気がついたら髪の毛が由比正雪か平家の落ち武者みたいに長くなっていたので、一昨日は髪をカットに行ってきた。
このタイミングで行っておかないと、あとはもう25日までチャンスがなかった。
25日に何があるのかというと、uncle-jamの相棒、黒沢秀樹君と「クロソワン」というユニットを組んでいるsowan song君のライヴ。それに急遽ゲストで出してもらうことになったのである。
COUCHの平泉君もいっしょだという。またしても若い世代との音楽交流。
よーし、ナウなヤングのガッツな生き血でも吸ってくるか。
棺桶から飛び出てマントを翻(ひるがえ)しながら、ムッヒッヒッヒと舌なめずりをしていたら、なんだか3人ともアコギというのも芸がないなという気分になってきた。そこで電話で「sowan君、テレキャスを持ってってもいいかな?」

即座に「いいとも!」とグッドなリアクションが返って来るかと思いきや、自由が丘マルディグラはギター・アンプ状況が充実しているわけではないとのお返事。とは言われても、もはやテレキャスしか見えなくなった僕は、じゃあ小型のアンプもぶらさげてくからと、VOXの自宅練習用アンプを持参することにした。今日24日はリハ。さてさてどんな感じになるのか楽しみである。


☆ sowan songお楽しみライブ!

■ 日時:2012年2月25日(土)
■ 場所:自由が丘マルディグラ 03-3722-6892
http://www.jiyugaoka-mardigras.com/
東京都世田谷区奥沢5-29-10 リブレB1
■ 時間:20:00頃~
■ 料金:2000円+1order
■ ゲスト:伊藤銀次、平泉光司
■ ご予約:
03-3722-6892(マルディグラ)
sowan551@yahoo.co.jp(sowanメール)
(こちらからの返信にて予約完了とさせていただきます。)


僕が黒沢君に紹介されてsowan君に会ったのはもうずいぶん前のことだ。
とても艶のある伸びのある声のひとだなあという印象を持ったものの、そんなに真剣に正面から聞いたことがなかった。(Sowan君、ごめんな。)

そんな彼の歌にググっと引き寄せられることになったのは、風知空知でのクロサワンのライヴでの「こぬか雨」だった。
1977年の「DEADLY DRIVE」という僕の1stソロアルバムに収録されている曲。
ぱっと聞き、ゆったりとした8ビート曲に聞こえるから、まったりとした歌いかたをしてしまいそうだが、彼はこのメロディーの中に隠された16ビートをしっかりと読み取って歌っていた。
それと同時に、その歌いっぷりに黒人音楽に感じる質感のソウルを感じたのであった。

京都のsole cafe でuncle-jamとクロソワンのジョイントを演ったときから、声はスイートだけど、どことなく大沢誉志幸君みたいな、黒っぽい色気があるなあとは思っていたが、そのときのSowan君の歌いっぷりが気にいっていた。そんなこんなで、どんこんなか、いっしょに音楽空間を共にすることとあいなった次第なのである。



ジョン・セバスチャンのスタートはジャグ・バンドでした。


さて髪もすっきりしたところで、そろそろ3月17日の武蔵小山アゲインでの「話し出したら止まらナイト」の台本作りをはじめることにした。今回は「ラヴィン・スプーンフル」の巻。

もう何度も目にした情報や耳にした彼らの音楽をたたき台にして、新たな情報やリンクする音楽家たちを加味させながら、そこに2012年現在の銀次の視点で検証していく作業。
これまでの「銀流フォークロック伝」で一貫して貫いてきたアプローチだ。
ある意味ビートルズ的で、最もビートルズでなかったアメリカン・バンド、ラヴィン・スプーンフルについて楽しくおしゃべりします。2部形式で、その間に「銀次の目安箱」というコーナーもあって、みなさんからの質問にその場でお答えします。
ラヴィン・スプーンフルに詳しいかたも、これから知りたいというかたも、こぞってご参加ください。



 ☆ 伊藤銀次の話し出したら止まらナイト Vol.9 ☆

銀流フォークロック伝 第七話  ラヴィンスプーンフルの巻

日時   2012年3月17日(土)
開場 : 17:00
開演 : 18:00
入場料 : 2,000円(1 drink付き)
場所  武蔵小山・LiveCafe Again
品川区小山3-27-3 ペットサウンズ・ビル B1F

東急目黒線武蔵小山駅下車西口より(公衆トイレ側)徒歩101歩
  ロータリーに面した4階建てのビル(1階がペットサウンズ・レコード)の地下です。
   専用駐車場はございません。お車でお越しの方は商店街等の駐車場をご利用ください。

予約・お問い合わせ
        TEL: 03-5879-2251
         s.ishikawa@cafe-again.co.jp



さてこれがなんだかおわかりになるだろうか?


$伊藤銀次 オフィシャルブログ 「SUNDAY GINJI」 Powered by Ameba


これは僕の愛用のチューニング・メーター。以前に武蔵小山アゲインでライヴのあったときに、武蔵小山商店街の時計屋さんで購入したもの。
なんと「エル・ムンド」の最終日の金曜の収録が終ったあと、あまりにもにエンディングの「夢のつづき」の尺(しゃく)が、きれいにおさまったので、ガッツポーズが出るほど興奮してしまい、うっかり譜面台の足にこいつをひっかけておいたことを忘れ、おきっぱにしたまま帰ってきてしまったのであった。

やっと気づいたのが翌日11日の夜遅く。結局とりにいくことができなくて、12日の下北沢のライヴ用にまた1個買わざる得なかった。もったいないといえばもったいないけど、背に腹はかえられない。

ようやく制作の藤本さんにひょっとして忘れてませんかのメールを出したておいたら、17日に「お探しのものはこれですか」との写真貼付つきのメールが送られてきたというわけなのだ。

そうです、この子です。私が風に飛びそうになった洗濯物を押さえようと、ほんのちょっと目を離したすきにいなくなっちゃて。しょうがない子だね。ほんとにもうだめよ、勝手に表にふらふら出てっちゃ。母さんほんとに心配したんだから ...
自分の不注意を棚上げして、1週間ぶりにPC上で対面した、愛しのチューニングメーターに思わずそう語りかけそうになった銀次であった。藤本さんにはお手数をかけてしまうが、3月4日の打ち上げのときにご持参いただくことになった。ありがたや。ありがたや。

忙しいときの銀ドジにはいいかげん自分でもいやになるが、もう半世紀以上もこんな自分とつきあってきた僕は、いまさらじたばたしたりしない。集中力なら誰にも負けない自信はあるんだが、こういう細かいところが抜け落ちてしまうキライがなきにしもあらず。いやちょっとはある。いいやもうありあり、うんにゃ大ありありのこんこんちきだ。


あんまり大きい声ではいえないが、恥ずかしながら忘れ物事件は今年に入ってこれが初めてではなかったりして ... 。うう、口にするのも恥ずかしい。忘れやまないでドジAgain だからね。

今年初の忘れもの事件は、1月14日の「国立RIDE ON」で起きた。
この「サンデー銀次」に何度も登場している成瀬英樹君と僕がタッグを組んで始めた国立・地球屋でのイベントの第2回。
ライヴはもちろん大盛り上がりに盛り上がったのだが、さらに楽しかったのは打ち上げ。
石井めぐみさんなど、facebookですでにお友達になっていた、「くにっこ音楽祭」のスタッフのみなさんと直にお会いすることができて、喜々としてお話をしてるうちにあっというまに時間が過ぎていった。
浮かれ気分で機材を片付けながら、みなさんと記念写真をとったり楽しい時間はまたたくまに過ぎて、気がついたら、やばい最終電車がなくなってしまう!
もっともっと話していたいけど、そうもイカンのでみなさんスマンの涙ですと、挨拶もそこそこに、後ろ髪を引かれながらも、成瀬君に国立駅まで送ってもらいその日は急いで帰宅した。

翌日いい余韻にひたりながらギターケースを空けてみたら、がちょーん! 見事にカポタストとギター用のシールドが入ってなかった。ショーック!!

なんとなくこのまま、つづく。