いつもいつも「サンデー銀次」を読んでくださってありがとうございます。
東芝EMIイヤーズ5タイトルをご購入いただいたというコメントが、読者のみなさんからから届いています。誠にありがとうございました。
発売してもう1週間になるというのに、まだ再開されぬ秘話。気がついたらみなさんからのコメントもずいぶんたまっていたのでここでまず、ここまでのお返事をしておこうと思いました。
今日と明日の2回にわたってお返事しきったら秘話の続きを始めます。
もうここまで遅くなっちゃったんだから、いっそお手元のリマスター盤を聴きながら、秘話を呼んでいただけるとなお理解が深くなるのではと、勝手に開き直っております。ユルシテーナユルシテーナ。

それではひさびさにみなさんからのコメントへのお返事です。いつものようにshare & enjoy!




■ HRさんへ


こちらこそはじめまして。あなたの21歳の夏休みに、僕の「GET HAPPY」がいたなんて、ステキなお話をありがとう。そして再びいまもっといい音になってよみがえったリマスター盤を聞いていただけるなんて。アーティストとしてこのうえない幸せを感じています。
「GET HAPPY」秘話は、今だからお話できる、僕の当時の状況や気持ちです。それは僕だけのこだわりだったり、僕だけの問題なのです。それは決してアルバム自体の素晴らしさをおとしめるものではない。
むしろリマスター後の5枚の中では不思議なことに、「GET HAPPY」に一番強く惹きつけられてきています。ユーミンの歌にもあるように、時はいつも親切な友達なんですね。




■ BlueMoonRoseさんへ


お返事がすっかり遅くなっちゃいました。もちろんトッドの‘[Re]Production’ ゲットしました。



XTCの「Dear God」がこんな感じに ... 。


なんと全編、驚きのエレクトロポップ。いつもながら一筋縄ではいかない人です。
そして、かって他のアーティストでプロデュースした曲を再(re)プロデュースするというアイデア。やられました。
これは真似するプロデューサーが出てくるのではないかな?
アーティストごとの色合いの違いを、「今」の質感で統一するために意図的にエレクトロポップにしたのではないかと思われます。変らぬ才気と遊び心に「よくできました」と花丸をあげたくなりました。
ひょっとしてMGMTなんかの影響だったりして ... 。



ここ最近で一番ハマった曲。キャッチー。


ウィーザーがレディオヘッドの‘Paranoid Android’ をカバーしていることは知らなかった。
教えてくれてありがとう。これはあまりにうれし過ぎるニュース。はっきりいってゾクゾクものでした





レディオヘッドのアルバム「OK Computer」は90年代を代表する、いやロック史上に残る超名盤だと思う。
心を鷲掴みにされました。大好きであの頃毎日聞いていた。大好きなウィーザーとレディオヘッドが重なるなんて、サイコーです。

僕のアルバム「LOVE PARADE」で佐野君にプロデュースを任せたとき、せっかくだから、シャレで「Flowers In The Rain」を、エルヴィス・コステロ&ニック・ロウの「Baby It's You」みたいにやらないかと佐野君に持ちかけたら、おもしろいねとノッてくれました。あのアコギ・ヴァージョンで、みんなが前から僕たち二人に描いていたイメージが形になりました。




■ 手賀沼靴磨男さんへ

「HYPER/HYPER」 、「DREAM ARABESQUE」、「山羊座の魂」のお買い上げありがとうございました。
ペットサウンズ・レコードで買ってくださったんですね。銀のボールペン、まるで万年筆のように重厚でしょう?
僕も恐れ多くて使えそうにありません。

ピンポーン、in charge of godは、神係→神懸りで正解です。
もうひとつ謎をかけておいたのですが、お目にとまらなかったようですね。
「サンデー銀次」、9月26日号の「Chotto Matte Kudasai」で、God's tail late league な発言とあったのは、神+尾+遅い+連、つまり神をも恐れぬ発言ということでしたが、いくらなんでもちょと苦しかったかもしれませんね。しーつれいをばいたしました。





■ 公子 さんへ



メールも便利だけど、肉筆の手紙には風情があります。
たとえ不器用な書き方でも上手な字でも、そこから人柄が伝わってきます。
あの銀のボールペンでなくてもいいので、肉筆のファンレターを書きたくなられたらこちらまで送ってくださいね。

〒107-0062
東京都港区南青山7-4-14
南青山サンハイム 201
有限会社 イーエムシー

僕のマネージメント・オフィスです。気が向いたらお返事を書くかもしれません。






■ ケンケンジさんへ

吉本新喜劇は、ルーキー新一さんや財津一郎さんや平参平さんの頃からずっと見ていました。
一番好きだったの花紀京さんと原哲男さんのやりとり。あれはいつもアドリブだったそうです。

大瀧詠一さんにプロデュースしてもらえることが決まり、バンドで福生に上京(?)したことが僕にとって大きなできごとでした。大瀧師匠からは言葉にできないほど、多くの音楽的な教えを受けましたが、共にクレージーキャッツの大ファンだったことが、また格別な師弟関係となれたような気がします。ほとんど僕は一方的に教えを乞うだけでしたが、僕にも師匠に教えてあげれたものがありました。それは上岡龍太郎さんがいらっしゃったマンガトリオの存在と中原弓彦さんの「日本の喜劇人」「世界の喜劇人」の2冊でした。このできごとはどうやらナイアガラ・ノベルティ・ソングの火に油を注いだようです。

驚いたことに大瀧さんは「アー忙しがし」も平参平さんも岡八郎さんもよくご存知でした。吉本新喜劇は関東ではテレビ神奈川で放送していたらしく、それをごらんになっていたようです。




■ ta-chanさんへ

なんとハリー堀田さんとお知り合いだったのですね?驚きました。

人形劇「ひょっこりひょうたん島」の自称大統領はドン・ガバチョといいました。どの回だったか、彼がいつものように、「みなさーん」とやってきて、いきなりひょうたん島の通貨を制定しました。彼の名前にちなんで「ガバス」と。1ガバスがどのくらいの貨幣価値なのかはわからずじまいでした。ドン・ガバチョの声はニセ外国語の達人、藤村有広さん。そして原作は井上ひさしさんでした。



ビートルズに出会うまでクレージキャッツと共に心酔(?)してました。実にすばらしい。





■ タルビーさんへ

タワレコ渋谷店でのご予約&お買い上げありがとうございました。サイン会券もゲットできたようでよかった。
いよいよインストア・ライヴ明日に迫ってきました。とても楽しみです。

ニール・セダカとハワード・グリーンフィールドの作品集もなかなかでしたでしょ?
聞く方にとっては夢のような楽しい企画だけれども、別々のレコード会社に散らばっている音源を、権利関係など調整して集めてくる作業は並々ならぬ大変さだと思います。
彼らのような世界的に有名な作家達だから実現すること。わたくしめごときではなかなかむずかしいかもしれません。ただ奥の手がありました。トッドの新作のように、他のアーティストに書いた曲や、プロデュースした曲を自ら[Re]Produceするという方法が ... 。

少しのびた出前のそばは別の食べ物だと思えば、確かに味がしみてうまいといえます。でもそれはかけ系のみで、ざるそばなどのもり系は、箸でたぐろうとすると、出前で運ばれてくるあいだにそば模様のかたまりと化していて、かなりの食べにくさ。うっかりほぐそうとした割箸も折れちゃったりなんかして ... 。

東芝イヤーズ再発を10倍楽しむヒストリー。まもなくの再開です。







■ まきぼうさんへ

「Chotto Matte Kudasai」、フォーリーブスやゴールデンハーフのカバーは知っていたけれど、
キンモクセイは初耳でした。

FM横浜の「ポップファイル」で、一番インパクトがあったという楠瀬誠志郎君のお公家コントって、
マシュマロと、お公家様が自分を呼ぶときの「まろ」はを掛けたヤツでしたね。
あれは収録のときおかしくておかしくて。
僕と杉君と誠志郎君の三人が、お公家様になって、「それは何ともうすものじゃ?」、「これは南蛮渡来のましゅわまろと申すものじゃ。」「おほほほほほほ ... 。」と、三人ともまるで顔を白く塗りたくっているようで相当のキモサベでした。

「Chotto Matte Kudasai」で遊んでいるうちに、だんだんこの曲好きになってきてしまいました。
来月の武蔵小山アゲインでのモーメント・ストリング・カルテットのゲストで、フルコーラス歌ってみようかなと思っています。そのとき一応かねてから懸案だった、福生にまつわる幻のアンサーソングも歌うのではという噂もあります。





■ 銀河の魚さんへ


「サンデー銀次」の出版化の御提案ありがとうございます。
いまのところお一人M.S.さんという女性ライターのかたが手を挙げられていますが、具体的にまだ出版化の動きはありません。
実は有料ブログをやりませんかというお話も来ていて、来年からはこの「サンデー銀次」に加えて、もうひとつブログをやることになりそうです。はっきりしたら「サン銀」でお知らせしますね。





■ scorpion さんへ

はるばる九州からのuncle-jamのウキウキmusic clubへの再度のそれも2日間とものご参加、ほんとうにありがとうございました。
しかも今回はお友達を連れてきてくださって、感謝感謝です。おひとりでもuncle-jamの音楽のファンが増えることは僕たちの喜びです。


東芝EMIイヤーズのリマスター盤をなんと5枚とも注文していただきありがとうございました。
このブログがアップされるころにはお手元に届いてお聴きになれていることでしょう。どんな感想をもってもらえるのかドキがムネムネします。無事にi-phoneが使えてよかった。

僕も、こないだのアゲインの「止まらナイト」のときに、ペットショップサウンズ・レコードに顔を出したら、若旦那から新譜を集めた手作りCDをいただきました。大旦那の森さんもときどきアゲインでトーク・ライヴをやっていて、これがとても温かいライヴおすすめです。
ポップス好きにとって武蔵小山のペットサウンズ・ビルはまさに聖地。また上京のおりにはお寄りください。

12月24日のクリスマス・ライヴにはお越しになれないとのこと。まことに残念ですが、しばらくは配信されたばかりの「ストロベリー・ワイン」と「Crying All Night Long」で余韻にひたっていただければと思います。
また5タイトルにも感想があったらコメントお願いしますね。



佐野君がuncle-jamにリクエストしてくれた曲。マンドリンがいいですね。




■ KFOさんへ


東芝EMIイヤーズ5タイトルご購入ありがとうございました。
音楽的に20数年という時の流れと時代を感じさせなかったというのは、非常にうれしいことです。
そのぶんファッション、髪型などについては、いつの時代も流行ものに弱いということで、平にご容赦をお願いしますです。はい。けっしてその頃そんなにも若かったわけではないのですが、若気のいたりということで ... 。

待てばカイロのピラミッドなんて呑気にダジャレている場合ではありませんが、このお返事大会が終わり次第、EMI秘話にガツンと突入いたします。リマスター盤をお聴きになりながら読んでいただけるとさらに盛り上がること請け合いです。





■ ひれちゃんさんへ

5タイトルすべての予約購入ほんとうにありがとうございました。
ペットサウンズ・レコードから買ってくださったんですね。ボールペンも2本。やったね!
手書きのメッセージ付きだったとは、さすが森さんです。

「ジャック・ルイ・ダビット」が描いた「レカミエ夫人の肖像」が、僕にクリソツだというご指摘。
こちらで見ることが出来ました。うーん、どうでしょうか?


http://www.el-saito.co.jp/cgi-bin/el_cafe/cafe.cgi?mode=res&one=2&no=3238l


むしろ同じ「レカミエ夫人の肖像」でも、弟子のフランソワ・ジェラールの描いたほうが、目がぱちくりなので、僕に似ているような気が。みなさんはどう感じましたか?




■ ビーンボールさんへ


コーク・サウンド・シャッフルのテーマで反応していただけてうれしいです。
竹田和夫さんのBoys on rocksそして柳ジョージさんがお好きだという文面から、ビーンボールさんの音楽の好みが伝わってくるようでした。どうもありがとう。



■ 白いカラスさんへ


セクションの「Doing The Meatball」は、普通にはどうってことないただのインストなのに、白いカラスさんのように、大阪在住で、日曜朝のサウンドシャッフルを聞いておられた方には特別な曲なのですね。
曲にはいい曲や好きな曲と言うの別に、自分にとって何か忘れられないエピソードを持つ曲という側面もあるのでしょう。
丸子由美さんにはずっとお会いしていませんが、いつも年賀状をいただいています。
今度大阪に行く時は、上柴とおるさんに働きかけて、同窓会でもやりたいですね。

あなたの高校一年のとき、お部屋でずっと一日中かかっていた「GET HAPPY」。 うれしいですね。こういう話に僕は弱いんです。



■ ♪陽子☆さんへ


お疲れさまをいただきありがとうございました。1986年の銀次もとても喜んでおりました。






コメントどうもありがとうございました。
明日はタワーレコード渋谷店でレコ発のインストア・イベントをやります。サイン会もあるのでぜひお越し下さい。

「伊藤銀次 ミニライヴ&トーク&サイン会」
・開催日時:2011年10月22日(土)15:00 START
・場所:タワーレコード渋谷店 5F
・参加方法:観覧自由

弾き語りもあるでよう。

これからも「サンデー銀次」よろしくご愛読お願いします。