城ヶ島大橋を越えたら道が2つに分かれる、右に上っていく道を行くと城ヶ島公園へ、まっすぐの道を走っていくと、その道はすぐに左へ大きくヘアピン状にカーブ、それが町へと向かう道だ。
そのまま道なりに行くと大橋の真下あたりから、細い道が分かれていて、その角に「白秋記念館」の石碑がある。前にもここまで来たが時間がなくてまだ見ていなかった。気になっていたので今回は見ていこうと決めてきた。

$伊藤銀次 オフィシャルブログ 「SUNDAY GINJI」 Powered by Ameba


北原白秋は三崎にいたことがある。そのとき「城ヶ島の雨」を作った。
東京にいた白秋は、夫と別居中の人妻と恋におちた。2人は夫から姦通罪で告訴され、未決監に拘置される。2週間後釈放され、後に和解が成立、告訴は取り下げられたが、白秋の人気と名声は地に堕ちたという。1913年春、その彼女と結婚し三崎に転居してきた。「城ヶ島の雨」はこの頃の作品だという。


$伊藤銀次 オフィシャルブログ 「SUNDAY GINJI」 Powered by Ameba


想像していたより質素な建物で、中の展示も簡素であった。僕が勝手にロマンチックなイメージを作り上げていたせいなのか、名高い日本のある種の「美」を代表する歌人、北原白秋の記念館なのだから、もう少し趣のある建物と内装にしていただけたらよかったのにというのが率直な感想である。展示されている物は確かに貴重なものばかりではあったが ... 。

昨夜はなかなかいい歌がとれた。uncle-jamはコーラス・グループだから、もちろん呼吸があっていなければならないが、相手に合わせるために二人の歌がおとなしくなってしまうことだけは避けたい。どちらもリード・ヴォーカルのつもりでガッと歌っていながら、ちゃんとハモっているのが理想だ。
ほぼ半日かけて黒沢君が入魂のミックス。藤沢さんも興味をもってくれているようで、いっしょに試聴してくださった。さらにいろんなアイデアが出て手直しが始まり、さらによくなっていく。ミックスはほんとにむずかしい。何か一つの音色や音量を変えただけで、表情ががらりと変ってしまうからだ。
ついに深夜にこれだという決定打が出た。イエイ、かっこいのができたぞ。
お疲れさま。さあ、いよいよ打ち上げだ。
黒沢君と藤沢さんは本物のビールで、僕はノンアルコール・ビアで乾杯。昨夜あんなに話し込んだのに今日も今日とて、また朝まで盛り上がってしまった。

それでも翌日は昼前に起きて油壺方面までラン。尾上町油壺シーサイドタウン入り口近くのヨットハーバーまで走った。前に来たときは油壺マリンパークの入り口まで走ったが、今日は東京に帰らなきゃならないのでそこまで行く時間はない。このあたりでしゅっとユーターン。


$伊藤銀次 オフィシャルブログ 「SUNDAY GINJI」 Powered by Ameba


戻ってミックスの最終チェック後、機材を片付け荷物を車に乗せると、そういえば二人ともまだまぐろラーメンを食べていないことに気づいた。三崎を去る前に牡丹に寄って、遅いお昼ご飯にまぐろラーメンをいただくことにした。

$伊藤銀次 オフィシャルブログ 「SUNDAY GINJI」 Powered by Ameba

まずスープを。最近流行の豚骨こってり系には絶対に出せない粋な味と香り。まったく魚臭さがなく、あんかけ風になったまぐろとセロリの旨味と香りがあいまって、ブイヤベースをさらにさっぱりと上品にしたようなおいしさだ。お隣のMPといい牡丹といい、ここは地中海かと錯覚してしまう。
そして麺をたぐる。こちらも上品な細麺。あんとからめて口に運ぶとB級グルメというより高級中華料理の趣きすらただよう。トッピングされた水菜のシャキシャキ感もいい。
おお、最後の一滴までスープを飲み干してしまった。塩加減も最高にちょうどいい感じ。うーん、おいしかった。ごちそうさまでした。
黒沢君と三崎まぐろラーメンをおいしく食べている光景は、2月2日(水)付けのミサキプレッソのHPに出てるのでそちらを見てね。

   http://misakipresso.blog133.fc2.com/

藤沢さんのお家まで戻り、黒沢君の車に乗り込むといよいよお別れ。えっ、いっきなり帰っちゃうの?もっといておくれよ、もっと遊ぼうよと言うように、愛犬のミルトンが窓から僕たちにわんわん鳴いている。そのミルトンと藤沢ご夫妻に手を振りながら、三崎を後にした。どうもお世話になりました。





黒沢君がかもめ児童合唱団に書いた「焼いた魚の晩ご飯」。じわっと心にしみてくる。何かが彼に降りてきて生まれたメロディー。いろんな意味で三崎を思い出してしまう曲なんだ。

というわけで、今日はフォトが多かった「サンデー銀次」。音楽が聞きたくて物足りない方は、ぜひ黒沢君との往復書簡ブログ「uncle-jamのR&R Diary」を見てくださいね。今回は僕の下の句、題して「禁断のマックスウェルズ・シルバー・ハンマー」です。

  http://ameblo.jp/unclejammusic