5月5日と5月6日の2days に渡って敢行されたuncle-jamのuki-uki☆music club vol.7@風知空知、月が変ってしまったが、なんとかレポの続きを。

すでにfacebookでは軽く報告みたいなことをしておいたが、本格的にはまだである。
すべての「サンデー銀次」の読者のみなさんが facebook を始めているわけではないから、やっぱりレポは「サン銀」でと決めた。やっとFBと「サン銀」の住み分けが見えて来たような気がする。

さて、「uncle-jamのuki-uki☆music club vol.7 其の壱 & その弐」では、圧倒的な晴天率をキープすることになった黒沢君と僕のダブル晴れ男ぶりをご紹介することで終ってしまった。
そのあと、ここまで別の話題をいろいろ紹介していたので、のびのびになっていた。ようやく本編のはじまりはじまり。





なんでいきなりマディ・ウォータースなのか?なーんでか?なーんでか?
僕たちuncle-jamのホームグランドの風知空知。今までちゃんとカナをふったことがなかったので、ひょっとしたら、「かぜちそらち」とか「かぜしるそらしる」とか「ちるちるみちる」とか「へんぜるとぐれーてる」とか読むものだと思いこんでいる方もいるのではないかと思った。

これはあくまで「ふうちくうち」と読んでいただきたいのだ。
つまり、「フーチー・クーチー」(Hoochie Coochie)の音に漢字を当てたものなのである。

熱心なブルースファンならたぶんすぐに察しがついたことだろう。
名付け親にあったことはないが、100%、マディ・ウォータースの「Hoochie Coochie Man」のタイトルからとったものだと僕は確信している。

おっと、もはや脱線はお家芸と化した感もある。スマンの涙というか、こいつを楽しんでいただければ幸いである。
それでもグッと本線にユーターンしてなんとか戻ろう。

下北沢・風知空知で定期的にやってきたuki-uki☆music clubも数えて7回目。
そろそろ気をつけなければならないのは。「マンネリズム」と「初心を忘れてしまうこと」である。

そこでもう一度気合いを入れるべく、僕たち二人がパブ・ロック・バンドの心意気で始めたことを忘れないために、今までずっと一番バッターだった「Baby It's You」を2曲目に下げて、先頭打者に、ロックパイルのこれぞパブロック曲ともいえる、「Teacher Teacher」を、満を持してドカンとおくことにした。
先頭打者ホームランも期待できる、出塁率の高い、いわばパブ・ロック界のイチローとも評されている曲だ。(評されてないかもしれない。)

しかもいつもならステージに上がってからチューニングをすませると、「こんばんはuncle-jamでーす」的なご挨拶をしてからおもむろに「 Baby It's You」を始めたものだったが、7回目にして初めてこの形を壊して、挨拶もなしに、いきなり1.2.3.4のカウントでガツンと始めた。





うれしいことに、いつも来てくださっているみなさんに加えて、新たにfacebookで友達になった方達が今回はずいぶん参戦してくださった。
その中に、あのNOBODYの木原敏夫君もいて、この1曲目の「Teacher Teacher」には、やんやの拍手大喝采だったそうだ。

NOBODYとは1983年に共闘をはっていっしょにキャンペーンやライヴをしたいわば「同志」。
その後もアン・ルイスさんの「六本木心中」では、作曲と編曲でコンビを組むことができた、なかば「戦友」でもある。



作詞 湯川れいこさん、作曲 NOBODY 編曲 伊藤銀次。このイントロは「フラッシュダンス」へのオマージュなのである。


おや、そういえば「六本木心中」のレコーディング&ミックス・エンジニアは、なんとあのロックパイルの「Seconds Of Pleasure 」そしてストレイ・キャッツの「涙のラナウェイ・ボーイ」などをてがけたアルド・ボッカだった。
パブロックのメッカだった、ロンドンはチズウィックにあったエデン・スタジオ(Eden Studios) のハウス・エンジニア。沢田研二さんの「ストリッパー」のレコーディングで出会ったエンジニアでもある。
思えば、その沢田さんのレコーディングにロックパイルのギタリスト、ビル・ブレムナーも参加してくれ、目の前で華麗なるロカビリー・フレーズを見せてくれたっけ。

それが今また黒沢君に出会い、uncle-jamを結成したことで、再びパブロックの門を叩くことになろうとは。人生はかくもミステリアスなのである。



沢田さんのアルバム「ストリッパー」のために佐野元春が書き下ろしたネオ・ロカビリー曲。1分48秒あたりからのギター・ソロがビル・ブレムナーです。


また道をはずしそうになったね。このことについては、近く「ストリッパー・レコーディング秘話」で語るとして、ほぼ30年ぶりに会ったそんな木原君に、やんややんやとされたもんだから、うれしくてうれしくて ... 。
「Teacher Teacher」1曲目起用は、見事に大当たりだったという確かな証をいただいだ。


快調に飛ばした1曲目が終って、さあようやくみなさんにご挨拶。
そしてここからはいつものuncle-jamだ。お決まりの「Baby it's You」。
裏切りと調和、ポップスの二大元素が、いきなりの1、2曲目に対比をなして現れた。


01) Teacher Teacher (ロックパイルのカバー)
02) Baby It's You (シュレルズ、ビートルズなどのカバー、バカラック作曲)
03) Crying All Night Long
04) ストロベリー・ワイン


「Baby It's You」でリラックスした後には、すでにmajixから配信されている2曲を。
不思議なもので、配信とはいえレコーディングした曲というものは、歌っていても曲の輪郭が自分の中で明確になっている気がする。
頭の中にあるものをいったん紙に書き出した時と同じような感じ。
早く他の未録音の曲もレコーディングしたくなってきた。そしてできればジャケットもついた、CDといったような、手にすることのできるものにしたい気持ちが ... 。

そして、次はいよいよお客さんからお題をいただいて曲を作るコーナー。ここんとこずっとできずのままに空転してきたこのコーナー、果たして「帽子」の歌はついに完成をみたのか?
はたまた「電車」の歌はどうなった?
みなさんの期待と疑念が互いにとぐろをまいて渦巻くままに、地を這うさんまのごとき鈍速ながらレポは、さらにつづくのであった。

そういうわけでつづく。