Decade of Love~狂った歯車~ -3ページ目

Decade of Love~狂った歯車~

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 夢心地の中、不意に背中に鈍痛が走る。
 一番後ろの窓際の席、すべてが見渡せるベストポジション。

 去年までは俺が座っていた場所に今は、剣道一筋お節介女、若葉が座っている。

 俺は、本日六回目となる若葉の鉄拳を何とかスルーし、再び深い眠りに入る。

 終令の終わりを告げるチャイムと共に飛び起き、帰り支度をして美術室へと向かう。


 これが俺の学校での大まかな一日の流れだ。

「岳斗、今日は部活何時ごろに終わる?」

「まぁ、大体八時には終わると思うけど、颯の方はどうなんだよ?」

「俺もそのくらいかな」

「結構遅いんだな?」

「そろそろ作品展あるから絵を仕上げなきゃなんねぇんだわ」

「なるほどな」

「じゃあ、今日は久々に部活終わりに飯でも行くか?」

「いいねぇ」

莉緒が不意に岳斗の背後から飛び付く。

「なになに?何の話?」

岳斗は背中に受けた衝撃を気にも止めず話を続ける。

「莉緒には関係ない話。いいから早くグラウンド行っといてくれよ」

「わかりましたよ~。あ、ちなみに私も八時だからご飯一緒に行けるよ」

「莉緒は来なくていいって」

「何でよ?」

「男二人に女が一人って、バランス悪いだろ?」

「それなら若葉も誘えばいいじゃん」

「確かにな」

「あいつはダメだよ。試合近いから練習で疲れてるだろうし。でも、莉緒なら来てもらっても構わないけど?」

「ホントに?さすが颯太だね!―ところで、確認なんだけど」

「どうした?」