昨日11月3日、渋谷・UPLINK FACTORYで夢街名曲堂の公開録音があった。来てくださった観客のみなさん、長門芳郎さん、土橋一夫さん、そしてすべてのスタッフのみなさん、どうもありがとうございました。
おかげで僕たちはとても楽しく演れました。

音楽は世代を超えるということを立証したようなポップな夜だったね。ただ、僕一人で平均年齢を上げていただけだけという見方もなきにしもあらずだけれど .... 。
今日のBGMはピーター&ゴードンの「I Go To Pieces」。エヴァリー・ブラザースと並んで僕たちuncle-jamに影響をあたえているデュオである。昨日の2曲目に歌った「Crying All Night Long」を作るときイメージしていた曲でもある。ひさしぶりに聞いたけどやっぱりいい曲だ。





イベントはトークとライブの2部構成。まずuncle-jam、ママレイドラグの田中拡邦君、甲斐名都さんの順に「ラジオの力」をテーマにおしゃべり。たぶん当日の出演者の中で、僕が一番ラジオからポップスやロックを吸収した経験があるのではないかと思う。ラジオはいつからか「おしゃべり」中心になってしまったからね。ちらっと頭の片隅に佐野元春の「悲しきレイディオ」の歌詞がよぎった。

第2部はいよいよライブ。甲斐名都さんから始まり、ママラグ、そして僕たちuncle-jamは3番目に演奏した。下記はそのセットリストだ。


01) ウキウキMusic
02) Crying All Night Long
03) Dream Again ラジオからP.S. I Love You
04) I Will


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いつもは映画の試写などをやっているスペースらしく、客席が階段教室のようにステージに向かって低くなってくる造り。最前列のお客さんとの距離が近くて、お見合い状態、ちょっと目のやり場に困った。
3曲目は今回のuncle-jamのライブの目玉。夢街名曲堂の500回記念に作った新曲、しかもこれが初のuncle-jamのCDとして、会場で売られたのだ。
CDの最終行程、「社長のはんこ」(?) と呼ばれる、僕のサインを一昨夜入れて、なんとかこの日にまにあわせることができた。
uncle-jamの3回目のライブ。昨日はなんだか黒沢君はりきっていた。MCで「今日はやけにリキが入っているねー」って僕が言ったら、お客さんが大笑い。そうだよね、いくらなんでも、いま「リキ」なんて使う人はいない。でもいいのだ。とにかくなんでも、みなさんに喜んでもらえれば、楽しい時間を過ごしてもらえれば、それだけでuncle-jamは最高に幸せなのだ。細かいところでそれぞれいろんなことがあったけど、笑いの絶えない楽しいライブになったようでよかった、よかった。あっというまの4曲。正直もっと歌いたくてしょうがなかった。

そしてアンコール。uncle-jamと田中君と甲斐名都さんで「こぬか雨」と「Welcome To Dreamsville」を演った。どちらも昨日限りのスペシャル・セッション。みんなの輝きでさらに曲が輝いていた。
特に4人で歌った「こぬか雨」は素晴らしかったね。4人の声が解け合って会場に響いて、えも言われぬ気持ちよさだった。黒沢君と田中君のそれぞれのギター・ソロもかっこよかったしね。
昔ぼくが作ったこの曲が、こうやって黒沢君、田中君、名都さんの魅力を借りて、何の疑問もなく「今」の曲となって、聞こえてきたのには、かなり感動した。


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左から 銀次、黒沢君、名都ちゃん、田中君


アンコールに入ったときのMC。ライブが押してるにもかかわらず「しゃべり出したらとまらない」銀次が、リハーサルのときの名都さんとの「高過ぎ晋作」のやりとりを蒸し返して場内が盛り上がったとき、間髪を入れず黒沢君が、僕は僕みたいな状態でいた田中君に、不意に話をふったのがおもしろかった。どんなときもクールにしている田中君に最後は全部持っていかれちゃったね。おもしろかったなー。昨日の4人は演奏でも個性でも最高の組み合わせだったよ。またいっしょにハモりたいね。