昨日は、東芝EMIイヤーズ・5タイトルの発売日の翌日。FM PORTのMUSIC CONVOYという生放送の番組にゲスト出演させていただいた。といっても新潟まで出かけて行ったわけではなく赤坂のスタジオからの生放送。杉真理君や伊豆田洋之君も出演したことがあるという。
DJ の千葉ひろみさんとは初対面だったけれど、お話がはずんであっというまに、時間が過ぎた。
とても楽しかったです。呼んでくださってどうもありがとう。
欧陽菲菲さんの物真似とてもよかった。思わず僕もつられて佐野元春の真似をしてしまうところでした。

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新潟エリアへの生放送。何か新潟の思い出はとたずねられたので、東芝EMIイヤーズの頃の銀次バンドのドラマーだった熊倉隆君、通称クマちゃんの故郷の村上の話をさせていただいた。

不勉強ながら恥ずかしながら、クマちゃんに教えてもらうまで僕は村上市の存在を知らなかった。
いつだったか何かの仕事の折にJRで村上駅を通ることがあった。なんの仕事だったか思い出そうとしても思い出せないのだが、そのシーンだけはいつでもビデオのようにプレイバックできる。
ああここがクマちゃんの生地か、どんな町でどんな少年時代を送っていたんだろうと思いながら、車窓から駅がうしろに過ぎ去って行った想い出がある。

あれは地方のバンド・コンテストの審査員だったかなあ? うーむ、うーんと古いことのほうは憶えているのに、時代が新しくなるほどあいまいになってくるのはいったいどういうわけなのだろうか?

「Hyper/Hyper」、「DREAM ARABESQUE」、「山羊座の魂」の3部作がかっこいいバンド・サウンドになったのは、クマちゃんという素晴らしいドラマーに巡り会えたことが大きい。ボーナス・トラックとして、今回の再発で収録された、日清パワーステーションでのその頃のライヴ音源のノリのいいこと。クマちゃんやコイさん、史郎君たちのおかげだ。
詳しくはまた再開する「東芝EMIイヤーズ」秘話で語ることにする。




僕がゲストに出していただいたMUSIC CONVOYのその日の番組テーマは「びっくり!」。
僕の「びっくり!」のエピソードを何か話してくださいとのことだったので、杉真理君との「ほんの短期間・連続二度・真正面びっくり遭遇事件」のお話をさせていただいた。

あれは3年ほど前のことだったか。僕の乗っていた井の頭線が下北沢駅に着いて扉が開いたそこに、なんとまるであらかじめ待ち合わせでもしていたかのように、杉君が立っていたのである。びっくりした。イヤー奇遇ですねー、いやいやいやまったくねー、またよろしく、こちらこそねと挨拶を交わしながら、そいじゃあまたと僕は電車から降り、杉君はその電車に乗って行った。

それだけならままあることかもしれない。ところがそれから1週間も立たないうちに、今度は六本木ヒルズの地下街で再び第一次接近遭遇したときは、まさにくりびつてんぎょうであった。

ヒルズでの打ち合せを終えた僕が、地下鉄の改札に向かう通路を雑踏にまぎれながら歩いていると、反対方向の雑踏の先頭に杉君がいてこっちに向かって歩いて来るではないか。

さすがにこの時は二人とも、思わずお互いを指差してお~~~っと大きな声を出してしまった。
ただ杉君側の雑踏も、僕を運んでいた人の流れも、まるで嵐の時の急流のように勢いがあったものだから、立ち止まることができず、そのまま人波に運ばれつつ、ただひたすらお互いを指差しながら、お~~~っと大きな声を出しながら、すれちがっていくしかなかったのであった。まるでコメディさ、What can we do? 状態であった。

こんな短期間に偶然会ってしまうというのは、何かふたりで演んなさいというきっと音楽の神の啓示。ひさびさに「マイルドヘブン」をやりますかと盛り上がり、それで実現したのが、2009年12月6日に六本木STBでのマイルドな12月」というライヴだった。びっくりでしょう?

そのお話がおもしろかったのか、僕の「びっくり」に対して、千葉さんから50ビックリをいただいた。どういう単位なのかよくわからないが、とりあえずあの時点ではあの日の最高点だとのことだ。
なんか子供銀行券や、「ひょっこりひょうたん島」のガバスみたいでおもしろい。(すでにガバスも死語の世界かな ... 。)


全5タイトルだから約60曲ある曲の中から、この日は3曲選んでかけていただいた。

01) Destination ( from NATURE BOY )
02) ロックスターの悲劇 ( from DREAM ARABESQUE )
03) 普通の男 ( from 山羊座の魂 )





MUSIC CONVOY。洋楽もガンガンかかっていて素敵な番組だった。
千葉さんのハッピーだけど、うわついていないクールな話し方がいい。
何よりもうれしかったのは、番組に初登場したとき、パチパチパチパチという拍手の効果音を流してくださったこと。「サンデー銀次」とまったく同じフィーリングじゃないですか?(パチパチパチパチ ... 。)

なにせ僕は話し出したら止まらナイ性分なので、まだまだずっと話していたかったです。
ゲストに呼んでくださってありがとう。またぜひ呼んでくださいね。


自宅へ帰ってきて「サンデー銀次」を開いたら、さっそく生放送を聞いてくださった読者のおちゃぼさんからコメントが送られてきていた。どうもありがとう。
たまたまラジオのスイッチを入れたら僕の声が聞こえてきたとのこと。さぞかし「びっくり」なさったことでしょう? それじゃその「びっくり」に対して、僕が千葉さんからいただいた50ビックリをそのままおちゃぼさんに上げちゃいましょう。


お待たせしています。風知空知10月10日のunce-jamライヴのレポは明日のココロだーっ。