いつもいつも「サンデー銀次」を読んでくださってありがとうございます。
秋かなあ、きっと秋なんだろうなあ、やっと。今日はそう感じさせる気候になりました。
ほんとに今年の夏は酷暑でした。ぼちぼちその疲れが出てきそうな予感。
みなさんもおいしいものを食べゆっくりと睡眠をとって、体調を整えてくださいね。
僕ですか? すっかりご心配をおかけしましたが、ようやく復調いたしました。

10/5の東芝EMIイヤーズ・5タイトルのリリース、10/9&10のuncle-jamライヴ、そしてuncle-jamの新曲の配信、渋谷タワレコでのレコ発インストア・ライヴなど、10月はいろいろと盛り上がりそうな気配。
そこに照準を定めてがんばっていかなくちゃ。
まだ10月まで1週間ほどあるけれど、「サンデー銀次」では季節を先取り気分を先取り。
今日の1曲目はジェームス・テイラーで「October Road」です。遅い秋の入り口にしみじみと... 。



ドラムスにスティーヴ・ガッド。なんか若返ってとても健康そうなのがいいですね。


それでは、みなさんから寄せられたコメントへの引き続きのお返事です。 
本日いっきょ放出と行きましょう。いつものようにshare &enjoy !





■ SHINGO FROM NAGOYAさんへ



「G. S. I LOVE YOU」制作秘話への熱い賛辞、しっかりと受け止めて読んでくださっていることがわかって逆に感動しています。どうもありがとう。
そして語弊はあるかも知れませんが、カセットが「いい音」というのは僕にも納得がいきます。
僕は今までのメデイアの中では、アナログ・レコードをDATに録音したものが一番好きでしたね。
「耳にやさしく ちょっとデジタル」とでもいうのでしょうか。もはや懐かしのメディアになってしまいましたが ... 。
次は「STRIPPER」秘話と行きたいのですが、先に東芝EMIイヤーズ・5タイトル秘話を行かせてください。





■ ジュリー部 碧さんへ



京都会館のジュリーのコンサート、いかがでしたか?
ずいぶんと遅いお返事になってしまったので、ピンとこないかもしれませんね。
僕は飾りの多い文章はあまり好きではないので、心に浮かんだイメージがなるべく損なわれないようにそのまま書くように心掛けています。
歌細胞も浮かんだイメージをそのまま書いたものです。気に入っていただけてとてもうれしいです。

早いもので、芦屋のサンデーズのライブまで、もう2ヶ月を切ってしまいました。
またお会いできるのがとても楽しみです。ジュリー部のみなさんにもぜひよろしくお伝えくださいね。




■ 銀河の魚さんへ


HMV「おとなのリリース」での「大人買い」なご予約ありがとうございました。まもなく各アルバムの秘話を始めますのでそれも期待していてくださいね。






■ もちゃえもんさんへ


「話し出したら止まらナイト」へのご参加、ありがとうございました。いかかでしたか?
マグワンプスのくだりで、ザル・ヤノフスキーが出てきた時、ちらっとラヴィン・スプーフル好きのもちゃえもんさんはどんな気持ちでいるのか気になってしまいました。「ママパパ」の巻が終わったら「グラスルーツ」の巻をやって、「ラヴィン・スプーンフル」の巻へ行く予定でいます。さりげなくその伏線または予告編になっていましたね。



そのザルがリード・ヴォーカルをとる曲です。


あんな感じでやっています。もしもお気に召したら、次回12月17日(土)「ママス&パパス・後編」にもぜひいらしてくださるとうれしいです。


今から思えば今年の夏は、あまりの酷暑のため例年より走れなかったことが、夏風邪に寄り切られてしまった大きな理由だったのではと思っています。
例年の夏なら、日が高い11時から3時頃を避け、建物の影ができる夕方を選び、その影から影を忍者のように走ってしのぐことができたのに、今年は夕方になっても気温が下がらず、パスする日が多かった。それが代謝の悪さにつながったような気がします。ご心配をかけましたが、なんとか元気に「止まらナイト」がやれてよかったです。
そうか、24日にショーキチ君の横浜ライヴがあるんでした。ひさびさに豪快で耽美な彼の世界に浸りに行きたいのですが、残念ながらuncle-jamのレコーディングがあって行けません。なので僕たちのぶんまで楽しんで来てくださいね。


 



■ scorpionさんへ



「銀流フォークロック伝」第5回に遠く九州からのご参加ありがとうございました。
あいにくとママパパの結成までたどりつけませんでした。スマンの涙です。
今度はまた10月の風知空知ライブにお友達を連れてのご参加、まったくおそれイリヤのクリアキンです。



「サンデー銀次」3度目の登場です。僕がおそれいると出てきます。ルティーンとはいえ、なんともはや  ... 。



ママス&パパスにまつわるマニアックな内容にも関わらず、とても楽しんでいただけた様子がコメントの文面から伝わってきてうれしくなりました。「サンデー銀次」の他の読者のみなさんと楽しそうにお話をされていたのもいい感じだった。「サンデー銀次」が蝶番(ちょうつがい)になって、全国のみなさんの世界が重なってくれたらなと思っています。

後編は12月17日に決定。さらにあっと驚く展開が待っています。遠路で無理にとはいいませんができたら後編もご参加ください。






■ ta-chanさんへ


「病み上がり決死隊」など妙にウケているようですね。受けてなんぼの「浪花のビート芸能人」としてはこれ以上の喜びはありません。
私めの、これでもかこれでもかの懲りないダジャレに、身悶えしながらひきつづき楽しんでいただけたらと思います。
リマスターの「NATURE BOY」はさらに豊かなサウンドに成長しています。まもなく秘話が始まるのでそちらも「しくよろ」です。





■ 猫星さんへ





いろいろ「癒し」といわれるシンガーはいますが、スティーヴ マリオットで癒されるととおっしゃるかたは猫星さんが始めてですね。
「All Or Nothing」 は僕も大好きな曲だけど、「My Mind's Eye」もけっこうキュンときて好きです。



いい曲だけどそれにしても短い曲だ。




おっしゃっているT・Y氏とは山下達郎君のことですね? 僕も記憶は定かではありませんが、彼との確執でシュガー・ベイブを脱退したということは一度も言った覚えがないのですが ... 。

というか、シュガー・ベイブは元々山下君がリーダーのバンド。彼の考えがあって僕とユカリをメンバーに入れたのだけど、いっしょに演ってみたら、僕の泥臭いギター・スタイルがシュガーのサウンドに合わなかったので、僕が抜けたということなのです。

当時はライブ・バンド全盛の時代。たとえレコードが多重録音でよく作られていても、それをライヴで再現可能でなければだめだった。
グレイトフル・デッド、リトル・フィート、オールマン・ブラザース・バンド、みなツイン・ドラムス(あるいはドラムス&パーカッション)、ツイン・ギター、キーボード、ベースという編成でした。
山下君はその流れを見て、時にはギターが3人、ギター2人にツイン・キーボードという、厚みと迫力のあるライヴバンドへのスケールアップを図ったのでしょう。あいにく僕のチカラ不足もあって、楽器の交通整理がつかなくなったのだと思います。バンドを離れるときはちゃんと二人で話をして決めました。
その後今に至るまで、なんの確執もありませんので、どうかご安心ください。





この1974年07月11日のシュガー・ベイブにはまだ僕もユカリもいなかったのに、なぜかこの画像は二人がメンバーだったときのレアな写真が使われていたので載せてみました。
向かって左から大貫妙子さん、寺尾次郎さん、銀次、ユカリ、村松君、そして山下君です。当たりまえだのクラッカーですが、みんなやたら若~~~い。

演奏されている「今日はなんだか」は僕にとっては実に忘れられない曲。
シュガーベイブの「Songs」のレコーディングのちょっと前に、福生の大瀧さんのスタジオでだったかな?山下君が、いま「今日はなんだか」という曲を作っているのだけど、サビのメロディーに詞がつかなくて困っているとのことでした。どんなメロなの?と尋ねると、詞のないところはスキャットみたいにして、その場でつるっと歌ってくれました。

その当時としてはまだ珍しい16ビートのノリのとてもキャッチーないい曲でした。
聴きながら、今日はなんだかで歌われているAメロは主人公の建前の部分で、本音はいったい何なんだろうと考えていたら、なんと僕にも信じられないことですが、そのメロディーを聴かされた直後に、「あの時君の心が僕の胸に届いた 打ちあけようか このやるせない気持ち」のフレーズが丸ごとふっと浮かんできたのです。嘘でないって... 。

なんと山下君がそれをとても気に入ってくれて採用となりました。この曲の作詞が二人の共作になっているのはそんな理由があったのです。
僕が「今日はなんだか」で作ったのはその部分だけでしたが、この出来事がきっかけとなって、「DOWN TOWN」や「過ぎ去りし日々」など、銀次/達郎コンビが誕生しました。

あの詞が降りてきたときってのは、きっと音楽の神様が、こいつらおもしろそうだからちょっといたずらでもしてやるかという気になった瞬間ではないかと思っています。





■ レモネードさんへ


その後、甥っ子さんのギターはどういう展開になったのでしょうか? 妙に気になっています。

猫星さんからシュガー・ベイブへのフリがあったと思うと、示し合わせたかのように、今度はレモネードさんから「夏の終わりに」へのリアクションのコメント。いいですね。こういう「読者間シンクロニシティー」があるのは ... 。なんだかそんな話題になったので、いろんなことが思い出されてきました。

当時山下君と一番趣味があったのはジミー・ウェッブでした。そこでブルックリン・ブリッジの「恋のハプニング」を「過ぎ去りし日々」の詞の世界のたたき台にしました。
この頃はジミー・ウェッブの詞の世界観にどっぷりと浸かっていたなあ。ダジャレ三昧のいまとちがって至極ナイーブでした。
この邦題は、ちょっとなんだかですが、原題は「The Worst That Could Happen」と実にリアル。
"結婚するって聞いたよ。よかったじゃないか。それは君にとって最高のことだけど、僕にとっては最悪の出来事なんだ"。 
彼女の幸せのために身を引いて行く主人公が、なんともジミー・ウェッブらしい作品です。









■ cayoさんへ



こちらこそご無沙汰でした。「サンデー銀次」のまとめ読みはいかがでしたか?


最近ちょっと体調を崩していたので、すっかりペース・ダウンしていました。
こんな時こそがバックナンバーを読まれるチャンスですよ。
「サンデー銀次」は他のブログとちがって、読み物であることを意識して書いています。
僕が不調のあいだにバックナンバーを読んでいただけると、さらに「サンデー銀次」が面白く読めますので。


「夢のカリフォルニア」のジョン・フィリップスのヴァージョン、味があってなかなかでしょ?
次回の「銀流フォークロック伝」、ママパパ後編では、そんな彼の光と影、栄光と悲哀を感じとってもらえる内容になる予定です。





■ みつさんへ



なんと風邪をこじらせて右膝の半月板の手術にまで至ったのですか? 
アンビリーアブルです。風邪というかウイルスは恐いですね。
それに比べたら僕なんかは軽いほうでした。お互いに完治してよかったですね。
「形を変えて居座ろうとするドイヒーな奴ら」、まさにそのとおり。
どうもその人の弱いところを見つけてそこに侵入するようです。免疫力をふだんから高めるようにしましょう。




■ BlueMoonRoseさんへ

そうか、うっかりしていた。Blue Moon Roseさんの名前の由来が、Everything But the Girl の曲タイトルからだったとは ... 。ちーとも知らなかったよby 人見明(ひとみあきら)でした。
僕も彼らが80年代の初頭に登場した頃、注目しました。特にギターのベン・ワットのこのソロ・アルバムの浮遊感にはしびれてよく聴いてましたね。


ノース・マリン・ドライブ(紙ジャケット仕様)/ベン・ワット

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どちらかというとダンス・ビートっぽくない初期のほうが好きですが、トレーシー・ソーンのヴォーカルにはどんな曲でも気持ちよくしてしまう、天然の魔力があるので後期も気持ちよく聴いてしまいます。
おもわずズルイといってしまいたくなるほどの魅力的な声の響きですね。

それではひさしぶりに、ネームの由来となった「Blue Moon Rose」をみなさんといっしょに聴いてみましょうか。





「トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代」を読み終わりましたか?すごくおもしろいよね。
僕もいっきに読み切るのがもったいないので途中で止めて、佐野眞一さんの「東電OL殺人事件」を読み始めてしまいました。

トッド、何でも全部自分でやっちゃう人だし、ありとあらゆることに興味がある人なんですね。
昔トッドの「未来神」がアナログ盤で出たとき、聞きながらジャケットを見ていたら、おや、このデザインはレオナルド・ダヴィンチが書いた絵を元にしているのではと調べてみたら、まさにそうでした。「ウィトルウィウス的人体図」というのだそうです。


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ダヴィンチは絵画などの芸術活動にとどまらず、天文学や機械工学、医学などの他分野にも好奇心の翼を広げていた人でした。トッドはダヴィンチ的な人だったのではと勝手に思っています。その全能願望がこのジャケットによく現れているのではと。

僕もどちらかというとダヴィンチ的な生き方に憧れています。なかなか才能が追いつきませんが。






■ ケンケンジさんへ



沢田さんの2008年の「SONGS」はほんとうによかった。
ジュリーが元気にがんばっているうちは、まだまだ僕らもやれるという気持ちを強くしています。




■ ROOさんへ



そうか、レコーディングのこと秘密にしていたつもりでも、井上富雄くんがすでにつぶやいていたのね?
でもいいんです。隠し通そうなんて言うものでもなかったから。
ちょっともったいをつけてみただけの話ですから。いたずら好きの銀次のジラシック・パーク。
みなさんの好奇心をくすぐりたかったんです。配信まで楽しみに待っててくださいね。



■ rainy girl さん

えっ、アラン・ドロンが大好きだったんですか?! 本日2度目の、ちいーとも知らなかったby人見明です。そりゃあ強烈なまぐれ当たりというものですよ。自分でも驚いてしまいました。

僕はどちらかというとジャン・ポール・ベルモンドのほうが好きだった。そんな人気の二人が初共演した「ボルサリーノ」は痛快娯楽作で面白かった。



二人の出会いのシーン。2分40秒あたりでベルモンドがやる「あっちむいてホイ」がなんともいえません。


イケメンだったのでなかなか演技力を認めてもらえなかったドロンも、「サムライ」という映画でのシリアスな演技は高く評価されました。たぶん沢田研二さんの「サムライ」はこの映画のタイトルからインスパイアされたのではと思っています。




■ iiblue さんへ

なんとEMIイヤーズ再発日の10月5日がお誕生日とは。これはこれはダブルにめでたい。
めでたい秋。いい表現ですね。まさに僕にとってもファンのみなさんにとっても、めでたい秋見つけたという感じです。
EMIイヤーズ再発、uncle-jamニューシングル配信、10/9、10/10のuncle-jam風知空知ライヴと立て続けにガツンガツン。「十月は黄昏の国」ならぬ、「十月は銀次の国」になりそうです。






■ ハリー堀田さんへ

uncle-jamの風知空知にもいらしているので、すっかり常連のように感じていました。
次回は欠席とのこと。いやー。それは残念ですね。これからがいいとこなのに。
ちょっと気が早いですが、そういうことなら次回の「ママパパ後編」レポのフォロー度を上げなくちゃ。
僕が遅れたせいでscorpionさんとお知り合いになれたのはまさに怪我の功名でした。
さらに、もちゃえもんさんやまきぼうさんなど、ポップス好きな仲間の輪が広がって行っているようで、「サンデー銀次」がその一助となっているならば、最高ですね。




■ まきぼうさんへ

「銀流フォークロック伝」のレポ、さすがにちょっと濃かったかもしれません。
まあ。それだけリキが入っていたこととイベントでの充実感のあらわれだと解釈していただければ。
まだまだ末永く続けて行くつもりの「止まらナイト」。いつでも来れそうなときにに参加してください。
気長に待っていますよ。

まきぼうさんが音楽の世界に戻るきっかけになった方が旧友のハリー堀田さんとは。まるで二人はジョン・フィリップスとスコット・マッケンジーみたいな関係ですね。ちょっといい話だ。




コメントどうもありがとうございました。
おーっ、たまっていたみなさんからのコメントへのお返事、書き上げたぞーっ。
僕がお返事を書き終えるまで、みなさんがコメントを控えているような空気感が漂っていました。
気を使わせてしまって申し訳ありません。
さあ、心置きなく次回からリマスター盤特集だ。まずは1986年の「GET HAPPY」から行きます。お楽しみに。


これからも「サンデー銀次」よろしくご愛読お願いします。