銀魂夢小説 雨の日、君の鼓動 [リクエスト] |  ★...銀の侍 銀魂夢小説...★ 

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愛を込めて夢小説書いてます! 

駄文です。更新率も低めです。リクエスト夢小説がほとんどです。

拙い文章ですがお付き合いくださいませ!


皆様お久しぶりです!覚えてらっしゃらない方や、知らないお方も多いと思います。

みうですこんばんは!とてもお久しぶりですね!

わたくし、今春休みで鬼のような課題に追われているのですがなんとなく書ける気がしたので書いてみました。

今までリクエストの小説を書こうと奮闘していたのですが、なんだか必ず続きが思いつかずに途中まで書いて放棄した夢小説がたくさんあります(笑)

リクエストはちゃんと消化しきりたいのですが、ずっとずっとスランプでした。

今回の夢も推敲してないのでどうなっているのかわかりませんが(笑)

さて、今日の小説は雫さんリクエストの土方夢!

女の子の名前は雫(しずく)です!どうぞ!



捏造注意!
原作3Zでは部活のことは触れられていませんが、真選組の方々は剣道部の設定です。







「……雨だ」

放課後の廊下。窓の外はお昼から降り出した雨が止まず、勢いを増して地面に打ち付けている。

残念なことに私は傘を忘れていた。部活にも入っていないので行くところもない。

彼氏の土方十四郎は道場で部活なう。

さて、どうするかな。

濡れて帰るか。家帰ってすぐ着替えればなんの問題もないと思うけど、でもそれは最終手段。

別に早く帰る必要もないし、誰か適当な女友達捉まえて相合傘をさせてもらうのが妥当かな。

お妙ちゃんいるかな。お妙ちゃん何部だっけ。てか部活入ってたっけ。

先に帰っちゃったかなー……。

とりあえず玄関まで歩いてみて誰もいなかったら走って帰ろ。


*


――Oh……。

誰もいない。どーいうこと。

私は学校中を練り歩いたんだよ。図書室とかさ、会議室とかさ。

気が付けば30分以上も学校を歩いていた。

お妙ちゃん以外でも、女の子いると思ったのに、なのに一人もいないとは何事よ。

私はむくれながら周りを見渡しては、窓の外の雨を気にした。

仕方ない。最終手段で帰るしかない。私は仕方なく玄関に向かった。

こんな雨の日に、少しついてないな。トシが部活休みだったら、一緒に相合傘で帰れたかな。

なんて、そんなこと思うだけで実際は一度も一緒に帰ったことなんてないんだけどさ。

剣道部副部長で鬼の副部長と謳われている彼が、部活に厳しくないわけがない。

――彼が頑張っているんだと思うと、寂しいなんて言えないんだ。

「はぁ……」

ため息をついた。深く、喉の底から、やるせない気持ちを吐き出すように。

さて。靴は履きかえた。私は走りだそうと、玄関のドアを開く――――

「雫? お前何してんだ?」

「!」

後ろから声がした。

拍子抜けるように驚いて、私は後ろを向く。

――え。

「トシなにやってんの? 部活は?」

制服を着て今にも帰る様子のトシがいた。

「今日はこんな中途半端な時間に終わっちまったんだ。顧問が急に出張だとか言いだしてよ。ったく、もー少し早く連絡しろって話だ。てか俺が聞いてんだけど?」

「え、あ、そうなの? えっと、私は今帰ろうとしてて……」

「傘も持たねーで?」

「いや、ないから走って帰ろうかなって……」

「……逞しいなお前」

「ど、どうも」

うおお、なんかもう、これは、これは、一緒に帰ろうって誘っていいシチュエーション?

だって玄関に二人きり。私と彼は恋人。初の一緒に下校できる機会だろこれェェ。

すると彼は呆れたようにため息をついて、私に声をかける。

「あのな、一緒に帰れなくても傘貸せとか俺に言いに来いよ」

頭を掻きながらめんどくさそうに言うトシだけど、私はその言葉にちょっと心が高鳴った。

「いや、でもトシの帰りに傘がなくなるじゃん」

だからといってやすやす「はい」なんて言えるはずもなく、私はトシにそう返していた。

「いや、女を雨の中走って帰らすより全然マシだろ」

「でも」

「いーっつってんだろが! てかお前はワガママも何も言わねェじゃねーか! 少しゃ頼れ!」

「えっ、いや、私結構ワガママな性格だよ?」

「いや、部活ばっかで何もしてやってねェ俺が言うのもなんだけどよ……、寂しい思いさせてんじゃねェかって………………………………あ、いや、なんでもない、今のナシ」

いつも男らしい彼が目を下に逸らしながらなんか言っている。

なんだか、少しいつもの彼らしくはない。

というか聞こえにくい。いや、聞こえたけど聞き間違いじゃないかとさえ思ってしまうほどのことを言わなかった?

「は? え? なに? なにがナシなの? ごめんよく聞き取れなかっ」

「うるっせーな! てめーのこと考えてるとなんか……、あーっくそ、めんどくせーから忘れろ! 帰るぞ!」

「あ、うん」

行ってしまわれるか。んんん、なんか怒らせちゃったかなー。

トシが玄関のドアを開けて行ってしまうのを見送ろうとした。

「うん、じゃなくて一緒に帰るんだろーが」

「えっ、あ、う、うん!」

――あ、そういう意味での行くぞ?

イケメン。

いや、彼がイケメンなのは見た感じから分かるんだけど、今の発言と行動は本当にイケメンだ。

念願だった彼との下校。

今叶うらしい。

そして私は先を急ごうとするトシの横に寄り添った。

「ほれ、行くぞ」

そう言って彼は、私と自分に傘をさして歩き始めた。

彼は私に何も言わせない。

というか私が「一緒に帰りたい」とか「相合傘したい」とか言わなくても、全て彼に越されてしまう。

雨自体は冷たいのだけれど、湿気のおかげか少し暖かい。

けれど、彼の隣は、雨のおかげでなくても暖かいのだと思う。

*

しばらく歩いた。

なんとなく私たちは最近のことなどを話し合ったり、適当に笑い合いながら帰路を辿る。

でも、私はこんなに彼が近くにいるのがかなり新鮮で、もっと近づきたくなっていた。

寄り添うように歩いてはいるのだけれど。

でも知っているの、トシの肩が濡れている。

これは少女漫画とかでよく見る優男なパターンですね。

そんなベタな状況ですが、私はまだなにも行動に移せていないのです。

トシは雨に濡れていても構わないかのように歩みを進めているから、気にしちゃいけないのかなとか思ってしまうのだけれど。

でも、それは、彼女として失格だろ。

ここはよくある少女漫画的に「もっと近づかないと濡れちゃうよ?」とか言ってキュルンと可愛い効果音付きで腕を引っ張るシチュエーションなはずだろ雫、勇気を出すんだ雫、ここでトシとの距離を縮めるんだ雫ゥゥゥゥゥウウ!!

「と、トシ」

「あ?」

――いけ、雫! お前ならいけるって!

私はそう自分に言い聞かせ、トシの腕に自分の腕をからませていた。

「か、肩濡れてんじゃん……? もっと…ちちち近づくべき…………うぅぅ……」

やばい。恥ずかしすぎる。

だめじゃねこれ。噛んだ。噛んだよ、しかも何言ってるかわかんないし、最後らへん唸っちゃったし、もう私恥ずかしくて死ねる。鬱だ、死のう。

緊張でトシの腕を強く握りすぎたと思うし、何と言っても恥ずかしくて私の顔がめちゃめちゃ熱い。

これは私の顔、絶対真っ赤だ。どうしよう。

でもなんとなくそんな恥ずかしさの中でも彼の腕は離せなくて、そのままは私は黙りこくってしまった。



しばらく沈黙が続いた。

いや、土方さんの歩みが少し遅くなっている。

どうしよう、引かれたかな。引くよね普通。ああもう死にたい。

心臓がドキドキドキドキ煩いし、自分で腕握ってるくせに心臓の音聞こえちゃってるよねこれ嫌ァァァみたいなことしか私考えてないんだけど、土方さんは今何を思っているのでしょうか。

「…………………………」

「…………………………」

「…………………………」

やばい、この沈黙割とツライ。思った以上にツライ。

落ち着け雫。ここはなんとか彼と会話を再開するのだ、そうしなくては彼との関係が終わりかねない。

意を決し、私は彼の方に顔を向けた。

最初に目に入ったのは彼の肩だけど、もう濡れてないみたい。よかった。

「と、トシっ」

「……っ、ばか、こっち見んな!」

「えっ! う、うん!」

よかったと思ったのも束の間で、彼の顔を見た瞬間は一瞬、時が止まったかと思った。

トシの体が緊張したのが分かるくらいビシっとなって、トシの顔が耳まで真っ赤で、口元を噛みしめたような表情で、彼は私に「こっちを見るな」と言っていた。

彼の大きな声に私はすぐさま下を向いた。

雨音が大きく聞こえて、私の心臓もさっきより大きく鳴っていた。

ドキドキして顔も非常に熱いのですが、私は気づいた。

これだけ密着していたら、彼の鼓動もわかってしまう。

彼の鼓動が伝わっている。

ドキドキと早くて大きい、トシの鼓動がよく伝わってきていた。

「わ、わりっ、でけー声出して……」

「い、いや、大丈夫……」

なんだかさっきはすごく恥ずかしい気持ちでいっぱいだったのに、今なんとなく嬉しい。

確信していた。私は彼をドキドキさせていた。

自分がすごくドキドキしていたときに、彼もドキドキしていたの。

「まじでさ、今の結構きたわ」

「え?」

「……俺今すごく柄じゃねえこと言いたいんだけど、笑うんじゃねーぞ」

「うん?」

「…………………………………………お前、可愛すぎ」


その言葉に私はもっと彼に惹かれていた。

笑うどころではない。

嬉しすぎて、笑えない。

――今日のトシもいつも以上にかっこよかったよ。

そう言葉にできたら、もっと彼をドキドキさせられたかな。

雨の日、君との帰り道。

私は少しだけ積極的になってみた。


トシの照れた顔がほんとに愛しくて、私はもっと彼に触れたいと思った。


終わり



夢小説の書き方を忘れてしまっていました………………。

でも最後まで書ききれたので大目に見てやってください(笑)

それにしても土方さんのキャラ大丈夫ですかね。

私はアニ銀派なもので銀魂に触れる回数が極端に減り、だんだん彼らが分からなくなってきました。

んーー、だめっすね。頑張って土方さんっぽくしようとしたんですけどね(笑)

この話は結構純愛な感じで仕上げたのですが、やっぱこの話でマヨはありえませんでしょ?

高校生でタバコはあかんでしょ?

江戸で書こうとしたら全然思いつかなかったものでして。

口調を軽くワルっぽくするしかなくて、でもなんか違う気がして(´・ω・`)

まとめると、土方さん難しいですね!(笑)

さて、リクエストくださった雫さん!ありがとうございました☆

読んで下さった方々もありがとうございました☆

 
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最近私の地域では雨が多いです。
そんな時に彼氏とかいればなー、なんて。

あ、そういえば中学のときの彼とはもう別れちゃってます(゜-゜)
ではでは皆様、次の更新までさらばー!