SFシナリオ「護衛艦あたご飛翔せよ!」 | 地球変動を受け入れる愚人の備忘録

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個人的な考えだが、人為的炭酸ガスによる温暖化などには全く同意しない。これは欺瞞であり、詐欺であり、カルトだ。しかし、遠くない未来、地球は大きく変動すると直感している。そして、愚人は何を考え、どう行動していくのか、趣味と生活を含め、その備忘録とする。

 地震や火山噴火、異常気象などの自然災害が増加し、地球の未来とその現実は厳しいものですが、SF映画のシナリオでも書いてみたくなりました。銀色狼完全オリジナル板です(笑)。


 20xx年、地球変動で、国土の多くを失った日本は、国民の不安(前政権の影響による同盟国及び周辺国との険悪化)は頂点に達し、自然災害の多発による世界的食糧危機の影響もあり、政府は毎日の飢餓対策と、毎週の様に発生する難民が起こす暴動の鎮圧だけで精一杯であった。その矢先に、太平洋防衛権の西半分(ハワイ島を境に)を放棄するとの、米国大統領の演説が行われた。


地球変動を歓迎する愚人の備忘録-president



日本国政府は「このままでは、周辺国に狙われ、日本は領土そのものが無くなってしまう」と、危機感は頂点に達した。閣議は紛糾し、日々は過ぎていた。

地球変動を歓迎する愚人の備忘録-isiha


閣議が終わって、帰路に着く途中、石羽首相は責務の重さに耐えかね、運転手に告げた「そこで止まってもらいたい」。「えっ、止まるんですか?」。車は止まり、石羽は降りた。突然護衛を振り切り、全力で走った。息が詰まり、路地の間にへたり込んでしまった。。。


 「長官?」声をかけるものがいた。谷渡(たにわたり)であった。姿はみすぼらしいが、敬礼の姿勢は脇を締め腕を垂直に立てるものであった。石羽はぼんやりとその姿を見て「大佐か?」と尋ねた。「ご無沙汰しております」。思い出した。石羽が遠い昔、ある事件の責任を取らせ、更迭した元艦長の谷渡大佐だったのだ。 


 「あたご、どうなりましたか?」「、、、あれか、イージスシステムは使えなくなり、退役させ、舞鶴沖に停泊させていたが、この夏の台風で後ろ半分ぐらい沈んだと聞いている

地球変動を歓迎する愚人の備忘録-あたご2


動きますか?」「武装は外したが、それだけだ」「ならば動きますね」「、、、、、?何だ?」、、、


あたご壱隻で日本国を守れます!」直立不動で谷渡はしっかりと答えた。「どういう事かね?」谷渡は答えた「ダーク・テスラコイル装置を取り付ければ、あたごが姿を見せず、何時でも何処でも自在に移動する事が可能だからです

」「何だねその何とかコイルとは?」「難しいことは私にも良く分りませんが、どうやら電磁場で、ある負の性質を持ったプラズマを保持しておけば、放出時に移動が可能だとの事です。実験では護衛艦あたごサイズであれば一回で2,500km以上も移動可能でした。漁船を使った実験でしたが、見せてもらいました

地球変動を歓迎する愚人の備忘録-フィラデルフィア


そんな話を信じろと?」

今の日本の状況はあなたが長官の時に想像する事が出来ましたか?」

、、、、、、


 極秘裏に、谷渡の元に旧あたご乗組員が集められた。ダーク・テスラコイル装置は電力は使うが意外に小さいもので、船室一室を占拠する程度であった。あたごの機関が始動し、電力が起きた。ダーク・テスラコイル装置が起動した。石羽首相とその側近数名の目の前で、後ろ半分が沈んだ護衛艦あたごのまわりの海面から緑色の光がわきだし、次第にあたごを覆っていった。 そして間も無く、艦は浮き上がり、緑色の発光体は幾重にも艦を包み、見る見る姿はぼやけて完全に目の前から消えてしまった。


地球変動を歓迎する愚人の備忘録-あたご3




 そして、数分も経たずに、数キロ沖合いに発光体に包まれた艦影が現れた。緑色の光は消え、水蒸気に包まれた艦影が見えた、が、やがてそれも止み、護衛艦あたごの姿が見えたのだ。無線が入った。「石羽長官、谷渡です。少し暑いですが、乗組員は全員無事です


地球変動を歓迎する愚人の備忘録-あたご1


谷渡艦長、ご苦労」。石羽首相は確信した。護衛艦あたご壱隻あれば日本は守れると。


注:登場人物及び事件等は全くの空想であり、似てはいても実在の物とはなんら関係ありません。


うーん、この話、何処かで聞いた事があるような気がするけど、、、、ちょっとリアリティがあるなぁ(笑)と、、、思った方は、↓をクリック。

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2008/05/16にほぼ同様のSFシナリオを他の掲示板(ヤスの備忘録 )に投稿し、今回は一部改変しました。

In Deepの、「 DNA はテレポーテーションしている」: HIVを発見したノーベル賞学者リュック・モンタニエ氏が発表 の瞬間移動の話に触発されて載せてみました。