いろんなお誘いが重なって、12月4日はとっても長ーーーーーーい一日になった。
招待されていたイベントが合計3つも同じ日に重なったのだが、ラッキーなことにというか、あいにくと言うか、時間差ですべてに参加が可能だった。そこでひさびさの移動銀次。人付き合いを重んじる伊藤仁義となって、とっても長ーーーーーーい一日を過ごすことになった。


まず最初のイベントは、まっぴるまの12時から。
渋谷O-nestの6階カフェで開かれた、玉城ちはるさんとchu-chu with管大祐さんのランチ・コンサート。ひと月ほど前にインヴィテーション・カードをいただいていたが、この日はこの後、後述のイベントがあったのでどうしようかなと前日ぎりぎりまで迷っていた。
すると、東芝EMIイヤーズ・5タイトルの再発をしてくださったFLY HIGH RECORDSの土橋一夫さんから直々にお誘いのお電話を夜にいただいたので、これは人道上いかざるを得なくなった。
これまでも玉城さんのライヴはスケジュールが合わなかったので、よし今度こそと出かけることにした。

12:00に会場に入るとまずO-nest特製のランチープレートをおいしくいただいて、ライヴが始まったのは13:00。
この日は「ChiharunCafe ~本と詩、歌のある生活~」という通常のライヴではなかったが、じっくり玉城さんを見るのことができたのはこれが初めてだった。
なるほど、土橋さんが惚れこむだけのことはある。その容姿、歌声、たたずまい、まるで大きな大きなひまわりが咲いたよう。その飛び抜けた明るさは唯一無二の逸材だ。いつのまにかプロデューサー目線で見てしまっていて、Chu-Chuのメンバー紹介などMCがもう少し早口じゃないといいなあとか、細かい点が気になったけれど、来年の飛躍が大いに期待できるアーティストだと思った。

2つ目のイベントは、こないだ目黒ブルースアレイでモメカルとのライヴを終えたばかりの松尾清憲君のお誕生パーティー。場所は去年と同じ新宿のネパール料理のお店。そこは3月14日に杉真理君のお誕生会にも使われたお店である。松尾君といい杉君といい、BOXはほんとにエスニック料理が好きだ。
中華料理と同じように、確かにこういう多人数が揃うときしか、いろんな種類の料理が食べれないわけだから、このセレクションはパチパチパチパチもの。僕もインド料理関係は大好物なのでエスニック好きの二人に感謝であった。


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後列左から : 銀次、野田幹子さん、松尾君、杉君、清水淳君(ドリーマーズ)
前列左から : 藤田哲也君(ドリーマーズ)、須藤薫さん


ライヴについこないだゲストに出していただいたことで、グっと松尾君との親密度が高くなったようでうれしい。清水君や藤田君とは杉君とのライヴなどでときどき会っていたけれど、野田幹子さんとはほんとにおひさしぶり。全然お変わりないのには驚きだった。
実は須藤薫さんには杉君を通して頼まれていたものがあり、それを3日に仕上げて渡してあったので、この日は晴れて楽しく乾杯ができてよかったよかった。
ほんとに楽しい時間はあっというま。おまけに19:00には次にイベントが僕を待っていた。
18:30になったので、僕はみなさんにシンデレラのように暇(いとま)を告げて、次の目的地、下北沢に向かわねばならなかった。

この日3番目のイベントは下北沢・風知空知でのクロソワンのライヴだ。
クロソワンはuncle-lamの相棒、黒沢秀樹君とソワンソング君のユニット。この日はさらにゲストとして、岡山の若きシンガー・ソング・ライター、植田章敬君も参加した。

植田君はギターのセンスや歌いかたにキラリ光るものを感じたけれどまだ発展途上人。もっともっと他流試合を経験して「いいヤツ」にプラス「鋭さ」や「逞し(たくまし)さ」や「愛の押しの強さ」が出て来るときっとおもしろくなりそうだと思った。心震わせてくれるいい曲期待してるよ。がんばってな。



うーん、永遠の名曲です。


この日は植田君のゲスト部分と、クロソワンののユニット部分とめいめいのソロ部分とがあったので盛りだくさん。ブレバタの「ピンク・シャドウ」のカバーなど見せ場がいっぱいあったけど、僕にとっての一番のサプライズは、黒沢君の来年早々のワンマン・ライヴ宣言だった。おお、ついに踏み切ったね。いいぞ。
相棒としてこんなうれしいことはないよ。やったねヒデキ。ついに心に決めたんだね。





ワンマン・ライヴになったら、今までのソロ・アルバムの中のロックっぽい曲も聴けるわけだ。イイネ!
黒沢君ならではのロック・スピリットを期待してるよ。
さあ、黒沢君の新たなる船出にみんなで乾杯だ。Bon Voyage!


さらなるサプライズは、クロソワンで僕の「こぬか雨」をカバーしてくれたことだ。
3月8日に京都soleCafeでクロソワンと僕が共演したときに、3人で歌ったヴァージョンのマイナス銀次というわけで、そのときは僕もステージで歌う側にいたから気づかなかったが、ソワン君が「こぬか雨」の、いわゆる「隠れ16ビート」のノリをみごとに見抜いた歌いかたをしていたのには驚かされた。
パッと聞き、まったりとしたバラードに聞こえるかも知れないが、「こぬか雨」は、1小節の中の4拍、1、2、3、4の中にチキチキチキチキ チキチキチキチキ チキチキチキチキ チキチキチキチキの16ビートのノリが隠されているのである。この16ビートに言葉をきちんとノセて歌っていたのだ。僕は言っておくけど、歌唱指導なんかしてないからね。黙ってそう歌ってもらえるなんて、原作者としてこんなうれしいことはない。
この曲だけでなくこの日のソワン君の歌にナチュラルなソウルを感じた。天性のシンガー。歌うために生まれてきた人。しかも明らかに京都のときより進化していた。新曲もよかったよ。次のワンマンが早くも見に行きたくなった。ソワン君の歌で僕の心がゆさぶられた夜だった。

そして打ち上げへ。何度も「サンデ-銀次」に書いているように、僕は1滴もお酒を呑まないけれど、打ち上げはあいかわらず楽しくて大好き。ただなんとか最終電車までに帰ってブログに書こうと、割と気をつけて時間を気にしていたつもりが、ちょっと話がノッてしまったスキに最終を逃してしまった。
結局、朝までみんなとつきあうことになり、朝まで楽しく「話し出したら止まらナイト」になってしまった。

ほんとに長ーーーーーい一日が終って、なんと帰って寝たのは朝の7時過ぎ。それでも昼頃起きた時、すっかり熟睡で全然疲れが残っていなかったのには自分でも驚きだった。
きっと、いっぱいいい音楽を聴いたし、いっぱいしゃべったし、いっぱい笑ったし、いっぱい騒いで若いみんなからいっぱいいいエネルギーをもらったからだね。