2014年7月6日

BUZZの東郷昌和君、初のソロ・アルバムの
レコーディングも
いよいよ佳境に入ってきました。
これまでレコーディングに関わる
数々のサプライズを
いろいろお知らせしてきたけれど
このお話はそのなかでも飛びきりの
とっておきのサプライズ!!

それは遡ること2010年のことでした。
ある新聞の広告で目にしたある本の
タイトルに目を奪われたところから
すべてが始まりました。

その本のタイトルは 「DOWN TOWN ダウンタウン」。
著者の名前は小路幸也さん。

うん? このDOWN TOWNってひょっとして?
オイラと山下達郎君がシュガーベイブのために
作ったあの?
そういえば 小路さんには「東京バンドワゴン」という
小説が当時すごく話題になっていた。
そのあたりのことを、僕は自分のブログ
「サンデー銀次」のアーカイブ、「週間銀次」でこう書きました。

    *      *     *

前から「東京バンドワゴン」という本の題名が気になってしょうがなかった。
バンドワゴンといえば、やはり鈴木茂、
1975年の名盤のタイトルを連想してしまうからだ。
とは言いながら、いろんなことにかまけて、チェックせずにいたのだが、
新聞の書籍の広告で、同じ著者の、今度はなんと
「ダウンタウン(Down Town)」という本が上梓されたのを目にした。

ダウンタウン(Down Town)/小路幸也(河出書房新社)

その宣伝文句をみると
「東京バンドワゴンの著者が描く温かくて懐かしい「喫茶店X青春」小説!」
この小路幸也という人はどんな人なんだろう?
はっぴいえんどやシュガーベイブが青春だった世代なのだろうか?
これはちょっとチェックしなくちゃ...。
             (週間銀次アーカイブ 2010年3月21日号)

    *     *     *

すると数日後に、なんと小路さんご本人から僕のサイト宛に
推察通り、高校生の頃、僕たちが関わった音楽にふれ憧れ
ギターを弾き、プロをめざしたことがあったことを
知らせてくださったのでした。
あお、それを知ったときの感激を
なんと表現したらいいものか。

それから小路さんとの交遊が始まり、
お仕事で上京されるおりには
いっしょに食事していたりしてるうちに、
小路さんからのリクエストで
ミュージシャンが主人公の8つの短編からなる
「うたうひと」という短編集が文庫本化するとき、
そのあとがきを書かせていただくことになり
そこにも小路さんとの出会いについて書きました。





それからあれよあれよというまに
「東京バンドワゴン」シリーズがベストセラーとなり
ついにはテレビドラマ化までされる中、
いつか小路さんの詞で
曲を作ることができたらなあと
ひそかに妄想のような願いが
心に生まれるようになっていたのでした。

なんとそのひそかな願いが
ついに叶えられることになったという
うれしいお話は、また続きのココロだあ~~。

つづく