1951年1月30日生まれのフィル・コリンズと1950年12月24日生まれの僕は同学年。
彼の新譜は、自分のルーツ巡礼のようなモータウン・カバー・アルバム。シンパシーを感じるねー。
なぜかこの曲はアルバム未収録だ。オリジナルはザ・マーヴェレッツ。





NHKをボーッと見ていたら、絶滅種と思われた「クニマス」という魚が、生存していたというニュースをやっていた。そのきっかけが、あの異色タレント、さかなクンだという。
京大の教授が今年2月、東京海洋大学客員准教授でもあるさかなクンに、「クニマス」の絵の再現を依頼。さかなクンが絵の参考に近縁種のヒメマスを西湖から取り寄せたら、黒一色の魚9匹が届いたらしい。これを教授らが分析してみたら、なんとエラの構造や消化器官の形などがいずれも「クニマス」と一致し、絶滅したとおもわれた「クニマス」の生存が確認されたらしい。
へー、いい話じゃない、さかなクン、と感心しながらも、そのニュースになんとなく違和感が ... 。

笑顔で伝えるアナウンサーが「さかなクンが...」とか「さかなクンの...」というたびに、うーん、それって、軽く呼び捨てになってんじゃないの?悪気はないとは思うけど。
だって「さかなクン」という名前なんだから、ほんとは「さかなクンさん」と、公式には呼ばないとまずいんじゃないのかな?あくまで形式的にはなんだけど...。
でないと「クン」が敬称ならば、彼は「さかな」という名前の人だということになってしまうからね。だからといって、敬称をつけた「さかなクンさん」もなんだか違和感はさけられない。どうしたもんか。
さらに、僕が年下の彼を呼ぶときには、佐野君とか杉君とか黒沢君と同じように、「さん」ではなく「くん」をつけるだろうから、そのさいは「さかなくんくん」になってしまって、なんか匂いをかぎあっているようでうまくない。面識がないので、そんなことにならないかどうかなんて心配する必要もないんだけどね ... 。

同じことは「なかやまきんに君」や「サンプラザ中野くん」にもいえる。もし、「さかなクン」と「なかやまきんに君」と「サンプラザ中野くん」と僕との対談の企画があったら、僕は最年長だから、全員をまちがいなく「くん」づけで呼ぶだろう。

「きんにくんくんは中野くんくんの事をそう思っているみたいだけど、それについてはどう思う?さかなくんくん?」

こんな会話が交わされることは未来永劫ありえないので、これまた心配することもないんだけどね...。
それにしてもいずれもアナウンサー泣かせの芸名ではある。

「さかなクン」は、テレ東の『TVチャンピオン』全国魚通選手権」で5連覇を達成して、この業界に入ってきた異色タレント。魚が好きで好きでという感じは、この番組にでていた時から、見る側にもじゅうぶん伝わってきていた。
「さかなクン」の名付け親は司会の中村有志さんだ。ギャル曽根も彼がつけた名前。中村さんはTVチャンピオンのゴッドファーザーである。
テレ東は、古くは「貧乏脱出作戦」そして「和風総本舗」「出没!アド街ック天国」など、むだなお金をかけずにアイデアで見せてくれる好きなテレビ局だ。
何のアイデアもなく、一つの番組に20人も30人も出て大騒ぎをするその手の番組にはもうあきあき。テレビ好きの僕でもだんだんテレビから遠ざかってしまう。



「ティファニーで朝食を」の主題歌でおなじみのムーンリヴァーです。


この記事を書いている途中、ブレイク・エドワーズ監督が亡くなったことを知った。
「ティファニーで朝食を」や「酒とバラの日々」、「グレートレース」などの名作でおなじみ。
「ピンク・パンサー」シリーズなどのおしゃれなコメディにセンスが光っていた。どの映画か忘れたが、ピーター・セラーズ演じるクルゾー警部が電話しながらセーターを着てしまい、電話が終わって受話器に戻せなくなるギャグがいまも印象に残っている。
またひとつ60年代の灯が消えた。すてきな笑いをありがとう。ご冥福を祈ります。