そしてようやくのこと1stアルバムの曲が登場 !!

05) Dream Again ~ ラジオからP.S.I Love You
06) かじりかけのトースト

うれしいことに、レコーディングを通過した4ピースには「阿吽の呼吸」が生まれてきていた。
この2曲もこのメンバーでレコーディングしただけあって
「自分のもの」感があり、そのぶん演奏が立体的に聞こえてくる。

はじめて2012年の1月2日「吉祥寺の杉祭り」で顔合わせしたときからすると
もう別のバンドの感あり。
どんどん演奏に包容力が出てきて、自由度が増してきてる気がした。
どちらも2本のアコギだけでやっていた時間が長かったから
ベース&ドラム入りのヴァージョンは新鮮だったようだが、
これが、黒沢君と僕が最初に思い描いていたサウンド。
やっとここまで、たどりついたのか!!

オイラたちもお客さんもじわじわと熱くなってきて、ここで黒沢&銀次のソロ・コーナー。


07) Endless Harmony (黒沢ソロ曲)
08) トワイライト・シンフォニー(銀次ソロ曲)
09) Welcome To Dreamsville(黒沢ソロ曲)
10) あの娘のBig Wednesday(銀次ソロ曲)


僕の2曲は共に、どちらかというと、シンセサイザーやキーボードのカラフルな
飾り付けが特徴の曲。こうしてギター・バンドでプレイするのはとても新鮮。

「あの娘の …」はドラムの未来君からのリクエスト。
4ピースで出来るのかなと最初心配だったけど、シンセがないほうがかえって
この曲の発端が、実はサーフ・ミュジックへのオマージュだったことを
再発見できておもしろかった。

黒沢君の曲では僕はギタリストに徹することができるので、これはこれでとても
楽しく演奏できたね。「Welcome To … 」では、ノってきておもわずオブリなんか入れちゃったりなんかして … 。

バンドの一体感を強調するために、今回はわざと二人の曲を交互に組んでみた。
この結果、興味深いことに、同じポップ・ロックを愛し志している二人なのに、
まるでジョンとポールのような大きな個性のちがいがあることが表に出てきて、
その二つの異なる個性がちゃんとひとつの器に盛り合わされてるのがuncle-jamだと
明瞭に理解できたのである。
この二人が合わさっていっしょに曲を作るからおもしろいのだ。


11) にゃーお
12) Summer Breeze(銀次&黒沢 only)
13) 夢のつづき


ここで再び Back to uncle-jam !!
黒沢君と銀は楽器をアコギに持ち替えて、しっとりコーナーへ。
もちろんオイラは愛機ヤイリのレイニージェーン。
初のuncle-jamライヴへの登場でした。

異色の曲「にゃーお」も、もともと下北沢・風知空知でお客さんからお題をいただいて作った曲。
なんと、まもなくリリースされる「猫」のコンピレーション・アルバム、
『猫と音楽の蜜月』に収録されることになったのです。パチパチパチパチ … 。

この猫コンピには、uncle-jamの他に、杉真理、村田和人、プレイタイム・ロック(高浪慶太郎&市場美奈)、山田稔明、港ハイライト、玉城ちはる with SE-NOなどという、錚々(そうそう)たる顔ぶれが参加している。その中にuncle-jamも選ばれたなんて、こんな名誉なことはナ~イス!。

それにしても風知空知でお題をいただいていなかったら、この曲はこの世に存在してなかったわけで、お題を下さった方、あらためて「ミラクル」をありがとうございました。
杉未来はここんところ何事も初めてづくし。この曲のレコーディングで生まれてはじめてのブラシ・プレイに挑戦しました。

一昨年の初夏に風知空知でカバーしたシールズ&クロフツの「Summer Breeze」が意外と好評。日本ではサイモン&ガーファンクルほど知られてないけれど、全米6位のヒットのこの曲。
冷やし中華みたいなもので、やっぱ季節がこないとムード盛り上がらない気が。
たまたま今回のレコ発は夏のど真ん中。
とにかくもうもう、ありとあらゆる,今のuncle-jamで表現できるすべてを、
みなさんに出し惜しみすることなくぶつけて行こうと決めたので、やることにしました。


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藤田君&未来君にはちょいと休んでいてもらって、
黒沢君のアコギと僕のマンドリンとで、「Summer Breeze」を。
後で聞いたら、これが予想以上に評判でした。
なるほどね。やっぱり夏は冷やし中華なのね。(笑)
ライヴ終了後のサイン会のとき、「たまたま家を出る時この曲を聞いていたもんだから驚きました」というお客さんもいたりして。
いやーさすがuncle-jamのファンだけある。まさに以心伝心。

米国では古くはアイズレー・ブラザース、最近ではジェイソン・ムラーツなどカバーは多いけど、日本人でカバーしてるのはたぶん僕らぐらいだよねってMCしたら、
ライヴ終了後にお客さんのお一人から、GREAT 3がやってましたよって。
おお片寄君! さすがのポップセンスだ。



ジェイソン・ムラーツのライヴ・ヴァージョンでの「Summer Breeze」。


しっとりコーナー最後は「夢のつづき」。
これも今回のアルバムには未収録。
黒沢君と二人で、三浦半島の三崎港にある、藤沢さんのスタジオに籠って
曲作りしていた時、その風土に影響されてできた詞曲。

「港の船に 遠く 手をふって … 」なんて詞は東京にいたら出てこなかったろう。
これまでやってきた二人の弾き語りのように始まって、
2番から藤田君のベースと未来君のドラムが入ってくると、さらにドラマチックになったね。

コンサートもいよいよクライマックスへ。
本編最後の盛り上がりへの突入は「僕たちのキャンドル」から。

この「僕たちのキャンドル」を演奏するにあたって、
実は、このライヴでの最大の山場、
もうひとつのみなさんへのすてきなプレゼントが、
なんとここで用意されていたのだった。
それは … 。

つづく