みなさんこんにちは!
マオさんからリクエスト!神威夢小説です!
内容はお任せということで甘いの目指しました!なのになぜか切な風味になりました!(゜-゜)
文章能力の落ち度が半端ないです。
前回の土方夢小説を見直したのですが、もう少しなんとかしたいですね。
あれですよ、高校に入ってから忙しくて小説読む時間が(以下略)
高2になってからは時間がとれるようになったので小説書いてます。
それにしても久しぶりの神威君です。不安しかないです。
苦手な方はブラウザバック!
読んでくださる方はどうぞ!
私の部屋。私はベッドに座って、神威が帰る準備をしているのを眺めていた。
私の座っているベッドには、二人の体温がいまだに感じられる。
不意に彼は私の方を向いて、口を開いた。
「すぐに帰ってくるよ。それまで大人しくしててね」
「神威、本当にすぐ帰ってくるの?」
「阿伏兎がすぐって言ってた。寂しい?」
「うん」
「はは、そっかそっか」
神威は優しい手つきで私の頭に手を置いて、嬉しそうにはにかんでいた。
宇宙に行っちゃう神威。仕事で忙しいのは分かってる。
でもこの寂しさは神威以外の誰にも埋められない。
この切なさは神威以外の誰にも拭えない。
私には神威しか見えない程に、神威が好きで好きで仕方がない。
―――…
神威とどうして恋人かなんて聞かれても。私もよく分からないうちに惹かれていたから答えられない。
最初はナンパのように話しかけられて、やっぱりナンパだったんだけれど。
彼の醸し出す雰囲気は、あまりにも私を引き付けて離さなかった。
すぐに好きになってしまったのだ。
彼は「一緒に散歩でもしない?」とか言って、ただ一緒に江戸の町並みを眺めながら歩いた。
私はホテルにでも連れていかれるんじゃないかって、怖かった部分もあるから逃げようともした。
なのにそれを見抜いた彼は「違うって」とか言って、私にニコッと笑いかけていた。
――――あの日のことをなんでか忘れることなんかできなくて、思い出しては心を温かくさせた。
それなりに話をしながら歩いてただけであるのに。
パッと見では分からなかったけれど、「俺は夜兎族でさ」とか言いだしたものだから、彼が天人だと分かったときはすごく驚いた。
でもどう見たって人間にしか見えない容姿に、優しい声。それもあって、なんとなく彼の隣を歩いた。
―――…
――――――――……
彼は私の頭を撫でて少しだけ満足そうだった。
さらりと神威の三つ編みも揺れて、明るい髪色が輝いて見えた。
「すぐってどのくらいなの?」
いつも聞いているこの質問。
「んー、さぁ」
そしていつもの答え。
何も言えない。何か言って困らせるのは嫌だから。けれど寂しいって言ってしまいたい。
されど隠しきることはできなかったようで、私の表情はとても暗かったのだと思う。
神威は私に視線を合わせてきて、私の頬に手を添えた。
彼の白くて細い指が頬にあてられて、少し驚いたけれど触れられているのが嬉しくて。
私をまっすぐに見つめながら、彼は口を開く。
「そんな可愛い顔しないでよ」
「……うそつき」
「なんで?」
「なんでって……こんな顔が可愛いとか……」
今にも目を閉じて泣きたいくらいなのに――――
「俺が恋しくて寂しいって顔が、可愛くて仕方ないよ」
「――――っ」
合わせた目がゆっくりと近づいて、お互いの鼻と鼻はくっつきそうなほどの距離感。
息が止まってしまいそうなほどに恥ずかしくなって、私は目をそらした。
言葉に詰まって何も言えない。甘い言葉を囁きながら私を見つめる彼は、とても色っぽい。
「ねぇ、こっち見てよ」
「い、いやだ」
「えーなんで? 俺のこと好きなんでしょ?」
「そ、そうだけど」
「そうだけど、じゃなくて好きって言ってよ。ねぇってば」
「は、恥ずかしいでしょ」
「その顔たまんないよね」
「ちょ、楽しまないでよっ!」
「はいはい」
彼はクスクス笑って私の顔から目をそらした。
意地悪で私を弄るのは、神威も私を好きだからでしょ?
分かっているのかな。少しだけ、神威の頬も赤いんだよ。
「ねえねえ」
くすくす笑いながら神威は私に声をかける。
「なーに」
なんだか私も可笑しくなって笑ってそう答えると、前からぎゅっと神威が抱きしめてきた。
「もー少しこのままでいたいな」
「神威も寂しい?」
「……ちょっとね」
そう言って私を抱きしめる力も少しだけ強くなった。
背はそんなに高くないかもしれないけれど、意外に逞しい腕とか胸板とか。
そういうのを意識するだけで、私は心臓が止まらなかった。
合わせた二つの胸が互いに脈を打って、鼓動を互いに伝えあっていた。
――幸せなひと時。このままずっと続くといいのに。
神威がこのままここにいてくれたらいいのに。
このまま神威が人間にでもなって、普通の愛が育めたらいいのに、なんて。
私は宇宙に行くことなんてとてもできないから、地球で大人しく彼を待つことしかできない。
「離れたくなくなっちゃった」
「ちょっと、くすぐったいよ」
耳元そう囁くものだからくすぐったくて首元を捩ると、彼はわざといろんなことを囁き始めた。
「好きだよ」
「……っ」
「このままめちゃくちゃにしたい」
「ちょっ、くすぐったいって……」
「可愛い」
「か、かむい……」
「お前は俺のものだよ」
どうにか逃げようとしても離して貰えない。
甘い言葉に優しい言葉。耽美なその行為に、私はまんまと酔っていた。
相変わらず抱きしめられ続けて、私は抵抗なんてする気も失せて身を任せていた。
「ねえ、好きって言って」
「す、好き……」
「うん、可愛い」
されど優しい時間はすぐに終わってしまった。
腕は離されて、冷たい解放感を感じた。彼は私を離して立ち上がり、大きく伸びをしたから。
「続きはまた今度」
「もう、恋しくなってきちゃったよ」
「今度こそ、すぐに会いに来るからさ。待ってなよ」
「うん」
そう言って彼は私の部屋を静かに出ていった。
最後まで彼は笑顔だ。
彼が笑顔でないときはない。
けれど、あの笑顔がときどき寂しさを潜ませているときもある。
初めて会ったときの笑顔もどこか寂しくて、疲れていた。
もともと顔立ちが端正なこともあるのだけれど、寂し気に笑う彼はとても儚くて逆に魅力を放っていたのだ。
彼が私に話しかけたのはきっと、気まぐれで偶然で魔が差しただけ。
彼も彼なりに疲れていたから癒しを求めていたのだろう。
私が癒しになったのかは置いといて、傍にいてあげたいと思ったのだ。
彼を一人にさせたくないと思った。それだけだ。
――――疲れたら、すぐに私のところに来てほしい。
神威、私は神威がとても好きなんだよ。
終わり
マオさん、いかがでしたか!
個人的にはキャラ崩壊が激しくて泣きそうです!
こんな駄小説に付き合って下さった方々、ありがとうございました!
リクエストくださったマオさん!ありがとうございました!
プラトニックな恋愛を目指した結果がこれです。このざまです(∩´∀`)∩
甘くしようということでいろいろ彼に囁いて貰いました。
愛だけはたっぷり込めて執筆しました(笑
やっぱり神威くんみたいなイケメンに愛を囁かれてイチャイチャしたいです夢です(
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