8月の23日、24日、30日、31日と、1日1枚のペースで仕上げてきた銀次の東芝EMIイヤーズのアルバム・リマスタリング。9月5日はいよいよ最後のアルバム「山羊座の魂」。

やっぱり僕はうっかりものであった。「サンデー銀次」9月1日号、「華麗なるDREAM ARABESQUE」で
"この「DREAM ARABESQUE」、ある意味では東芝EMIイヤーズでのピークかも知れない。" などと早とちりで書いてしまったが、どっこい、最後に控えた「山羊座の魂」は、その「DREAM AREBESQUE」を遥かに超えた、威風堂々、波瀾万丈、怒りあり笑いあり涙ありの一大ロック・スペクタクル巨編、このアルバムこそ東芝EMIイヤーズのピークであった。

何度も言うが、だからといって他のアルバムが劣るという意味では決してない。
ただ真打ちはといえば「山羊座の魂」だったということなのである。

「Get Happy」から試行錯誤を繰り返しながらようやくたどりついた銀次のポップ・ロック・ワールド。
短期間に、順を追ってマスタリングをしてきたのでよくわかったが、1枚ごとにだんだん「山羊座の魂」に向かって焦点が’合ってくるのだった。それが最後に「山羊座の魂」を聞くまでわからなかった。
しかも新しいマスタリングになったからわかったともいえるのだ。

実に実りの多いリマスタリングだった。とにもかくにも、自分がこんなにもがんばってたんだということが再確認できて幸せであった。かくして僕の全ソロ作品が21世紀にサバイバルすることになった。
ほんとにアーティスト冥利に尽きる。リマスタリングを企画して進めてくださった土橋一夫さん、そして入魂のリマスタリングをしてくださった、エンジニアの阿部充泰、ほんとにありがとうございました。

リマスタリングのレポでは長くなるので極力ふれなかったが、10月5日の5タイトル一斉発売を記念して、近々各アルバムのエピソードを順を追って紹介していこうと思う。題して「東芝EMIイヤーズ」秘話。
乞うご期待。



この人が、いとしのジョニー・マーです。


イギリス3部作のミックスをしてくれたトニー・ハリスのHPを見つけた。彼の手がけた作品のディスコグラフィーを見ていたら僕の作品ものせてあり、「山羊座の魂」だけなんと漢字でそのまま「山羊座の魂」と出ていたのがおかしかった。そうか、これはあえて英語の副題をつけなかったからね。
次のアドレスで見ることができるよ。

http://www.nodharris.pwp.blueyonder.co.uk/tony/docs/disco.htm


どうかみなさん、生まれ変わった東芝EMIイヤーズのアルバムたちをぜひゲットして聴いてみてください。以前出てたものとは、もうまったく別物ですから。しくよろです。