ある患者さんの家族から相談を受けた


その患者さんは、当院での治療を希望し相談に来院され

治療開始日が決まりかけたところで、痛みのコントロールが不良になり

一時的に緩和ケアの病院に入院した


「何とか痛みのコントロールをつけ、自宅に戻り、銀座での治療ができれば・・・

まだまだ、あきらめていない・・・」と

入院先病院の帰りに、家族が立ち寄って話す


50代の患者さんと奥様の二人暮らし

「生きたい」に決まっている・・


自宅に戻るとしたら、退院と同時に、訪問医師と訪問看護師を・・

介護保険の申請は?

私の頭の中で、自宅での生活をイメージする

お住まいの区は、残念ながら私の得意な地域ではない・・


まだ、入院したばかりなので、退院までの時間はありそう・・ということで

数日、情報収集する時間をもらった・・


このエリアで、過去にお世話になった在宅医はいない・・

ネットで検索し、問い合わせをするも

「訪問は自転車の範囲なので難しい・・」

「患者さんが多く、今は新規受入れが難しい・・」と、反応はいまひとつ


そこで、地域のことは地域に聞こうビックリマーク

「地域包括センター」に問い合わせてみることにした


ちなみに、「地域包括支援センター」とは

  平成18年4月1日から介護保険法の改正に伴い創設された機関で、

  地域住民の心身の健康維持や生活の安定、保健・福祉・医療の向上、

  財産管理、虐待防止など様々な課題に対して、

  地域における総合的なマネジメントを担い、

  課題解決に向けた取り組みを実施していくことを主な業務としている。

  保健師・社会福祉士・ケアマネージャーの3職種が在職している。

  市区町村から委託を受け、無料で相談に応じる公的機関である。

  おおよそ、中学校の学区域の範囲に1つ設置されている。


「銀座並木通りクリニックの医療コーディネーターです・・

ペインコントロールで入院している患者さんが自宅に戻ったときの支援を・・

「がん患者」の訪問診療を積極的にやっている先生の情報がほしい・・」

                                   と電話で話すと


少し距離はあるけれども、熱心な先生がいる

訪問看護師さんから評判の良い先生がいる

新しく開業された、一生懸命な先生がいる・・と3件教えてくれた。


「ありがとうございました・・」と電話を切った5分後に、電話がかかってきた


他のスタッフからもう1件、熱心な先生の情報があがりました・・

○○△ケアクリニックです!!と


これらの情報は、ネットではわからない・・

感謝感謝ですヾ(@^▽^@)ノ


こんなに地域情報の宝庫である「地域包括センター」ですが

知名度、認知度低いですね・・


この一連の話を三好先生にしたら

「地域なんとかって、な~に??」と聞かれた


医療現場にいると、福祉や介護のことが今一つわからない・・


ただ言えるのは、その人の24時間を考えると

医療・福祉・介護がうまく連携しないと

24時間の安心・安全は成立しない


その橋渡しをするために、明日もがんばろう・・