はーい、みなさん!

もっと早くモメカル(正しくはモーメント・ストリング・カルテット。)
とのライヴのレポをアップするつもりが
ライヴの翌日から突然に風邪が勃発
あまりのその猛威に
ずっと寝てばかりいたので
すっかり遅くなっちゃいました。

やっと自分比70%くらいまで回復。
約束どおりレポといきましょうか


$伊藤銀次 オフィシャルブログ 「SUNDAY GINJI」 Powered by Ameba


12月8日、目黒ブルースアレイ・ジャパンでの
モメカルとのライヴはこの季節に合わせて、
アルバム「WINTER WONDER LAND」の曲達を中心に選曲。
まさに「クリスマスには早すぎて」というタイトルにぴったりの
ゴージャスで大人っぽい冬休みなライブになりました。

でもほんとによかったよ。
風邪がライヴのあとで勃発してくれて。
あのメローでナイーブなボーカルの感じは
風邪っぴきの声ではとてもできたものじゃなかったから。

この風邪の何がすごいって
とにかくノドが腫れまくって
痛かったのなんの

ああ、でもよかった。
8日のライヴ前に発病しなくて。
なんとなくライヴの前々日くらいから
もらっちゃったかなと違和感を感じてたけど
ライヴ中はしっかり声が出てくれました。
ほんと不思議!
ライヴの緊張感が風邪を封じ込めてくれてたんだね。

ライヴでも話したけれど2008年に初めてモメカルと
いっしょに演奏した時とは格がちがう充実度。
濃すぎて濃すぎて、まるでエスプレッソのような
それでいて十分に成熟したワインのような
芳醇なライヴでした。
モメカルの演奏の表現力すごくなってた。
パチパチパチパチ … 。


ライヴは2部形式。
まずは第1部のセットリストです。


☆ 伊藤銀次 with Moment String Quartet 2013 >
~ クリスマスには早すぎて
2013年12月8日 目黒・Blues Alley Japan

<第一部>

序曲:ほこりだらけのクリスマスツリー (モメカルによるインスト)
01) 僕と彼女のショートストーリー
02) 真冬のコパトーン
03) パリッシュブルーの朝に
04) いちご色の窓
05) Without Her(ニルソンカヴァー)
06) 君をのせて(沢田研二カヴァー)
07) こぬか雨
08) 雨のステラ
09) Hang On To Your Dream (w 西本明/モメカル無)
10) Papa-Lapu Duh Pipi-Lapu-Duh


この日のオープニングは僕の「ほこりだらけのクリスマス・ツリー」を
ストリングスだけでお届け。この日のモメカルは
有馬真帆子(V)、山本沙由(V)、郷田祐美子(Vc)、福田道子(Va)。

僕の他のライヴとはっきりとムードのちがうスタートに。
会場はすっかりいち早いクリスマスな雰囲気で満たされました。

2曲目から僕がしずしずとステージへ。
満場の拍手と注目の中、開口一番、
「ようこそ 題名のない音楽会へ」
なんてオバカなことをいってみなさんをズッコけさせてしまいましたが ... 。

通常のライヴならば、頭からノリノリで。
ここでみなさんの手拍子をいただいて軽やかなナンバーへといくところが、
♪今夜はいつもの夜とはちが~~う! (笑)

朝が来るまで君を探しはしませんが、(笑)
ここはぐっと我慢の銀次。
あえてオープニングとしては意外な選曲。
なんとゆるやかに
「僕と彼女のショート・ストーリー」!!





いろいろ考えに考えたうえの選曲。
うれしいことに、この12月は自分名義のライヴが8日と29日に2本もある。
だけど間隔が開いてないから、なるべく2つを区別化したかった。

29日はエレキ・バンド・スタイル。
元ハートランドの小野田、阿部ちゃん、ダディさん、
そして元フェビアンの熊倉君がバックを努めてくれるので
ロッキンでダンサブルなライヴになることはまちがいない。

29日が「動」とするならば、こっちの8日はまるっきり反対の「静」。
うんとゆったりと静けさや癒しを楽しむライヴにすることにしたのです。

そこで一曲目からそのライヴの方向性がはっきり示される曲を
持ってこうと!
そんなフィーリング一発で決めた一番バッターが
「僕と彼女のショート・ストーリー」だったのです。
普通のライヴでこの曲が1曲目はまずありえない。
今夜のライヴはいつものライヴとはちがう~~~。
Another side of 伊藤銀次的なのです。

この起用が見事に功を奏したのか、
いままでにないアダルトでジャジーな雰囲気で
ライヴを始めることができました。
おまけに会場のブルースアレイの雰囲気が
この演出をさらに盛り上げてくれました。

さらにバッターボックスには「真冬のコパトーン」が。
しっとりとバントで2塁に送り、
つづく軽快な「パリッシュブルーの朝に」の
センター前に抜ける見事な2塁打が決まって先取点。

いやが王でも長嶋でも「Winter Wonder Land」な空気が
ブルースアレイにたれ込めたことはいうまでもありません。

ここであらためてご挨拶。
いままでのライヴではあまりモメカルと
ステージ上でおしゃべりすることがなかったので
メンバーにもマイクを渡して
2008年に初めてモメカルをバックに
歌った時の思い出話をひとしきり。

はじめての彼女達との共演は池袋・鈴ん小屋。
これは「すずんこや」ではなくて
「りんごや」と読むってみなさんご存知でしたか?
ぼくはわざと「すずんこや」って言ったりしてるけどね。(笑)

ひとしきり思い出話に花が咲いたら
その頃よくいっしょに演奏した「いちご色の窓」を。





ああ、なかなか感慨ひとしおな演奏でありました。
モメカルの演奏のすばらしさに
僕もかなりメートルがあがっちゃいましたよ。

そしてカバー曲コーナーへ。
はじめてモメカルとプレイした頃は、もうストリングで歌が歌えるというだけで
興奮しちゃったものでした。

だってビートルズの「イエスタデイ」や「エリナ・リグビー」、
ストーンズの「涙あふれて」(As Tears Go By)なんかを
ストリングスをバックで歌えるなんて
そのあたりの曲をよく聴いていた高校生の頃には、
まさかの夢のような出来事でしたから。

さて今回のカバー曲は?... 。
いろいろ行きつ戻りつしながら選んだのはこの2曲。
ニルソンの「Without Her」と
沢田研二さんの「君をのせて」でした。


つづく