さっき黒沢君に閃いたものをメールした。まだじたばたしているのだ。
さてさて、明日のライヴに間に合うのか?
いいかい?明日来てくださるかたたちで、「パン」の曲と「キャンドル」の曲ができてんだかできてないんだか、気になってしょうがないかたは、僕らが出てきてチューニングしている時に、「お手紙着いた」と
言ってみてください。もしできてなかったら無言ですが、ちゃんと2曲ともできていたら「読まずに食べた」と答えますから。合言葉は「お手紙着いた」ですので、しくよろです。

合言葉で有名なのは、忠臣蔵の仇討ちのとき赤穂浪士たちが使った「山」と「川」だろう。
昔、屋敷の中はいまとちがって暗かったので、まちがえて味方を切ってしまわないように合言葉を決めてあったらしい。人影を感じたら「山」と声をかけて。答えられなかったら,問答無用に切り掛かったのだろう。

それにしても「山」と問われて、「谷」だの「海」だの「芋」だのと答える人がいるものだろうか?
なかには感のいい吉良側の侍がいて、とっさに合い言葉だと気づき「川」と答えて、安心した赤穂浪士を切っちゃったりしなかったのだろうか?

さすがに、「ヤマ」と言われて、「イダレキョウジュ」と答えた人はまずいなかったと思う。
杉君以外にはね ... 。





Words 、邦題が「恋の合言葉」。日本人にとって無味乾燥な英語のタイトルが、グっと身近な存在になる邦題。最近は外国映画も洋楽も、邦題をつけなくなった。
ときどきエルビス・コステロの「コステロ音頭」のような迷訳もあったりするが、僕は前からこの「サンデー銀次」で書いているように、邦題肯定派である。
大瀧さんの「Ami-go Gara-ge」にも書かれているように、昔のレコード会社のスタッフは、むこうではヒットしていないが、日本人に人気が出そうな曲がB面に入っていたら、それをA面にして発売したり、日本人の心が動くようなステキな邦題を考えたものだった。洋楽を日本と言う異国の地にドメスティック化するにあたり、それはとてもクリエイティヴな仕事だったと思う。



この曲は元々「ラブ・アゲイン」のB面で邦題は「恋の特効薬」でした。


今まで一番、すごいと思った邦題は「それ行け!ウィークエンド」。原題は「Working For The Weekend」で、直訳すると「週末のために働いている」となるが、これではタイトルにならない。
「週末のために働いている」つまり、週末が来るのが楽しみで楽しみで一生懸命働いているのだから、週末が来るや否や、遊びにそれ行け!という気分になる。よくわかる。それをタイトルにしたのだった。素晴らしいネーミングだ。タイトルに曲のココロがはっきり顕われている。





90年代にソニー系の出版社にいたときに、なんとこの邦題をつけられた清水彰彦さんがその出版社のスタッフで、お会いできたときは感激した。
清水さんがエピックの洋楽におられたときにラバーボーイ担当で、この洋題じゃなってことで考えてつけられたそうだ。
そんななかなかのアイデアマンだからかわからないが、清水さんは恐怖のダジャレ魔。僕もダジャレ魔で妙に気が合った。二人ともバラバラでいるときは虫も殺さぬ顔をしているのに、二人揃うとダジャレの応酬が始まった。とたんに回りのひとたちがさっといなくなってしまうほどだった。
いまだにその年の干支にからめたダジャレで年賀状をやりとりさせていただいている。

おっと、軽くすませるつもりが、また脱線寄り道で長くなった。またこんな時間だ。
今夜の下北沢・風知空知ライヴのための用意をして寝よう。
それではのちほど。