子供の頃、実家の近所の家の前を通るたびに「立春大吉」という表札が出ているので、変った名前だなと思っていた。たぶん名前は「だいきち」で、名字が「たちはる」なのか、「たてはる」なのかがわからなくて、親に聞いたらあれは表札ではなくて、魔除けのおまじないのお札(ふだ)だという。
「立春大吉」は、右から見ても左から見ても裏から見ても左右対称なので、家の外から邪気や霊、鬼が入って来ても、このお札を見て、この家に入ってきたのか出て来たのか分からなくなり頭が混乱していやになり、よその家に行ってしまうのだそうだ。表札にしては紙だったから変だなとは思っていたが、いまから思うとそんな名字の人が実在したらエラいことだ。いや、「鼻毛(はなげ)」さんなんていう名字があるくらいだから、ひょっとして ... 。



大好きなポップ・ブルーグラス・トリオ、ニッケル・クリーク。The Best Of Luckってひょっとして大吉?


前は毎年近くの神社に初詣に行って、破魔矢やお守りを買って、おみくじを引いたりしたものだが、最近はとんと行かなくなった。ほんとにご利益があるんだかよくわからないんだもの。しかも、あんなにたくさんの人がお賽銭をあげているわけだから、仮に神様がいたとしてすべての人の願いを叶えることができるものなのかと考えたら、ぱたっと行く気がうせてしまった。

思い起こせば、不思議とおみくじで「凶」や「大凶」を引いたおぼえがない。
それと同じように残念ながら「大吉」もまったくなかった。ずっと「小吉」か「中吉」のどちらか。
すごい少ない確率で「凶」や「大凶」も入っているというらしいが、はたしてほんとなのだろうか?
もしそうだとしたら、「凶」や「大凶」を引いたとしても、それはそれですごい「引き」だということになるのではないだろうか?確かにあまりいい気分ではないけれど ... 。

黒沢秀樹君の新春早々のブログを読んでいたら、おみくじをひいて今年は大吉が出たらしい。
そのせいか2011年最初の「uncle-jamのR&R Diary」、なんと快調なすべり出しである。
題して「ジングルジャングルな人たち」。おおっ、なかなかおもしろいじゃないか。
さすが武蔵小山アゲインのゲストに見込んだだけのことはある。12弦を語らせたら彼の世代で右にでるものはまずいないだろう。しかもさりげなく、その1月9日の「しゃべり出したら止まらナイト」を後方から援護してくれている。ありがたいぞ、リトルジョン。よし、俺はあの岩場まで走ってそこからドイツ兵のトーチカに手榴弾を投げ込むつもりだ。そのまま援護していてくれ。ケリー 、カービ、一緒について来い、... 。



サンダース軍曹役のビック・モロー。懐かしの戦争映画「コンバット」です。


おっと、いつのまにか「サンダース銀次」になってしまっていたようだ。昨年の12月26日号の「寒い国から来た銀次」以来、うっかりするとうっかりしてしまう。気をつけなきゃとは思うが、「寒い国から来た銀次」の回が好評だったようで、今年もときどき出てくるかも知れない。調子にのってもどうか許してください。

新しい年に新しいことに挑戦する人がいる。
昨年も夢街名曲堂野公開録音でお世話になった、シャイグランスの土橋一夫さんがついにヴィヴィド・サウンドと共同で新レーベル、FLY HIGH RECORDSと、配信専門のJET SONGSを立ち上げることになったのだ。Congratulations !! 。

土橋さんは、僕のポリスター時代のすべてのアルバムやワーナー時代のDEADLY DRIVEなどのリマスター再発をレコード会社に働きかけディレクションまでしてくれた人。僕と黒沢君がuncle-jamをやることになったきっかけを作ってくれた人でもある。一度EMIから再発が決まっていながらオクラになっていた、銀次の東芝EMIイヤーズのアルバムも、ここからリマスター&ボーナストラックつきで初夏頃に再発されるところまで、なんとかこぎ着けてくれた。多謝。
そして記念すべきFLY HIGH RECORDS第1弾は、女性シンガ=ソングライターの玉城ちはるさん。
2月23日に「ここにいること」という素敵なミニアルバムがリリースされる。
音楽界・真冬の時代に。良質なポップ・ミュージックを次々と世に出してくれることを期待しています。I wish you the best of luck !



土橋さんの船出を祝って、ブライアンのSail On Sailor。


ところで僕と同じ「offstage talk」のパーソナリティー、石田ショーキチ君の「ショーキチ」は「小吉」なのだろうか?わざわざメールして聞くのもなんだから、今度会ったときにでも聞いてみよう。