いつのまにか11月に入っていた。そういえばと思い当たって、「サンデー銀次」のバックナンバーをチェックしてみると、去年の10月17日号にも「秋はどこへ行ったの?」というタイトルがつけらていた。

その前日10月16日の「コメントありがとう!お返事です。#6」には : 

秋なのに25度もある日に半袖でいると、「花はどこへ行ったの」の替え歌で、「秋はどこへ行ったの」を歌いたくなってしまう今日この頃です。

とも書いてあった。去年に続いての天候不順ということか。いや去年よりもひどくなっているように思うのは気のせいか?
原発の存続のみの話だけではなく、地球規模での人類の生き方を根本的に考えないと、年々地球全体がもう戻れないところにまっしぐらに向かっていくようなそんな気がしてならない。僕の単なる杞憂であればいいのだが ...。


昨日は、これからプロデュースをさせていただくことになったアーティストと青山で初めての曲作りセッション。
こないだの食事会ではほんとうに顔合わせという感じだったので、昨日は初めて一対一でいろいろコミニュケーションを深めることが出来た。まだ始まったばかりのまったくの入り口、もう少し形になってきてから詳しく報告するつもりです。

そのあとこないだインストア・ライヴを演らせていただいたばかりの渋谷タワーレコードに寄って、お目当てのCD2枚をゲットした。


ジ・アーリー・イヤーズ1957-1969/ジェームズ・バートン

¥3,150
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1枚は、我がギター・ヒーロー、ジェイムス・バートンが1956年から1969年までにセッションで参加した曲や彼自身のソロ音源がおさめらえた、涙ちょちょきれんばかりの選集。
「スージーQ」ももちろん入っているが、うれしいのは今まで聞けなかったレアなソロ音源。
テレビ番組からの音源「Cannonball Rag」がおそれ入りやのクリヤキンだったが、残念ながらYouTubeには上がってなかった。その代わり別のインスト「Love Lost」をのっけとく。
若い!けどすごい!たまんない音してます。



気のせいかYMOの曲に似ているような気がするのは僕だけでしょうか?


全28曲。高かったけれど彼のヒストリーの対訳がついている日本盤を買うことにした。読みでがある、ものすごい文字数の資料。しばらくは塩昆布のようにこのアルバムを味わってみたいと思う。

ジェームス・バートンの近年の名演といえば、やっぱりロイ・オービソンの「Black And White」の中の「Oh Pretty Woman」での、スプリングスティーンとのギター・バトルではないでしょうか?
ロック・ファンにはたまらない光景である。何度見ても心が熱くなってくるんだから。



2枚もジェームスの映像上げちゃったから、小松さんからメールが来るかも ... 。



もう1枚は、土橋一夫さんから出ますよ出ますとだいぶ前から教えられていて、ほんとなの?ほんとなの?と信じられなかった夢のような企画、ブライアン・ウィルソンがディズニー映画の主題歌ばかりをカバーしたアルバム「In The Key Of Disney」である。





さすがブライアン・ウィルソン。ディズニーの名曲たちがまるで、あたかもブライアンやビーチボーイズのオリジナル曲みたいに聞こえてくるから不思議だ。随所に才気あふれるアレンジメント。

一言注意点を添えておくと、ブライアンとディズニーの両方好きな方にはまったくノー・プロブレム。ディズニにさして興味ばなくて、ブライアンやビーチ・ボーイズは大好きだという人にもOKだが、ディズニーは大好きだけど、ブライアンにはそんなに執着がないかたには、ちょっと飲み下しにくいものがあるかも知れない。ま、そんな人はいないと思うけれど ... 。

こないだインストアをやらせていただいたタワ渋の5階にも立ち寄って、ジャズのコーナーを見ることにした。久保田君の影響で、最近プチ・ジャズ熱にかかっている銀次。前からゲットしようかどうしようか迷っていたキーボード奏者、ラリー・ゴールディングスがらみのアルバムを一気に3枚買ってしまった。





地味だけど、このひんやりしたタッチが大好きなジャズ・ギタリスト、ピーター・バーンスタイン。このアルバム1枚だけ持ってなかった。
いろんなピアニストと共演しているが、ラリー・ゴールディングスと組むとめちゃくちゃ相性が良い。このアルバムもそのラリーが参加、彼のアルバムでもベストかと思える出来で、やっぱ買っといてよかった。

ピーター・バーンスタインについては、中野の中古レコード屋さんのレコミンツのWEBマガジン、ミンツ・マガジンで、2005年10月から2009年7月まで連載していた「伊藤銀次のBEAT GOES ON」の、2008年9月号で特集しているので、興味のある方はそちらをごらんあれ。
まだ閲覧できるますのでぜひ。


ミンツ・マガジンバックナンバー  

http://recomints.com/c/magazine/event_webmagazine.html

ピーター・バーンスタイン特集  

http://recomints.com/c/magazine/b_n/ginji_080815.html



あと2枚は、ラリー・ゴールディングスのトリオとソロを1枚ずつ。
トリオのほうのアルバム「In Timmacy Of The Blues」も期待に答える出来だったが、ソロが思わぬ収穫だった。
ジャズ・ピアニストの彼がビーチ・ボーイズやジョニ・ミッチェルやビートルズの曲を、独自の解釈で演奏しているのだが、もはやジャズともポップスとも形容しがたく、そのどちらか一方だけでは説明しにくい存在でよかった。タイトルは「In My Room」
「ヒーリング・ミュージック」ともとれるところは、6月26日号「ありがとう大阪」で紹介した、パット・メセニーのソロ・アルバム「What's It All About」と双璧かも知れない。

そのうちきちんと告知すると思うが、来年早々開かれる予定の「I Stand Alone 2012」のレパートリーに加えようと思っている、東芝EMIイヤーズの曲達のアレンジメントにも何らかの影響を与えそうだ。
しばらくのあいだ僕の一日の始まりはこのアルバムになりそうだ。



ブライアン・ウィルソンが若き日に書いた名曲です。




今日11月3日は、平川克美さんのラジオデイズの番組「ラジオの街で逢いましょう」のゲスト出演させていただく。USTで配信されるようで、配信時間は、17時から1時間半程度の予定。
こちらで見れるようなのでよかったら ... 。


http://radimachi.jp/


伺う際には、こないだいただいた平川さんの「株式会社という病」を読み切って感想のひとつでも携(たずさ)えていこうと思っていたが、あいにくのバタバタのスケジュールで、まだ第1章の途中。
週末少し時間があるのでそのときにでも一気に続きを読むかな。


株式会社という病 (文春文庫)/平川 克美

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