昨日は

我が師

大滝詠一さんの

命日でした。

 

 

いろんなところで

書いたり語ったりしているように

1972年に大滝さんに出会っていなければ

それ以降の僕の

音楽家としての歴史は

なかったかもしれません。

 

 

当時大阪で組んでいた

「ごまのはえ」というバンドを

大滝さんにプロデュースしていただくことが

決まり上京

福生に住んだ短い時間の中で

大滝さんから学んだものが

その後の僕の音楽作りの

ベーシックな部分を

形作っていることは

まちがいのないことでしょう。

 

 

残念ながら亡くなられてしまったけれど

いまでも大滝さんは

僕の心の中に生きていて

いまだに曲を作るときや

アルバムが出来上がったときに

大滝さんはどうおもってくれるだろうかと

考えてしまいます。

 

 

ラッキーなことに僕は

大滝さんからは

形にならない無形の

教えという財産をいただきました。

 

 

歌い方も曲つくりも含めて

これからも

師匠にはかなわないけれど

少しでもそのイズムを

受けついで

音楽活動を続けていこうと

昨日は心に決めました。

 

 

今年の命日に当たって

今日は大滝さんからいただいた

3枚のシングルを

みなさんに

ご紹介したいと思います。

 

 

大滝さんのオールディーズへの

強烈な傾倒のきっかけになったのが

「晴海埠頭・シングル盤10円事件」だというのは

熱心なナイアガラ・ファンのあいだでは

おなじみのことです。

 

 

そのときまとめて全部購入したシングル盤があったからこそ

あきらめていたオールディーズの

コレクションを始めることができたんだよと

おっしゃっていました。

 

 

この「晴海埠頭・シングル盤10円事件」がなければ

「A Long Vacation」もこの世に現れていなかったかも。

そのとき大滝さんがまとめて買ったものの中に

ダブって買ってしまったものがあり

そのダブり分を当時

ラッキーなことに

大滝さんから

無償でいただきました。

 

 

 

 

それがこの写真の

ガール・グループのThe Pixies Three、1964年の

442 Glenwood Avenue/Cold Cold Winter、

The Sweet Three 、1966年の

That’s The Way It Is / Big Lovers Comes In Small Package、

そしてThe Majors、1962年の

She’s A Troublemaker / A Little Bit Now

の3枚でした。

 

 

このいただいた

3枚のシングル盤は

当時アメリカン・オールディーズへの

関心がわきはじめていた

僕のオールディーズ熱にも

火をつけてくれたのでした。

 

 

その後あらためて

The Pixies Threeを

聞き直すと

「君は天然色」を

彷彿とさせるフレーズが聞こえたりして

興味深く

いまでも大事な

僕の宝物です。

 

 

単なるなつかしさとして

オールディースを聴くのではなく

そのすばらしい作りを

継承して音楽を作っていく

アティテュードを

大滝さんは

教えてくださったのでした。

 

 

大滝さん

ありがとうございました。

コロナがおちついたら

お墓参りにうかがいますね。