いつもいつも「サンデー銀次」を読んでくださってありがとうございます。
コメントをくださった方へのお返事です。

意外ですが、この1曲目は全部書けてから最後に考えることが多いのです。今日はなんか細野さんのミニ特集みたいになってしまったので、その勢いのまま1曲目は細野晴臣さんの「悲しみのラッキースター」に決めました。ひさびさのHosono House Strikes Back、ゴキゲンです。







■ もちゃえもんさんへ

気持ちのいい周波数大事です。家電量販店の呼び込みみたいな歌では心地よくなれませんから。
「最高に細野さん」の似顔絵はこの本でみることができます。おまけに細野さんが主人公のストーリー漫画になってます。めちゃくちゃ楽しいこの本は本さんの本です。


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■ ぶっちゃさんへ

マカロニほうれん荘、始まった頃からかなりシュールでした。いきなりきんどーさんが小さくなって何人ににも増えたり、トシさんが怪鳥になったり、ブッとんだ内容でしたね。連載の終わりかけのほうまで読んではいませんが、僕も毎週チャンピオンを楽しみにしていました。中身と関係のなくアートな1ページ目が好きでした。

1967年、現在の松本幸四郎さんがまだ市川染五郎だったときに、やはりエレキギタ-を持ってバンドとともにレコードを出していたのをご存知でしょうか?
加山さんが「歌う映画スター」なら、幸四郎さんは「歌う歌舞伎スター」だったわけです。これがご本人の作詞/作曲。なかなかの曲でしたね。





このポップの血統が松たか子さんに受け継がれているということなのでしょう。

「真冬の帰り道」のイントロにもこの曲にもエレキ12弦が使われています。「日本のフォークロック」はワイルドワンズの「想い出の渚」だけではなかったということです。

「日本のフォークロック」といえば、絶対おとせないのがザ・ヴィレッジ・シンガーズ。
「亜麻色の髪の乙女」もいいけど、デビュー・シングルの「暗い砂浜」はもっともっとフオークロックの香りがします。やっぱり小松久さんご自身の作曲だからでしょうか。








■ KFOさんへ

同じような嗜好性が根底に流れている人同士で音楽の話をするのは最高に楽しいことです。その楽しさの中には、共通点を見つける喜びと同じくらい、それぞれの好みのちがいがあるのがわかるのも楽しみのひとつです。アーティストにも個性があるように、リスナーにも個性がある。それでさらに話題が広がって行きます。

KFOさんはトニー・レヴィンがお好きなんですね。確かにあのスティックというスタイルはすごい。ジャコ・パストリアスと共に、ベースの革命児のひとりですね。

ベースはまさに「ベース」。リズムとメロディーをつなぐアンサンブルの土台(Base)でとても重要な存在です。僕もアレンジを考える時に一番気を配るのがベースです。
今日は僕が影響を受けた、歌のメロディーにすばらしい対旋律をつけてくれる素晴らしいベーシストを3人紹介しましょう。
ここからはできれば、PCをスピーカーにつなぐか、低音が拾えるヘッドフォンで聞いてください。

まずはモータウンのジェイムス・ジェマーソン。
フォー・トップスの「Reach Out I'll Be There」、スティーヴィー・ワンダーの「I Was Made To Love Her」、シュプリームスの「You Can't Hurry Love」などほとんどのモータウンの曲は彼が弾いています。彼のベース・ラインがなければ、モータウン・サウンドはありえなかった。モータウンの影の主役です。
バック・ミュージシャンなのでなかなか映像が残ってないのですが、レアなのがありました。マーヴィン・ゲイの「What's Going On」のうれしい映像です。



1:24からと2:25あたりからバッチリ映っています。なんと人差し指だけで弦をはじいている。


この曲もそうですが、基本形はあっても1番、2番、3番で若干フレーズが変る。即興的な自由度が加わりまったく飽きさせません。昔コピーしてみて目からウロコではなく、耳からウロコが落ちました。ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズなどロック・ベースに与えた影響は大です。くわしく知りたい方はこちら。


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そしてこの本を元にして作られた映画が「永遠のモータウン」。ジェマーソンは亡くなっているので出てきませんが、彼についての逸話が話されたり、モータウンについて知るにはとてもいいDVDです。いろんなアーティストによるカバーもすばらしい。僕は見るたびに泣いてしまいます。


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もうひとりはザ・バンドのリック・ダンコですね。ザ・バンドはごまのはえのとき理想としていたバンドですが、あの当時は恥ずかしながらほんとの彼らの魅力をわかってなかったようです。リック・ダンコのベース・ランの素晴らしさがわかったときが、ザ・バンドの世界への真の入り口でした。



「ラスト・ワルツ」以降のザ・バンドです。ジム・ウェイダーもすごいギター弾きですよ。


もうひとりは、細野晴臣さんです。はっぴいえんどの1stを聞いたときからの彼のベースのファンです。どうして日本人でこんなベースが弾けちゃうんだろうと驚きでした。中でも一番は「美女と野獣」です。





このフレーズを弾きながら歌うのは至難の技。シンガー細野さんとベーシスト細野さんはライヴで両立しないんだとばっかり思っていましたが、歌いながらベースを弾いている映像がありました。僕は細野さんが歌いながらベースを弾くのを見るのは実は初めてなのです。



「悲しみのラッキースター」での、顔を変えるギャクとか進まない歩きをすでにやってますね ... 。


もちろん他にもチャック・レイニーやウィリー・ウィークスなど好きなベーシストはいっぱいいますが、このぐらいにしておきましょう。ノリ過ぎてコメントにお答えしていることをすっかり忘れてしまいそうになりました。スマンの涙です。

ちなみにトニー・レヴィンがベースを弾いていたのはL⇔Rのアルバムではなくて、お兄さんの黒沢健一君のアルバムではないでしょうか。L⇔Rには木下裕晴君というベーシストがメンバーにいましたのでおかしいなと思って、黒沢秀樹君に確認をとったらトニーは弾いていないそうです。




■ cayoさんへ

こちらこそはじめまして。よろしくです。
はじめてのリハーサルが始まる前、「約束の橋」であまりにもギタリストが多いので、音の交通整理が大変だろうと、佐野君に「僕のギターは音をしぼっておいてくれてもいいんだよ。」と提案しました。するとちょっとケゲンな表情になって、「OK。ありがとう」と返事をくれた佐野君。
さていざリハーサルが始まったら「銀次、ソロを弾いてほしいんだ」でした。
びっくりしたけれど、らしくてありがたかった。彼も銀次らしいなと思っていたのではと思います
現役のあんなにすごいギタリストの中から選ばれてギター・ソロを弾くのはすごいプレッシャーでしたが、佐野君の粋なはからいに答えずにはいられないという思いで楽しんで弾かせていただきました。





■ 桃子*みゆきさんへ

なんと、去年のモロカンのお誕生日会に参加してくれたんだね。しかも九州から... 。遠いところどうもありがとうございました。
さーて、つぎはいよいよ uncle-jamのuki-uki☆musicに初見参ですね。
♡に「ありがとうございます」とあったので、これは来てくだされるということかな?
遠路はるばるになっちゃうけど、8月7日ぜひ遊びにきてくださいね。




コメントどうもありがとうございました。
次回はひさびさの「作詞家コネクション」です。
これからも「サンデー銀次」よろしくご愛読お願いします。