いつもいつも「サンデー銀次」を読んでくださってありがとうございます。
まだいっぱい読む本がツンドク状態なのに、キース・リチャーズの自伝「ライフ」を買ってしまいました。しかも600ページを超す重量級。僕が興味があるのはブライアンが生きていた頃までのストーンズ。
今読みかけの本と平行して読み進んでいこうと思ってますが、はたしてどうなりますか...。


ライフ/キース・リチャーズ

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今日はコメントをくださった方へのお返事です。



■ †…MINA…†さんへ

いつもいつも、いの一番のリアクション、ありがとうございます。

「彼女」のフレーズで僕と同じように感じていただけてうれしいです。
ロックン・ローラー、佐野元春も素晴らしいけれど、アルバム1枚くらいロックン・ローラーをお休みして、ランディ・ニューマンやベン・シドランみたいな、ピアノ弾きの佐野元春のアルバムを作ってほしいなと、かねがね思っています。
成熟した現在の元春が「Do What You Like」みたいなジャジーな曲や、「情けない週末」みたいな切ないバラードを歌うのをぜひ聞いてみたい。アルバム1枚でいいから...。


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■ cayoさんへ



いつの時代でもおかしなものがバカ売れしていることは絶えずあるものです。
ただどんな時代でもほんとにいいもの、すごいものがちゃんと評価されていればいいと思います。
僕はカラオケや今の音楽を否定するつもりはありませんが、いまの音楽がおかしくなり始めたのはカラオケの登場からでしょうね。お客さんに聴いてもらう音楽から、歌ってもらうための音楽への比重が大きくなった。演歌と同じ運命をたどらなければいいのですが ... 。
売れたいがために敷居を下げすぎるのは逆効果でしょう。お客さんの目線まで降りて来るなら、ちゃんとアーティストとしてリスペクトできるものを持っていてほしいですね。勉強するしかないでしょう。



■ colさんへ

泣きやまないでLOVE AGAIN、究極のポップスだなんて、ありがとうございます。
表面的にはシンプルなマージー・ビートに見えて、まっすぐマージービートで攻めないようにしました。
いろんな隠し味を感じ取ってもらえてうれしいですね。
僕も痩せても枯れても大瀧詠一門下なので、どれか1個のインスパイアではなく、いくつもの合わせ技になっています。

たかがポップス、されどポップスなのです。

チャンスがあれば、One Summer Nightは別のバンド・アレンジでレコーディングし直したい曲のひとつです。





■ 手賀沼靴磨男さんへ


「五つの銅貨」をご存知でしたか? お好きな映画でよかった。
まだレンタル・ヴィデオやDVDがなかった頃、テレビの映画劇場でしか、洋画をもう一度見ることはできませんでした。「五つの銅貨」は再放送のたびに見たものです。トランペットみたいな楽器でコルネットというものがあることは、
この映画で知りました。ジェイムス・スチュワートの「グレン・ミラー物語」と共に、僕が子供の頃見て感動した音楽映画の1本です。
つぎの武蔵小山アゲインでのモーメント・ストリングス・カルテットのライヴで、この映画で歌われた「Lullaby In Ragtime」を歌わせていただけたらなあと思っています。寺澤君、小弥君、アレンジよろしくお願いしますね。





この曲は、僕の曲「ちがうんだよ」にも影響している気がしてきました。







■ KFOさんへ

通路の折りたたみ椅子のことを、「コネ席」というのですか? 初めて知りました。
沢田研二さんを語る時、井上堯之バンドは絶対に欠かせませんが、エキゾティックスも負けじと劣らぬすばらしいバンドでした。
沢田さんは天からギフトとして魅力を授けられたスーパースター。沢田さんみたいな人はそうそう出てこないと思いますね。
いいタイミングでG. S. I Love Youの秘話とか書くつもりです。お楽しみに。






■ もちゃえもんさんへ

どんな曲を作るのも好きになるのも自由だと思うけど、僕は詞だけで、または歌だけで聞いてくれという音楽はもともと好きではありません。何も知らなかった頃好きになった坂本九さんやクレージーキャッツの音楽は、よくわからなかったけれど、歌だけではなく知らず知らずのうちに背景にある音楽の魅力もあってひきつけられてたのだと思います。ずっとあとになって、自分が音楽を作る立場で聞き直した時、作曲と編曲をしていた中村八大さん、萩原哲晶さんのすごさにやっと気づいたときは、そういうことだったのかと衝撃でした。僕の好きな音楽はヴォーカリストをフィーチャーしたバンドの音楽なのです。



耳慣れたこの曲。今日はイントロや伴奏がいかに洋楽テイストだったかのポイントで聞いてみてください。


歌は、聴く人によって多様な受け止め方ができたほうが広がりがあるのだと思います。
歌は一人歩きしていくもの。計算してヒットさせたなんて、よくサクセス・ストーリーが語られるけど、みんな後づけです。
ビートルスの曲を聞くとわかるけど、いつも作り手の無邪気さがある。風化しないものには共通してこの無邪気さが聞こえるものです。

ライヴに参加してないかたたちが、僕のレポや皆さんの感想とを読んでくださって、リアルに感じてくれたら最高です。
黒沢君とこういう他流試合的なイベントにまた出たいねと話しています。もしまたイベントに出るときはぜひ見に来てくださいね。僕が出ると必ずといっていいほど、スペシャルなセッションをしてほしいとなるものですから。




■ kumikoさんへ

kumikoさんがおっしゃるように、音楽は世代を超えると思います。
というか、子供だからわからないとか、歳をとったから感受性がにぶったとか、そんなことはただの迷信です。
「わかる」というより、「感じる」ということなのです。感受性こそがすべてです。
いい感受性をサビつかせることなくいつもキラキラさせていましょう。
僕は「サンデー銀次」の読者のみなさんが、みんなとびきりの感受性のかたばかりなのが誇りです。


作り手と聞き手の間の緊張感がなければ信頼感も生まれない。僕たち作り手は絶対聞き手をなめてかかってはいけないのだといつも肝に命じています。





■ ももんがさんへ

なんと大瀧さんは「トライアングル3」を公約なさっていたのですか?
やっぱり僕は不肖の弟子です。そんなことも知りませんでした。
でも大瀧さんはうかつなことで軽はずみな発言をしないかたです。
そのとき何か手応えがあって、そういう公約になったのではと思いますが。




ナイアガラ5人男をゴレンジャーみたいな感じでどうでしょ?というご提案で思い出しました。
昔、春一番にウルフルズ+僕とリクオ君で出演したときに、ちょうど6人なので6色のステージ衣装で出ようということになりました。まさにロクレンジャー。キャンディーズ「春一番」のカバーです。



ムム、また赤装束にギターも赤。そして太っていますね。ちょと恥ずかしい ... 。







■ ビーンボールさんへ

ややこしいのですよね。なにせ「スターダスト・トレイン」という曲と「トワイライト・シンフォニー」という曲が入っていて、アルバム・タイトルが「スターダスト・シンフォニー」というわけですから。納得のいく記憶違いでありました。

歌詞の聞き違いでおもしろかったのは、佐野君の「サムデイ」でしょうか。むかし僕がDJをやってた番組に寄せられたお便りに、初めてサムデイを聞いたときに「手遅れといわれても」が、「手をくれといわれても」と聞こえて、こわかったとありました。確かに「あなたの手をくれませんか?」といわれてもこまってしまいますよね。


コメントどうもありがとうございました。
明日もみなさんからのコメントにお答えします。

これからも「サンデー銀次」よろしくご愛読お願いします。