一昨日1月29日の夜は
牧村憲一さん主催の
「牧村インタビュー」@六本木ビリオンへ。

第四回のゲストは元ヤングギター編集長の山本隆士さん。
なんと、1972年はっぴいえんどのロスアンゼルス録音を
コーディネートされたというすごい人。

お話がおもしろくガンガンはずんで、休憩をはさんで、
ようやくヤングギターのお話へ。
大詰めのはっぴいえんどロスアンゼルス話に
いやが王でも長嶋でも期待がふくらんだ僕でした。





お話の合間にまわりを見回すと
会場の壁面には、山本さん秘蔵のその時の写真がいっぱい。
あっと驚く若き日のはっぴいの写真たちが
さらにムード盛り上げてくれました。

その中でもとびっきりの1枚がこれ!!





おお、なんという歴史的なぱしゃり!
1972年10月に行われた
はっぴいえんどLAレコーディングのさなかの
サンセット・サウンド・レコーダーズでの
ミラクルショット。
はっぴいえんど meets ポコという貴重なぱしゃりです。

前列座ってる二人、右から、ジム・メッシーナが抜けた後のポコのギタリスト、
ポール・コットン。
そして左がスティール・ギターのラスティー・ヤング。
後列右からポコのVo&サイド・ギターのリッチー・フューレー。
順に山本隆士さん、鈴木茂君、ポコのベース、ティモシー・シュミット(後にイーグルスへ)、
細野さん、そして大瀧さん。


バッファロー・スプリングフィールドに影響を受けた
はっぴいえんどが、
バッファロー・スプリングフィールド解散後に
その主要メンバーだったリッチー・フューレーが
ジム・メッシーナと共に結成したポコと出会った瞬間。

後半戦のトークでは、はっぴいのメンバーがメッシーナに
プロデュースしてもらいたがっていたけれど実現しなかったことや、
収録曲のほとんどが現地で作られたこと、
レコーディングに参加したリトル・フィートやヴァン・ダイク・
パークスのことなど、今まで聞けなかったエピソードを
たっぷりと語ってくださいました。

まだ当時ほんとに珍しかった海外レコーディングの
ワクワク感が十二分に伝わってきて
すっかり興奮のトーク・イベントになりました。
牧村さんのタクトさばきも実にお見事。
あっというまの2時間でした。

そしてこのレコーディングで
バッファロー・スプリングフィールドのアメリカにさよならし、
はっぴいえんどの日本にさよならした
細野さん、大瀧さん、松本さん、茂くんは
はっぴえんどを解散して
新たな道を歩みはじめることとなるのでした。