詩 銀色の凪-温もりに遠い繋がり


       遠くにいて 逢えないから


          祈りをこめて差し出すように 言葉をおくる


          遠くにいて 逢えないから


          抱きしめられて震えるように 言葉をもらう





          手と手を重ねるように 言葉を重ねて

          幾つもの夜を重ねてきた

       言葉だけを頼りに 言葉だけを頼りに


          逢えないくらいに 遠いから

          「逢いたいよ」って言えなくて


          逢えないくらいに 遠いから

          「傍にいるよ」って言えなくて


          切なさに窓の外 見上げる空には

          優しいあなたの笑顔 いつも思い出せるよ


          遠くにいて 逢えないなら

          いつか逢える その時まで


          遠くにいて 逢えないなら

          いつか触れる その時まで



          温もりに遠い繋がり

          それでも心はあたたかく

          想いは 馳せて あなたのもとへ



言えたなら


               叶わぬ恋を 傍に置いて
               息をかけ 暖める このせつなさ


               求めてはならぬと 誓いながら
               心は やはり 求めてやまぬ


               あなたを想う


               他の何をも欲しがらない程に

               ただ あなたを想う



               顔をあわせるたびに

               声を交わすそのたびに


               柔らかい結晶が膨らんでゆく


               分別をわきまえないで

               想いを隠さないで

               人の迷惑もかえりみないで


               「好き」・・・そう言えたなら



               この痛みは消えるのだろうか











               



          あしたなら


          あしたなら  きっと


          笑って  なんでもないさ  と  言える



          あしたなら  きっと


          誰かに  話すことも   できる



        

            あしたなら  きっと

            あしたなら  きっと



          だから もう一日だけ  ひとり 泣いていよう
















          予定は、、


          春の日は あたたかな公園の午後


          緑の匂いの絨毯に寝転んで
          将来の夢を笑いあう


          木洩れ日が落とす
          天使のスポットに照らされた笑顔



                夏の日は あざやかな空と海の青


                子供のようにはしゃいで走る


                水を吸った水着の背中には

                ふざけあってつけた まっ白な砂の手形



          秋の日は あでやかな紅葉の下


          模様替えも済んだショーウインドウに映る二人

          長電話をして結末を予想しあった映画

          お気に入りの本について話すテラス席



                冬の日に あなたから贈られた言葉


                暖かいカップに溶けてゆく砂糖の粒

                ホーリーナイトを待ちわびる街並み


                涙が出そうになるのをこらえて

                三度 うなづいて見せた



          あなたは言う、、、


          「出会えて よかった」 と。


          あなたは言う、、、


          「これからも ずっと」 と。


          あなたは言う、、、


          「二人に隠し事は必要ない」 と。



            そして私は

            どんな言葉よりも本当は言いたい

            その言葉を飲み込んで  笑う




         「あの人と 別れる予定は  ないですか?、、、」
















          あの人が


         入り口のところで


         あの人が立っていたから


         そっと、 じっと、 立っていたから



         私はなんだか



         切なくなるような  気がした
















            もっとシンプルに


          私が必要とするものだけを


            あなたが持っていたら いいのに


          あなたが必要とするものだけを


            私が持っていたら いいのに



          まとわりついてくるものに


          私達はいつも 立ち止まって


          振り返って 戸惑ってしまう



            時間というもの   生活というもの


            環境というもの   距離というもの



          もっとシンプルに


            想いを伝えられたら ・ ・ ・ ・ ・ 。















       one kiss


       kissをください

       言葉よりも先に、、、



       one kiss、、、please












       




          海中


          11月の寒空に 寄り添うように


          白くささやく息で 口づける星々

          

          こんな夜に二人 じっと

         

          時の過ぎる音に 耳を澄ましている

         



          海の底にいるような錯覚の中で揺られ

          

          君の鼓動だけが 暖かい

          

          こんな温もりがいつまで続くのだろうかと、、、。

          

          その瞬間にパチンと空気の泡がはじけて

          

          夜の一番下にいる二人を 見つけた

          


          もう行かなくちゃ 

          溶け合わない互いの生活の為に、、、。

          いつになれば 同じ朝を迎える事が出来るのだろう

          


          別れ惜しむ横顔を見送り

          

          また 一人の部屋へ帰る


          僕らはそんな夜を繰り返し  やがて大人になる


















          れば


         何も隠さないでいられれば  よかった


         ただ素直に 全てを見せられれば、、、。


           何も恐れないでいられれば  よかった


           ただ思うままに 歩いていければ、、、。


         何も疑わないでいられれば  よかった


         ただ想いのまま 許し合えれば、、、。


           何も信じないでいられれば  よかった


           目の前のあなただけ 見つめていられれば、、、。



         そうすれば二人は もうしばらくの間


         抱き合えたかもしれないのに















            
            kiss me


        『すき』  あなたが好き、キミがスキ、大好き、すき、、、。



        『愛してる』ほどの 潔さや覚悟や決意はないけれど


        とてもカラフルで POPな 『好き』。



        アイスクリームに混じったチョコチップを食べる位の、


        散歩道  ショーウインドウから聞こえる


        あの唄いなれた歌くらいの、


        帰り道 「また明日 電話するネ!」と 手を振る位の、



        さりげない 『好き』 が好き。  、、、好き。