々・・


「少しでも楽になってお帰り下さい・・」という気持ちなんだと思います


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


クリニックでは、多くの「魔法の手」に遭遇します


そして、処置や治療をする先生の「手」は

              もちろん「魔法の手」で~すパー