電話相談を受けていると、入院中の方からの相談電話も入ります



患者さん自身からで多いのは

  ・ 退院して自宅で療養といわれたが、何か治療を探している・・と

    当院の治療を検討しての相談


  ・ 入院してるけど、外出許可がもらえる。

    今のうちに先の情報を収集しておきたい、と

    予習の目的のセカンドオピニオンについての相談


  ・ 入院中時間があるので、ネットでいろいろ調べていた

    銀座は通えないけど「休眠療法」を行ってる、地方の病院は?


  ・ 退院日が決まったけど、自宅で自信がない・・


  ・ 今の病院は皆忙しそうで、自分の病状を詳しく説明してくれない・・

    いつ、声をかけるとスムーズか?


  ・ 家族だけ呼ばれることがあり、私に隠し事をしていると思う・・


  ・ 家族に迷惑かけたくない


  ・ 腹水がたまって苦しい。入院先の病院は抜いてくれない

    退院したら、腹水コントロールのための治療の相談に行きたい・・持参する資料は?


  ・ 家族に「食べろ食べろ」と言われプレッシャー

    自宅に帰ったらもっと言われそう・・


  ・ 足腰が弱ってしまい、自宅でスムーズに動けるかしら・・



そして、家族からの相談は

  ・ 家族が自宅で診るのに自信がない・・


  ・ 日中1人になってしまう、大丈夫か?


  ・ 親を引き取るつもりで動いている。退院日が決まっているのに

    地元の医者が見つからない・・


  ・ 病院食もずいぶん残している。自宅で十分な栄養が摂れるかしら?


  ・ 老老介護になり心配・・という別居の子世帯からの相談


  ・ 介護保険って使えるの?


  ・ 家族はまだ治療を継続してもらいたいと思っているのに、

    本人がもう十分と・・

    家族間で意見が食い違う・・


  ・ 家族だけが余命宣告されている・・本人にはどうする・・


  ・ 小中学生の子供に、病状をどう伝えれば・・


などなど、多岐にわたります。



そして、私が不思議に思うのは、今入院している病院の
相談室を活用していないことです


「がん治療」をする規模の病院であれば、大抵

「医療相談室」や「医療福祉相談室」が設置してあり

専門の相談員(看護師・社会福祉士・ケースワーカーなど)が
常駐しています。


退院調整や、退院後の自宅での生活、地元の情報、介護保険のことなど・・

入院中に地域の情報を入手しておけば安心して自宅に戻れると思います。



「身近な社会資源の活用」

案外近くに、力になってくれる人がいるかもしれません!!*