ちょいと時間が立っちゃったけれど、これはやっぱり「サンデー銀次」の読者に
伝えておかなきゃね。かなりな大事件だから。


9月11日の夜は,六本木ミッドタウンにある、ビルボードライブ東京へ
ラリー・カールトン・ブルース・オール・スターズのステージを見に行きました。

ラリー・カールトンは僕が20代後半の頃のギター・ヒーロー。
彼のソロ・アルバムのみならず,彼がギターで参加しているクルセダーズやスティーリー・ダンなどのアルバムを買いあさり、彼のギター・プレイからさまざまなものを学びました。
中でもこの曲での彼のギター・プレイは歴史に残る名演。
このめまぐるしいコード・チェンジをちっとも感じさせない、
「歌いっぷり」に当時、とても衝撃を受けました。



2分17秒あたりからのギター・ソロ。ワンダフル!!


ある意味、僕のお師匠さんのひとり。
そんな彼のライヴを見に来るのはほんとにひさしぶり。
あるきっかけがあって急遽見に来ることができたのです。

いうまでもなくラリーのステージは最高!!
ちっとも変わっていない、繊細でいてエモーショナルに歌い上げ彼独特のプレイを
まのあたりにして、まるでひさしぶりに昔の担任の先生にあったような、
思わず背筋をしゃんとのばしたくなるような
身の引きしまった夜でした。

おまけになんと終了後こんなことに!!
わお、オイラほとんど気絶しそうです。


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何が起こったのか、順を追って話しますね。

もう熱心な「銀次's FB READERS」ならご存知のように、急遽ラリーのバンドのベーシストが倒れ、ちょうどプライベートでニュー・オリンズから来日中だった、僕のFBフレンド、シェーン・テリオさんがそのピンチヒッターをつとめることに。
(くわしくは9月4日号 「A facebook friend of mine from New Orleans」を参照のこと)
その彼が2回公演の1回目のショーに僕のことを招待してくれたのでした。
なんと彼とも今回の来日ではじめて直接会えたばかり。
話はどんどん急ピッチで展開するのです。

シェーンさんのはじめての食事会のとき,突然あのホール&オーツのジョン・オーツから
彼の携帯にかかってきたり。つい最近二人はいっしょに活動していたらしい。
開演1時間前にビルボードに着いた僕は、ひょっとしてジョン・オーツも出るかも
ワクワクなんて思いながら席に着きました。


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いよいよ開演。いきなりラリーが一人で登場。
軽く挨拶したかと思うと彼のギターだけでいきなり2曲。
近年アコギのみのライヴをやっている僕は早くも釘付けに。

アットホームな雰囲気ができたところへ,彼のバンドも出てきて
さあいよいよです。ここからが This is The Blues !!

ああ、おもわずオイラもブルースのライヴがやりたくなってきた。
335、ええ音してまんがな。もう同時中継したいくらい。

シェーンさん、すっかりバンドにとけこんでいます。ベーシストとしてもいいセンス。
ラリーって何でもできちゃうのに、ブルースやるときは、これみよがしの早弾きにいかなくて、
ひたすらシンプルにエモーショナルなのがいいのよね。
歌っています。今夜も。


クルセダーズの「My Mama Told Me So」などを交えながら、ブルースとはいえ、
都会的なシャープでおしゃれな時間はあっという間に過ぎて、あら終わっちゃった。
そしてアンコール。
残念、ジョン・オーツは今夜は出なかった。
だけどやっぱりやってくれたよ。Room 335だ!!



エルムンドにも出てたんだね。知らなかった。こないだのビルボードのRoom335もこんな
感じでした。Cool !!


1stステージが終わると1時間後にはもう2ndステージが。
大急ぎで楽屋にシェーンさんを訪ねて、今日のお礼とねぎらいの言葉を。

You played ROOM 335 for the first time?とシェーンさんにたずねたら思いっきり彼の顔にクエスチョン・マークが … 。
そうか、僕の頭の中に浮かんだ335の数字をそのまま「さんさんご」と言ってしまったからでした。たは。
Room three thirty fiveと言わなきゃ通じない。
もう何年も「ルーム・さんさんご」ですりこんじゃってるもんだから。
ちょいとシェーンさんをコンフューズさせてしまった銀ドジでした。

シェーンが各メンバーを紹介してくれたあと、ラリーにも会いたいかい?と僕に。
えっ嘘?? もち!!
マネージャーの許可をもらってラリーの部屋に。
わお、リアル・ラリー・カールトン!!
そしてさっきの奇跡のぱしゃりとなるわけです。

ラリーを目の前にしたとたん、ここは誰、わたしはどこ状態に。
実は家を出る前に、もしかしてラリーに会えたらと思ってサイン・ペンとLPレコードを用意してあったのを、なんと置いたまま出てきてしまった。なんて銀ドジ。
予感はあたっていた。ああ、こんなときにかぎってなんで忘れるかね。

持っていこうと思っていたのはSINGING/PLAYING。
LAST-NITEとどっちにしようか迷ったけれど、やっぱり初めて買ったラリーのソロ・アルバムにしようと。
このアルバムは唯一彼の歌が聴くことのできるもの。
彼の声が好きでフェヴァリット・アルバムでした。




そのことを彼に告げるとちょっと照れくさそうにThank you と。
覚えてるのはこのくらいで後はずっと夢見心地でした。

大役を務めたシェーンさんはやっと明日ニュー・オリンズに帰ることができたようです。
奥さんのシホさんとの里帰りのつもりでいた日本滞在が、すっかりマジカル・ミステリー・ツアーに。だけど彼の今後に大きな影響をあたえた体験かも。

とはいえ今月末にはドクター・ジョン・バンドのメンバーとしてまた来日することに。もしシェーン・テリオのファンキーなギター・プレイに興味の湧いた方はぜしぜし、ドクター・ジョンのショーへ!!

わー、見に行きたいけれど、残念ながらその頃僕は九州です。
今日のぱしゃりは再会を誓ってシェーンさんとのツー・ショット。
もうすっかり友達です。


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表に出ると、そこには六本木ミッドタウンのイルミネーション。
言い表せない僕のハッピーな気持ちを映しているようでした。


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