「東芝EMIイヤーズ」のレコーディング秘話はアルバム「GET HAPPY」の特攻Aチームならぬ、特攻Gチームの紹介にさしかかったところ。
まず木村シンペイ君の話から始めて、さていよいよエンジンをかけてこうかというところに、FLY HIGH RECORDSの土橋一夫さんから、こないだのタワーレコード渋谷でのインストア・ライヴのときの写真が送られてきた。
もうすでにレポ済みだけど、せっかくだから、イベントに参加できなかった読者のみなさんにも、当日の情景の「おすそわけ」と行きたい。
詳しいイベントの模様は、10月23日号、「想い出は止まらない」でレポしています。
それでは、タワレコ渋谷インストア・ライヴ写真館のはじまりはじまり ... 。


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再発の発起人であり推進者の土橋さんとリマスター作業についてのトーク。


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万感の思いをこめて熱唱する伊藤銀次であった。


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CD棚とCD棚のあいだが客席。まさにインストアな感じです。なかなかレアな雰囲気でしょ。
来てくださった人たち、ほんとにありがとうございました。



イベントに参加できなかったみなさん、いかがですか?少しでも雰囲気が伝われば幸いです。 


そして関西方面の方たちにはうれしいお知らせ。
東芝EMIのかってのレーベルメイト、ちわきまゆみさんの番組にゲスト出演させていただきました。
「ロックが生まれた日」など当時のいろんなエピソードを交えながら、今回のリマスターについて、じっくりお話ししてきました。。ぜひ関西方面の方は、チェックしてみて下さい。


■「THE MAJESTIC SATURDAY」
・放送局:FM COCOLO
・放送日時:2011年10月29日(土)13:00~18:00
※伊藤銀次は16:00~の「MUSIC AROUND」のコーナーに出演予定。
・パーソナリティ:ちわきまゆみ
・ゲスト:伊藤銀次
・「THE MAJESTIC SATURDAY」番組ホームページ:http://www.cocolo.co.jp/contpgm2/w_main.php?oya_id=237
http://fmcocolo-majesticsat.blog.eonet.jp/


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ちわきさんとのお話があまりにも楽しくて、うっかりその放送の中でポロっとしゃべってしまったことがある。なんと実は何を隠そう、あの「地を這うさんま」ができてしまったのだ。
それもひょんなことから。

来月18日に開かれる武蔵小山アゲインのモーメント・ストリングス・カルテットのイベントにいつものようにゲスト出演の依頼があった。
このイベントでは、映画音楽とかスタンダード・ナンバーとか、いつもの自分のライヴでは歌えないレパートリーを、弦楽四重奏で歌うことができるので、お客さんをさしおいてまず僕が個人的にすごく楽しみにしているイベントなのである。

いつものように、ああいいですよと二つ返事で引き受けたところ、何と今回は、アゲインでのモーメント・ストリング・カルテットの本年最後のライブ。今年のモメカルのこのイベントのテーマとして毎回演奏してきた大瀧詠一特集の総集編だということなので、ひとつ「地を這うさんま」の銀次ヴァージョンを披露してもらえないだろうかというお願いが、店長の石川さんからあったのだった。

マジ驚いた。まさかあの「地を這うさんま」を歌ってくださいという依頼はまったく予想だにしていなかったからである。
確かにそんなアイデアはあったにせよ、僕の中に曲の形となって存在していたわけではない。
むしろ半分冗談話の領域で、「サンデー銀次」6月14日号「地を這うさんまがまた輝けば」でそのことに面白おかしくふれたあとは、ずっとオキッパにしたまま、すっかり忘却とは忘れ去ることなりの世界になっていたのだった。

どうも石川さんは単に大瀧さんの空飛ぶくじらの詞だけ変えた替え歌というふうに考えておられたようだが、僕としてはどうせやるなら、弟子なりに意地を見せて、きちんとアンサー・ソングとしてやらないとと、ちゃんと作る気もなかったくせに、妙にリキミかえって、一度はていねいにお断りした。
どうせやるならバリー・マクガイアの「明日なき世界」と、そのアンサー・ソングのスポークスメンの「ドーン・オブ・コレクション」のように、かぎりなく似てはいても並べてみるとやっぱり別の曲だという関係が理想的だと思ったからだ。



前者。本家である。



後者。アンサーである。


ところが、ていちょうにお断りを入れたあと、気になって、よせばいいのに6月14日号の「地を這うさんまがまた輝けば」を読み返してしまったら、アイデアがまたたくまに出てきて焦点を結び始め、あっというまにほとんどできてしまったのである。
かぎりなく似ているのに、やっぱりちがうメロディという条件も見事に満たしていて、もうこれが実にくだらなくて、おかしな曲ができちゃったのであった。
まだ完璧ではないけれど、あとはダルマの目を入れるくらいのところまで来た。
なんとか11月18日の記念すべき大瀧詠一特集には間に合うとふんで、意を翻(ひるがえ)し、再び石川さんにOKサインを出した次第なのである。

そんなどうしても聞いてもらわなくちゃーというような大げさなものでもない。ただの遊び、シャレのつもりである。
しかも大瀧さんに無許可で作っちゃったもの。うしろめたくもあるが、できてしまったものはやっぱりどなたかに聞いていただきたいものである。成り行き上、人道上、初演は武蔵小山アゲインしか考えられないので、これも因縁と11月18日、意を決して歌わせていただくことにした。



☆ MOMENT STRING QUARTET LIVE Vol.7 ☆

場所 : 武蔵小山アゲイン
期日 : 11月18日(金)
開場 : 19:00
開演 : 20:00
入場料:2,000円


というわけで「空飛ぶくじら」のアンサーソング、「地を這うさんま」の銀次ヴァージョンの本邦初演をご覧になりたいかたはぜひ下記にてご予約願います。


■予約・お問い合わせ  : 武蔵小山アゲイン
 TEL: 03-5879-2251
 s.ishikawa@cafe-again.co.jp


なお当日は、伊藤銀次としてではなく、大瀧詠一さんのアンサー・ソングを歌うに実に相応しい、新たなる芸名「水炊週一」(みずたきしゅういち)として出演させていただきます。昨今の日本の景気を鑑みるに、鶏の水炊きは週に一度がいいとこかと ... 。
伝説の「地を這うさんま」がまた輝く日への、みなさんのお越しをお待ちしております。

明日からは再びEMI秘話、特攻Gチームの続き、粛々と進みます。