いつもいつも「サンデー銀次」を読んでくださってありがとうございます。
ひさびさにみなさんのコメントにお返事を書いていたら、ああ、この感じが「サンデー銀次」だよなっと感慨にひたってしまいました。この「サンデー銀次」は僕からの発信の場所だけではなく、僕を中継所とした、みなさんからの発信の場所。おかげで僕も未知の情報を手にいれることができ、気持ちがときどき低空飛行しているときも、みなさんの元気ぶりやおちゃめさ加減のおかげで、上空での安定飛行が可能になっています。ラージャー。
この回が終わったら心置きなく、「東芝EMIイヤーズ」秘話、お待たせの再開です。

それでは昨日に続いて、みなさんからのコメントへのお返事をはじめましょう。いつものようにshare & enjoy!



■ 苦楽健人さんへ

アンディー・ウィリアムスといえば「Moon River」。もともとオードリー・ヘップバーン主演の「ティファニーで朝食を」の主題歌でした。数々のカバーがあっても「Moon River」といえばアンディーのヴァージョンを思い浮かべる方が多いと思います。






往年のスタンダード・ナンバーも、最近はとり上げるひとを見なくなりましたが、昨年の12月24日の渋谷gee geeでの僕の還暦ライヴにゲスト出演してくださった、佐藤奈々子さんのヴァーションは、とても意外で新鮮でした。その後、神戸で共演することになり、当日リハでこの「Moon River」をいっしょに歌うことになっていました。

ところがあの日はいきなりのゲリラ豪雨のため、新横浜ー小田原間で新幹線が止まってしまい、僕の神戸への到着が遅れたせいで、しっかりリハができなかった。なんとか短いリハで「Moon River」の1番を僕が、2番を奈々子さんが歌われることにして、エンディングでちょっとハモりを入れました。

最近の奈々子さんの十八番。スタンダード・ナンバーなのに彼女の声の魅力で、魔性のチューンに変貌をとげています。こないだの僕のアプローチは悪くはなかったけれどあくまでとりあえずでした。
また今度いっしょに歌わせていただく時は、奈々子さんのムードをさらに盛り上げるハーモニーをつけてみたい。前よりももうちょっとマンシーニなるのでは ... 。


なんとビーチボーイズがアンディ・ウィリアムス・ショーにゲスト出演している映像を見つけました。
BB5の持ち歌、「Little Honda」をいっしょに歌いながら、アンディが踊っています。
残念ながら、「リクエストによる書き込み無効」。こちらをコピペしてごらんください。


http://www.youtube.com/watch?v=7duppJOm3NE


ちなみにオードリー・ヘップバーンの「ヘップバーン」は、Hepburn。
なんと江戸時代に来日し、ヘボン式ローマ字を創始した、ジェームス・カーティス・ヘボン(James Curtis Hepburn)の「ヘボン」と同じ綴りなのです。
Sidneyが「シドニー」ではなく、「シッニー」に近いように、ヘボンのほうが実際の発音に近い。
実はオードゥリー・ヘボンだったのですね。




■ ぶっちゃさんへ


放出と書いてハナテンと読む。そうでしたね。思い出しましたよ。
じゃあ大阪の人はパチンコ屋さんのまえで「本日大放出」と書いてあると、「ほんじつだいハナテン」と読む人もいるかもしれませんね。たしか中古車センターがあるところではなかったでしょうか?

確かに放出(はなてん)や十三(じゅうそう)だけじゃなく、関西には、烏丸(からすま)や富田林(とんだばやし)、箕面(みのお)など、他県のひとにはわかりにくいものが多いような気がします。
むかし「ナイアガラ音頭」でおなじみの布谷文夫さんは、箕面を「みのづら」と読んでいました。



布谷さんのブルース・フィーリングの奥に潜んでいた民謡性に着目なさった大瀧さんはさすがの慧眼です。




■ ROOさんへ


しばらく大井町線に乗られてないそうですが、溝口から直通になったのはご存知でしょうか?
これでかなり便利になりました。そういえばむかし九品仏駅のホームは短くて何両分かドアが開きませんでした。こないだはどうだったのか、あいにく記憶にありません。
全国のみなさん、ドメスティックな話題でスマンの涙です。




■ Steve土田さんへ

お返事が遅くなって申し訳ない。風知空知のuncle-jamのライヴに来てくれるはずだったのに、仕事の都合で土壇場でのアウチは残念でした。いっしょにコレクターズの阿部君も来てくれるはずだったのにこちらもNG。ひさびさに阿部Qに会えると楽しみにしてたんだけどな。またねと言っといてください。


LISMOWAVEの存在を教えてくれてありがとう。auの携帯でLISMO WAVEが使える機種ならば、K-MIXを全国で聴くことができるとのこと。ただ僕はdocomoなので残念ながら聞けないですね。
早くradikoが進化して全国で各地のAMやFM放送が聞けるようになればいいのに。




■ りさパパさんへ


東芝イヤーズの再発盤、amazonでの予約・購入ありがとうございました。
14日頃の到着ということで、もうひとしきりお聴きになれたのではと思います。いかがだったでしょうか? 

確かに僕のファンのかたたちの多くは、日々の家事やお仕事に忙しい日々を過ごされています。
レコード店に行くこともままならず、インターネットにも手を染めていなければ、なかなか僕たちの情報は手に入れにくいことでしょう。それでも前回のポリスター・イヤーズのリマスター再発のときに比べて大きくちがうのは、僕がこの「サンデー銀次」を始めたことでしょうか。おかげで、まるで自分の海賊放送局を持っているように全国に発信できるようになりました。
まだまだそのことをご存知ない方たちもいらっしゃるようですが、少しずつ確実に閲覧される方が増えてきているのはうれしいかぎりです。
これからも銀次はネットの中心で、おーい、やってるよと叫び続けて行きます。




■ 山奥のりすさんへ

えっ、ほんとですか? ラジオ深夜便(NHK-FM)で「雨のステラ」がかかってたなんて光栄ですね。
最近は比較的新しめのものもかかるようになったようですね。歳月を感じます。
僕もラジオ深夜便が大好きで、仕事をしながらよく聞きます。
灰田勝彦さんや平野愛子さんなどの曲が流れると、すてきなポップスがこんな時代からもうあったんだなあ、日本人の心が演歌だなんて、短絡的すぎて、とんでもない暴論だと思えてきます。



オリジナルは1948年の平野愛子さん。今日は日本人初のアカデミー賞受賞者、ナンシー梅木さんの英語ヴァージョンで。渡辺謙さんや菊地凛子さんのはるか半世紀以上前、早川雪洲さんと共にアメリカ人に最も知られていた日本人映画俳優でした。この曲は早逝の天才音楽家、東辰三さんの名作です。






■ もちゃえもんさんへ


「にゃーお」、お気に召していただき、ポアロはいたく満足であります。
そして(地面に片膝をつき右手を胸に当て頭を垂れながら)メルシー・ボクー・マドモアゼル。
貴方から「電車」というお題をいただけなければ、「港町電車通り」なんてトレビャンなアイデアはとてもうかびませんでした。あとはモナミ(我が友)のヒデキ・ヘイスティングス君と問題解決にあたるだけ。
マドモアゼルの夢をさらにふくらませる曲に仕上げる所存でおります。
ちなみに「アザブゥ・ジュバーン」はフランス語ではありませんので、念のため ... 。




■ 牛丼仮面さんへ


東芝EMIイヤーズの発売日に気づいていただけてよかった。
なにせ限定発売なので、うっかりして買いそびれると入手困難になってしまいますので、
くれぐれもご注意ください。





■ りんごすたぁさん&ジェフ・松本・クラプトンさんへ

連名で失礼します。お二人ともに柳ジョージさんの逝去に弔意をしめされていましたので。
僕がジョーちゃんに誘われて、あのときプロレスを見に行っておけばよかったと思ったのと同じように、
お二人とも、ジョーちゃんのライヴを見に行っておけばよかったとの後悔の念をもらしておられました。
人生は日々が一期一会。柳ジョージさんはもう帰ってきませんが、彼との日々を思い出すかぎり、僕たちの心の中に柳ジョージさんは生き続けていくのだと思います。




■ kumikoさんへ

あなたのご主人のように、柳ジョージさんは圧倒的に男性の気持ちをつかんでいたアーティストでした。

とかく柳ジョージさんといえばエリック・クラプトンというイメージですが、僕は彼がデイヴ・メイソンも好きだったんではないかと思っています。確かそんなお話をしたようなしてないような。定かではありませんが、至る所で、特に歌からその匂いを感じます。








■ おちゃぼさんへ


偶然! FMPortのゲスト出演をお聞きになれたなんてラッキー!
ひさびさに、「土曜の夜はサタデイナイト。サタデイナイトは伊藤銀次」って感じだったのですね。
リマスター盤のアルバム「GET HAPPY」の中の「Kids Are Alright」はまさにそんな気分の曲でしたよ。
要チェッキラ!




■ OCEAN CHILDさんへ


いつも啓示にあふれたコメントをありがとう。

「憧れ」には必ずリスペクトがあり、「憧れ」こそが同じ感受性を持つ人と人をつなげくれる接着剤です。

10月10日、愛知からの遠征どうもありがとう。楽しんでいただけて幸いです。
やっぱお気に入りはHeroesですか。そうじゃないかと思ってました。
長いつきあい、なんとなくわかりますよ。





■ マシスさんへ


「二枚でどうだ」という小ネタに飛びついてくださってうれしいです。
アイデアが1個でよくここまで大げさなファンク・ロックを作れたもんです。
お題de作曲コーナーをやるようになって、ますますこの曲のスゴさ(?)をひしひしと感じています。







大島渚の「カリフォルニアの青いバカ」も好きだったなあ。今でも全部CD持ってますよ。



■ 佐竹英卓さんへ

さすが佐竹君。ギター・ネタでのさっそくのコメントありがとうございました。
音楽プロデューサーの小松久さんも、10月18日号の 「テレキャス、君も還暦か!」を読まれて、反応良くメールをくださいました。さすがミスター・テレキャスターの面目躍如。ありがとうございました。
さて、ポアロは佐竹君の報告を整理してみました。

1956年製グレッチDuoJetを買った時、同じ店にテレキャスターの形をしたギターが2台あった。
どうもテレキャスターのファーストモデルらしくテレキャスの形をしているが、ピックアップが1個しか付いていないほうのギター。そこには「エクスワイヤ」と名前が書かれていた。
一緒に置いてあったピックアップが2つのもう1本のギターには「ブロードキャスター」と書かれていた。
値段を聞くと今から12年前で200万円くらい。

と、これはすごい瞬間に遭遇したことになりますよ。
その1マイクのほうはまさしく「エスクワイヤー」。1949年にレオフェンダーが試作したテレキャスの原型です。
そしてもう1本が、それを2マイクに改良して1950年に発売した「ブロードキャスター」。
グレッチが「ブロードキャスター」の名前を商標登録していたので、1951年に「テレキャスター」に改名せざるをえなかったという逸話ありです。
佐竹君はフェンダー創世記の2種と第1次接近遭遇していたというわけなんです。
その2本、たぶん今なら天文学的な数字の値がついていることでしょう。



僕は70年代初期、カントリー・ロックやスワンプ・ロックにしびれていました。その頃好きでよく聞いてコピーしたのが、ジム・メッシーナ、ジェイムス・バートン、ロビー・ロバートソン、スティーヴ・クロッパー。みんなテレキャス使いだったので、自然とテレキャスに手が伸びました。





珍しくロバートソンが強熱のギター・ソロを見せています。




■ レモネードさんへ

11月のJFN系列の放送への僕の朝生放送ゲスト、いまから心待ちにしてくださっているのですね。
むむ、ますます緊張してきました。寝坊しないように、前夜は目覚ましを20個くらいかけて寝ます。




■ うたさんへ

憶えております。女の子をお連れだった拝一刀さんでしょう?  きみきみそれは子連れ狼やろが ... 。
さっそくのボケで失礼いたしました。
ご安心ください。日曜の夜でしたが、まったくマンデイ・ナイト。問題ありませんでしたよ。

「ぎんじさん、だじゃれゆってたねえ」。なんとダジャレだと理解できるのだからすごい。「帽子」よう?
アンファン・テリブルです。あの夜から娘さんの心の中に、おうたのじょうずな、すぐにだじゃれをゆうぎんじさんが住み始めただなんて ...。 音楽ってスゴイ。娘さんもスゴイ。

そのセンスならば、きっと将来すてきな人たちと出会い、すてきな音楽をみつけてくれることと信じています。また僕のだじゃれとおうたを聴きに、ぜひご一緒にお越し下さいね



■ テイトさんへ


清水の舞台からバンジージャンプで飛び降りるようなドキドキの大人買い、ありがとうございました。
おそれイリヤのクリアキンです。



出たーっ、忘れた頃にやってくる、「0011 ナポレオン・ソロ」のイリヤ・クリアキンです。


再発を推進してくださった土橋さんへの感謝のお言葉もありがとうございました。
何年か前に土橋さんのお力で一度EMIジャパンから再発が九分九厘決まっていながら、一度頓挫。
それにもめげることなく、なんとか再発を実現してくださった土橋さんには僕も感謝あるばかりです。
ほんとうに辛抱強く待ってくれました。♪土橋待ーつわ いつまでも待ーつわ ... 。失礼いたしました。


コメントどうもありがとうございました。
そんな土橋さんと、今日はタワーレコード渋谷店でレコ発のインストア・イベントをやります。
弾き語りもサイン会もあるでよ。ぜひのお越しをお待ちしています。

「伊藤銀次 ミニライヴ&トーク&サイン会」
・開催日時:2011年10月22日(土)15:00 START
・場所:タワーレコード渋谷店 5F
・参加方法:観覧自由

まーだ何を歌おうか考えているところです。

これからも「サンデー銀次」よろしくご愛読お願いします。