昨日の渋谷ミルキーウェイ、そして目黒ブルースアレイに来てくださった、みなさん、どうもありがとうございました。楽しかったですか?僕も忙しかったけれど最高に楽しかったです。
そしてお店のスタッフのみなさん、関係者のかたがた、ほんとにありがとうございました。とても素晴らしいイベントが実現したのはみなさんのおかげです。

14時40分頃、宇田川町の渋谷ミルキーウェイ入り。uncle-jamのサウンド・チェック後、マブジョンこと馬渕英将君を加えてのリハ、そしてきょうの目玉、Stand By Me、Happy Christmasを出演者全員で合わせる。みんなのキャラクターがカブることなく、うまく生きていて、まるでリトル・ライブエイドだ。「やっぱりジョンが好き」。こいつは盛り上がるぞ。

今日はいちいちその場その場でゆっくり感動しているひまはないのだ。みんなに送られながら「後ほどー」なんて声をかけながら、あわただしく一路目黒へ。

「ほこりだらけのクリスマスツリー」は「moment Christmas Session」のテーマ曲化していて、いつも最後にみんなで演るのだが、今回は、渋谷ミルキーウェイでのラストがあるので安全のために、ぼくがトップでの登場。そこでショー全体のオープニング・ナンバー扱いに。まずストリングによるクリスマス・メドレーがあり、司会の土橋一夫さんの紹介でステージへ。
モーメント・ストリングス六重奏+ピアノ(有馬真帆子、木野裕子、郷田由美子、吉良都、羽藤尚子、小弥祐介、重松華子:敬称略です。あしからず。)に加えて、ZABADAKのお二人が鈴を振ってくださり、今回トリを務める藤岡正明君がコーラスで参加してくれ、華やかなショーの始まりとなった。

トップで登場の僕のセットリストは

01) ほこりだらけのクリスマスツリー
02) Jingle Bell Rock
03) 雨のステラ

雪が降ったら「雪のステラ」にして演ろうと思ってたが、あいにく降らなかったので、「雨のステラ」のままで。ボビー・ヘルムスのJingle Bell Rock は数あるクリスマスソングの中でも好きな曲。あんまり演るひとがいないのも選曲の理由。確かホール&オーツもカバーしていたっけ。





20時30分くらいにまたミルキーウェイに戻る。残念ながらマブジョンとラブハンドルズのステージは見れなかったが、ちょうどバーゲンズの出番。なかなか曲がいい。好きな感じだ。
今回のイベントで出会った2つのグループ、まったく今まで縁がなかったのかと思っていたらそうではなかった。
まずラブハンドルズのギター、溝下創君は、いつも神戸のイベントでお世話になっているG. A. P.のSINMO君の友達。しかも目黒のクリスマスセッションの出演者、玉城ちはるさんのプロデュースもてがけていたという。何たる偶然。
そしてバーゲンズの三宅修一君は、なんと昔のバンドでTBS「イカすバンド天国」に出て、審査員だった僕から特別賞をもらったとのこと。ほーっ、よかった。キツイことをいってなくて。
ここんところいろんな出会いがあっておもしろい。

いよいよuncle-jamの本番。昨日のセットリストは

01) I Should Have Known Better(The Beatles カバー:邦題「恋する二人」)
02) Yes It Is(The Beatles カバー)
03) Dream Again ~ ラジオからP.S. I Love You
04) I Will
05) ウキウキMusic

ビートルズ曲の予想はあたったでしょうか?コメントやメッセージを下さった方の中には、「恋する二人」がピンポーンのかたもいたが、さすがにYes It Is は読めなかったようだ。
これ「Ticket To Ride」のカップリング。じわじわしみてくる、男の哀愁を感じる名曲なのだ。
黒沢君の選曲のセンスには脱帽だ。

昨日の僕はとてもハイな気分で、MCがノリ過ぎて黒沢君を困らせてしまった。(昨日にかぎらないか .... 。)おまけに僕のムチャブリで、彼が三崎のかもめ児童合唱団に書いた名曲「焼いた魚の晩ごはん」を歌わせてしまった。ごめんね。だっていい曲だから、思わずみんなに紹介したくなったんだよね。
ほんのさわりだけだったけど、黒沢君ヴァージョン、グっときてしまった。サビまで歌ってくれたら、目頭が危なかったかも。

昨夜のuncle-jamは、いままでとはちがった、どこか「熱い」感じの歌いっぷりだった気がする。
たぶんジョン・レノンが乗り移っていたのかも知れない。

「ウキウキMusic」終わりで、マブジョンを呼び込む。3人で Nowhere Man を披露した。マブジョン・レノン、ギンジー・ハリソン、ヒデキ・マッカートニーと、ステージ上の並びもビートルズと同じ。それにしてもマブジョン一人いるだけで、ずいぶんビートルズっぽくなるもんだ。



向かって左から秀樹、銀次、マブジョンのつもりで聞いてね。


盛り上がったところで、ラブハンドルズ、バーゲンズも参加して、Stand By MeとHappy Christmas。
お客さんもすごい盛り上がってくれたようだが、歌っていた僕らも天国のような気持ちでいた。ジョンのレパートリーは魂が自然に揺さぶられて、切なくも熱くなってくる。特に生まれて初めてHappy Chritsmasをステージで歌ったけれど、A-A'-B-CといういわゆるJ-Popの構成ではなく、とてもシンプルな構成のくせに、コピーしないと気づかないさりげない転調があったり、ジョンのソングライティングには、あらためて驚かされた。その道筋どおり歌っているだけで、心が高揚してくる。

「お疲れさまでした」の声が飛び交う中、目黒に連絡を入れてみると全体がオシているみたいで、今から行っても、エンディングに間に合うとのこと。お待ちしておりますというメール。うーん、人道上、これは行かざるをえないだろう。黒沢君から打ち上げの場所を聞いて、またまた目黒へ出発。

目黒ブルースアレイに着くと、ちょうどトリの藤岡正明君が始まったところ。よかった。3曲くらい歌ってもらっている間に、僕の気分を入れ替えることができる。着いてすぐだと、「ここは誰?私はどこ?」状態でステージに上がらなきゃならない。
最近の藤岡君はもっぱらミュージカルがメイン。楽屋のモニターで休みながら見ていると、そのせいか以前より、歌のスケールがアップしたような気がする。ずいぶんたくましくなったね。
藤岡君からお客さんに、僕がまた渋谷から戻って来たことが告げられると、うれしいことに、やんやの歓声。それがとてもうれしかったので、全然疲れてなかったのに、ステージに向かう途中、わざとよろよろ歩いたらまたうけた。

最後は、出演者みんなでステージに上がり再び「ほこりだらけのクリスマスツリー」。オープニングでは鈴が2つだったのに、最後は鈴の数がえらい増えていて、いやが王でも長嶋でも、盛り上がった。
玉城ちはるさんの、きゃっきゃといううれしそうな鈴の振りっぷりがよかった。
いやー、よかった。無事2つのライブをやり通したぞ。思わずダブルブッキングになったときは、自分で自分をバカバカバカと責めたが、いまは頭をなでなで、すごーくほめてやりたい気分だ。

と、まだ終わったわけではない。ブルースアレイでの打ち上げの乾杯を済ますと、再び渋谷の打ち上げ会場へ。着いたときにはとっくに11時をまわっていて、もうみんな出来上がっている。みんな僕のことを待っていてくれたようで、なんかありがたいなと思った。みんなとウーロン茶で乾杯したら疲れもどっかに吹き飛んだ。遅ればせながら話し始めたけれどあっというまに最終の時間。せっかくの機会なのに、マブジョンとはあまり話ができなかったのは残念。代わりに黒沢君がマブジョンと話してくれてたから助かった。

というわけで、結局、昨日は渋谷と目黒を2往復。西村京太郎トラベル・ミステリーは読んでるぶんにはいいが、実際に実行するのは大変なんだろうなと変に納得した。時間差で常に2つのライブハウスに存在した昨日の僕は、まさに「TWOWHERE MAN」。大変だったけれどすごーく充実した一日だったね。