声に追いたてられて  隠れて  闇に息をコロス

   ねばねばとした  澱んだ赤黒い空気が  首筋のあたり

   絡みついては  血の脈を啜る


   光を失った網膜に  突如として突き刺さる  声

   

   腕の皮膚を喰い破って  鉄条網が生えはじめる

   爪という爪が 鈍い音を放ってけし飛ぶ

   開ききった瞳孔が次第に 紫色に変色を重ねてゆくのを感じる


   不器用に噛み合わない歯を食いしばり

   今にも崩れようとする 肉の塊の如きその肉体を

   震える両の腕で  かたくなに抱きしめ

   最後の断末魔を  引き裂いた





        ・・・ ・・・・ その瞬く刹那に飲み込まれて

   すべてを悟った




   あの忌々しい  亡霊のような  あの声こそ

   私自身の声だったのだ!



















  滴り落ちる血の朱と


          この狂喜の如き愛




















          僕の世界は


          高く  遠く  切れそうなくらい鋭い



          あなたの世界は


          甘く薫るくらいに穏やかで静かだ



          ひとつひとつ 与えられたモノ


          見つけて  探して  追いかけて



          透明で  孤高な  僕達の・・・・夢



















     目標も定められず 放たれた矢のように

     私の魂は 飛んでゆく


     右も、左も、上も、下も、


     分からないけれど、見えないけれど

     それでも、やはり世界は “廻って” いる

     時間はしたたかに、動いている


     私一人、立ち止まったところで

     無干渉の流れの速さは

     無関係の流れの速さは

     何処へ行くのか、何処までいくのか

     まばたきひとつ、見向きもしない


     私は何処へ?  私は何処まで?

     私は何?     私は誰?



















     確かな目標をもって 情熱を燃やして 輝きながら歩いている人


          ・・・ ・・・ ・・・マブシイ。


     そのまぶしさに目を閉じて 落ちていく 崩れていく自分の姿


          ・・・ ・・・ ・・・クルシイ。



     自由選択の人生の中で


     大きく大きく  目を開いて


     自分の存在を  その両手でしっかりつかまえていなくちゃ


     ・・・ ・・・ ・・・自分の中に 崩れてしまうよ



















        すべてを取りかこむ物事の中で 人生はいつも自由選択


        最後に切り札のカードを出すのは いつも自分のこころ



        真に強制されるモノなんて なにひとつない

      

        なのに何故・・・オシツブサレル



        自分で、選んで、望んで、歩いてきた足跡が


        間違いだと思うのは 何故?


        何処にでも行けるというのは


        何処にもあてはまらないという事?



        弱く惨めな自分を 抱え上げるのは 自分


        強く誇り高い自分を 崩し落とすのも 自分



        自分だけ。   自分のみ。



















        自分自身の弱さを知ったとき

        人は何を悟る?


        自分自身の脆さを知ったとき

        人は何を受け入れる?


        僕はどうやって生きていくの?

        こんなに重い風の中で、、、、。

        小さな子供のように 何かに怯えて

        うずくまって 人が通り過ぎるのを

        じっと 見ている


        立ち止まる事を許されない

        戻る事を許されない 時の中で



        不器用に  しかし着実に

        僕は生きている














          









          愛とか  夢といったものを


          ウラヅケル物は  何処にあるのでしょう?


          交差点のコンビニエンスストアで売っていますか


          駅前のレストランで出てくるでしょうか


          地下街のブティックのショーウインドウに飾られているのでしょうか



          見つけたいのです。


          私の  あなたの中に。



          私のくちびるに  あなたの歌に


                     あなたの微笑みに  私の囁きに






















          哀しみに手をあてて


                そっと目を閉じてみる


          私の想いが 聴こえる



          一人じゃないと思えたら


                そっと目を開けてみよう


          街の雑踏の中に


          確かに聴こえる

  

                あなたの足音



















        生きるという事を考えて   崩れてゆく


        輝くという事を考えて     ふさぎこんでしまう


        人々の生活の中に  幸福というのもを見つけ出せば


        その影にかくれた  不幸というものが見え隠れ



        陽は昇ったその後に  私の手の平に何を残す?

        私の生き様は  私の中に何を作る?